司法試験を受験するには覚えることがいっぱい！

条文知識、論証、付け焼刃では太刀打ち出来ません。

そこで暗記を手助けする手段としてメジャーなのが音読です。

では、司法試験の勉強法として音読は有効なのでしょうか。

いかなる場合に音読を活用すべきなんでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

音読の効果とは？

音読は記憶力を高めるのに効果的です。

音読をするとき、まず文章を「目」で確認し、声に出すことで「口」を使い、その声を「耳」で聞きます。

つまり、音読をするとき、人は一度に沢山の感覚を駆使しているのです。

したがって音読をすることで脳が活性化され、記憶力がアップします。

また、音読をすることでストレス発散効果があります。

音読をするときは呼吸が深くなるため、緊張やストレスを和らげる効果があります。

司法試験・予備試験の勉強においても音読は有用？

では、司法試験の勉強においても音読は有効なのでしょうか。

この点についてはケースバイケースかつ人によります。

たとえば、漠然と基本書の内容を全て音読するといった勉強法では頭に入りません。

音読は暗記を手助けする勉強法なのですから、暗記すべき事柄に絞って活用するべきといえます。

この点、音読が最も効果を発揮するのは、論証の暗記です。

論証とは、司法試験の答案の基本である三段論法のうち、規範定立部分をパターン化した文章のことをいいます。

論証の暗記は全ての科目で必要となる勉強法であり、覚える量もかなり多いです。

そこで、論証を繰り返し音読することで覚えるという方法が一般的です。

もっとも、音読は暗記を手助けする方法のひとつにすぎません。

したがって、黙読でも暗記できる方や、写経をすることで暗記する方は、わざわざ音読をする必要はないといえます。

音読の活用法

音読は論証の暗記に最適な勉強方法です。

論証パターンを繰り返し読むことで記憶が定着します。

論証は司法試験の答案を書くにあたって必ず暗記が必要となるものです。

特に、有名な判例の規範は、一字一句正確に覚えている必要があります。

したがって、音読をすることで論証を正確にかつ長期的に覚えることが重要です。

逆に基本書や条文など必ずしも暗記する必要がないものを音読することはあまり効果がありません。

暗記必須の知識に限って音読を活用することが重要です。

※関連コラム：司法試験予備試験に１年で合格する勉強法

音読のメリット・デメリット

音読のメリット

音読は、文章を声に出して読むだけなので気軽に始められます。

論証を写経しようとするとかなりの時間がかかりますが、音読であればそれほど時間はかかりません。

したがって効率よく暗記をしたい方におススメの暗記法といえます。

また、試験勉強はストレスが溜まるものです。

ストレス発散もかねて音読をすることは有効でしょう。

音読デメリット

音読は場所を選びます。

図書館や自習室など私語厳禁の場所では出来ない勉強法なので、主に自宅学習を中心とする方に合った勉強法となります。