法曹になる場合、司法試験に合格しなければなりません。

司法試験とは文系最難関と謳われている、合格が難しい試験です。
相当な量の勉強が必要ですが、実際どれくらいの勉強が必要なのでしょうか。

本コラムでは、これから司法試験を目指す方に向けて、司法試験の勉強のイメージをお伝えしていきたいと思います。

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また、短期合格者に共通する勉強法についても紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

司法試験合格までに必要な勉強時間は3000~8000時間

一般に司法試験の合格に必要な勉強時間は3000~8000時間、中には10000時間という方もいます。

この数字を見て分かることは、

①とにかく時間がかかる
②個人差が大きい

ということです。

すなわち、この「何時間」という数字自体に意味はありません。

確かなことは、年単位の勉強を継続しなければならないということです。

法律というものを生活の一部として付き合っていくような感覚で勉強しなければなりません。

そして、どれくらいで合格できるかどうかは元々の学習経験や確保できる勉強時間、環境等によって大きく異なります。

中には、なかなか芽が出ずに諦めてしまう方もいます。

そういう試験であるということを念頭に置いたうえで、気長に勉強するものだという感覚でいるべきだと思います。

※関連コラム:司法試験予備試験に1年で合格する勉強法

弁護士になるまでに必要な勉強時間は?

勉強時間としては弁護士≒司法試験合格のため、必要な勉強時間は3000~8000時間です。

司法試験に合格するには何年かかる?

従来、法科大学院ルートを経て司法試験に合格するための期間としては、原則として大学生活4年間と、法科大学院(既習)の2年間を合計した6~7年がかかるものとされていました。

もっとも、現在では、法曹コース制度や、法科大学院在学中に司法試験を受験できる制度などが新設されたため、法科大学院ルートにおいても、最短で4~5年で司法試験に合格することが可能となりました。

また、予備試験ルートであれば、受験資格がないため、最短で2年程度で司法試験に合格することができます。

そのため、法科大学院ルートであれば、合格まで6年程度を費やしたとしてもそれは普通のことですし、予備試験ルートにおいて、3~5年の勉強で司法試験に合格できれば、短期合格と言ってよいでしょう。

学生の場合

学生の場合、一般的に社会人よりも学習時間を確保することができます。
スムーズに勉強が進んだ場合2年弱で合格が可能になるイメージです。

学生の合格者の中には、学習開始から1年~1年半で予備試験に合格し、その半年後の司法試験に合格する方もいます。

学生の場合の勉強時間と1日のスケジュール例

仮に合格までの総勉強時間を3000時間と仮定すると、概ね以下のようなスケジュールを守れれば、2年弱で司法試験の最終合格を果たすことができるでしょう。

授業がある平日については、3~5時間の学習をされている方が多いです。
そして、土日祝日や、長期休暇においては、一日8時間程度の学習を行えるとよいでしょう。

このペースを守ることができれば、学習開始から1年~1年半で2000~2500時間程度の学習時間を確保することができるため、予備試験に一発合格することも決して不可能ではありません。

そして、予備試験に合格した場合、司法試験に向けてやるべきことは司法試験の過去問の演習のみとなります。
そのため、その半年後の司法試験に向けて500~1000時間程度を確保できれば、司法試験に最終合格する事ができます。
現に、予備試験合格者の司法試験合格率は例年概ね9割程度と高いものとなっています。

社会人の場合

社会人の場合、スムーズに勉強が進んだケースで、3~5年の勉強期間が必要と考えておくと良いでしょう。
もちろん個人差はありますので、あくまで目安と考えてください。

社会人の場合の勉強時間と1日のスケジュール例

社会人が司法試験に合格するためには、厳密な計画と効率的な時間管理が求められます。
仮に合格までの総勉強時間を3000時間と仮定すると、仮に1年間で目標を達成するには、毎日約8時間の勉強が必要になります。しかし、フルタイムで仕事を持つ社会人にとって、この時間を捻出することは容易ではありません。

そのため、3~5年かけて合格を目指す場合の現実的なスケジュール例を提案します。

平日については、まず、朝食前または朝食後の1時間を利用します。
この時間帯は頭がクリアであり、短答の問題演習等をするのも有効です。

また、電車やバスでの通勤がある場合は、その時間を活用して講義の聴講やテキスト等の読み返しを行い、移動時間を学習時間に変えていきます。
帰宅・夕食後、家族との時間等を確保した後の時間を学習に充てます。この時間帯に講義の本格的な聴講や、論文演習等を行えるとベターです。概ね1日2~4時間学習ができれば良いでしょう。

土日祝日については、7~8時間の時間を確保し、平日に積み残した課題を完了させたり、新たな講義の聴講をしていけるとよいでしょう。

このようなスケジュールを継続的に進めていくことにより、3~5年の学習で合格レベルの知識を身に着けることができます。

弁護士になるまでに何年かかる?

弁護士になるためには、司法試験合格後に1年間の司法修習を修了する必要があります。

法科大学院ルートにおいては、前述のように、現在では法曹コース制度等を利用することにより、最短で6年で弁護士になることができます。予備試験コースであれば、理論上は3~4年で弁護士になることも可能です。

関連コラム:弁護士になるには?予備試験ルートを推奨する6つの理由~年齢や費用など~

関連コラム:法曹コースとは?設置大学一覧とメリットデメリット

勉強時間の適切な配分

司法試験合格までに必要な時間の目安は、3000~8000時間です。

ただし、時間を使えば誰しもが合格できるわけではありません。問題は、その「時間の使い方」です。

ここからは、時間配分のポイントについて、解説します。

毎日勉強時間を確保できる方法を考える

短期合格を目指すなら、勉強を習慣化し、毎日勉強時間を確保することが重要になります。
自分の生活パターンを把握し、「このパターンの日なら、何時~何時まで勉強ができる」など、学習時間をどれくらい確保できるか、考えてみましょう。

また、通学・通勤の電車の中など、スキマ時間も勉強に充てるなど、ルールを作っておくこともおすすめです。

学習計画を立てる上で、勉強の順番や内容を考えるだけでなく、継続的な時間の確保を意識しておきましょう。

予備校を利用する

試験までの時間を有効に使うためには、予備校を活用することもおすすめです。
自分だけでは、学習範囲の特定が難しく、インプットする範囲を広げすぎたり、重要でない項目に時間を費やしてしまうなど、非効率的な学習に陥ってしまう可能性があります。

また、予備校のカリキュラム通りに進めることで、学習の時間配分について管理しやすくなるというメリットもあります。

どのような比重で勉強するべきかわからないという方にとって、特に予備校活用の利点は大きいと言えるでしょう。

学習計画を明確にする

適切に学習の時間配分をするためには、学習計画を明確にするということが重要です。
計画が曖昧なまま、目の前にある問題をただ解き続けていては、いくら時間があっても合格レベルに達することができません。

司法試験合格に必要な学習を把握した上で、いつどのような学習をするのか?
大枠の流れをまずは作り、それを細分化して、1か月・1週間・1日という風に落とし込み、いつ何をやればいいのか、明確にわかるようにしておきましょう。

少ない勉強時間で最大の結果を出すための「方法論」

これまで見てきたように、司法試験は、○○時間勉強すれば合格するというようなものではありません。

裏を返せば、司法試験に合格するためには、勉強時間以外の要素が、いや、勉強時間以外の要素こそが重要であると断言できます。

以下では、司法試験・予備試験の短期合格が共通して採用している「方法論」を示します。

司法試験の勉強で重要なことは、「対象を限定して、反復」することです。

司法試験に合格するためには、法律基本科目7科目(憲法・民法・刑法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法・行政法)と、選択科目1科目の学習が必要です。

法律基本科目のうち、憲法・民法・刑法を「上3法」、それ以外の科目をまとめて「下4法」などと呼ぶことがあります。これは、学習量や、重要度等を考慮した分類かもしれませんが、そこまで意味のある分類ではありません。

それよりも、「民事系」(民法・商法・民事訴訟法)、「刑事系」(刑法、刑事訴訟法)、「公法系」(憲法・行政法)というように、似ている科目ごとにグルーピングをして、まとめて学習していくことをお勧めします。

また、選択科目は、どの科目であっても、民事系か刑事系か公法系の中のどこかに加えることができます。

上記のような形で、とにかく、インプットをなるべく早く終わらせましょう。

ここでの獲得目標は、「法律全体のつながり、及び、最終的なインプット量を概観する」という点にあり、決して、頭の中に知識を入れ込むということではありません。 ある科目のインプットが終わったら、すぐにアウトプットの学習に入りましょう。

司法試験の勉強では、アウトプットこそが重要です。なぜなら、試験で皆さんが行うことは、アウトプット作業であることは勿論のこと、アウトプットを通じて、初めて法律の本当の理解ができるようになり、かつ、覚えるべき部分が明確になってくるからです。

このように、アウトプットと、インプットは、裏表の関係にあるのです。

アウトプット一周目では、とにかく問題集や過去問に取り掛かり、適宜テキストを見直すという作業をするとともに、実際に答案を書くという作業を少なくとも週1回は取り入れましょう。

これらを終えたら、後は、これまでやってきた問題集やテキストを、自分の中で「使える知識」になるまで、「反復」していくことです。この反復作業の回数こそが、合格を決するといっても過言ではありません。

上記の事を行うために、自分がどれだけの時間を費やすことができるのかをしっかりと考えていきましょう。

その結果として、2~3年で終えられる方もいらっしゃると思いますし、5~7年程度を費やすことになる方もいらっしゃると思います。

いずれにせよ、勉強に向けた可処分時間をしっかりと把握しつつ、何年までに合格するという目標をもって学習計画を定めて、学習を進めていくことが非常に重要です。

あとは、その学習計画に沿って学習を淡々と進めていくことになりますが、計画とは、思惑通りに進まないことが良くあります。ですから、そもそも、あまりに無理な計画を立てるのは避けましょう。

また、計画通りに進まない場合は、計画の変更を柔軟にしていきましょう。

まとめ

司法試験合格までに必要な時間の目安は、3000~8000時間です。
法科大学院ルートであれば、合格まで6年程度かかり、予備試験ルートにおいては、3~5年の勉強で司法試験に合格できれば、短期合格と言ってよいでしょう。

ただし、学生か社会人か、環境やこれまでの学習経験によってもかかる時間は大きく異なります。
短期間で合格するためには、毎日勉強時間を確保する工夫や学習計画を明確にする作業は必須と言えるでしょう。

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この記事の監修者 谷山 政司 講師

谷山 政司 講師

平成23年度に(新)司法試験に合格後、伊藤塾にて主に予備試験ゼミを中心とした受験指導業務を担当。
谷山ゼミ受講者のうち、およそ70名ほどが予備試験に合格。谷山ゼミ出身者で、最終的な予備試験の合格率は7割を超える。

自身の受験経験だけでなく、答案の徹底的な分析やゼミ生への丁寧なカウンセリングの結果確立した論文作成ノウハウをもとに、アウトプットの仕方はもちろん、インプットの仕方までをも指導するスタイルは、ゼミ生の圧倒的支持を受けた。

また、期をまたいだゼミ生の交流会等を定期的に行うなど、実務に出た後のフォローも積極的に行っている。

谷山講師の紹介はこちら

ブログ:「谷山政司のブログ」
Twitter:@taniyan0924

 

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