合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版です。

合格者の方の受講年度と異なります。

合格体験記

法科大学院在学中

法科大学院在学中は、講義のレジュメ、基本書、判例集、演習書等を中心にして、法科大学院の講義や演習の復習をしました。

修了後初めての司法試験では、足切りにはならなかったものの、決して良くない点数を取ってしまいました。

そこで、論文答案の「書き方」講座を受講しました。

1回目から4回目の受験まで

自分は在学中、勉強に専念すべく、アルバイトを含めて全く働いていませんでしたが、修了前に就職活動を始め、修了直後の4月から働き始めました。

そのため、なかなか勉強時間が取れず、2回目の司法試験でもあまり点数は伸びませんでした。

そこで、総合講義100も受講することにし、添削オプション付きで司法試験型答練も受けました。

その後、3回目の受験に臨んだのですが、順位の向上は思った程ではなく、未だ合格できずにいました。

さすがに危機感を抱いた私は、個別指導を受けることにしました。

渥美先生にご指導いただいたのですが、毎回指摘される点はほぼ同じで、要するに「基礎的な知識が足りない」とのことでした。

これは、法科大学院を修了した私にとって厳しいものでしたが、受験指導をしている第三者から指摘されたことにより、私はやっと冷静になり、客観的に自分の立ち位置を確認できたように思います。

個別指導と並行して、重要問題習得講座も受講し、渥美先生から指摘されていた基礎的な知識の底上げを図りました。

このように万全の対策をして4回目の司法試験に臨みましたが、残念ながら、これでも大幅な順位の向上には繋がりませんでした。

5回目の受験

4回目の受験後に、修了してからの勉強を振り返ってみました。

法科大学院を出て暫く経つと、知識が抜け始めます。

その上、仕事の都合により、どうしても勉強時間は増やせませんでした。

そのため、5回目、すなわち最後の受験は当然するつもりでしたが、もう大幅な成績の向上はないだろうと思ってしまい、正直あまりやる気が出ませんでした。

しかし、5回目の受験の直前は平成から令和に変わる境目のタイミングでカレンダー上10連休が発生し、実際にこの連休は、朝から晩まで思う存分勉強をすることができました。

このような連休は、想定していないものであり、やはり私としては法律の勉強が楽しいものであることを再確認する機会となりました。

予備試験

結局、5回目も合格には至らなかったのですが、成績通知書により、前年から大幅な順位の向上がみられたこと、惜しくも合格最低点ギリギリであることがわかりました。

私としては、5回目の受験をもって司法試験から撤退するつもりでしたが、時間があればそれだけ順位や点数が向上することがわかってしまったため、撤退することをやめました。

息抜きなしで仕事と勉強を長時間にわたって続けるうちに様々なものを失い、これ以上怖いものはないという状況に至ったことも受験を続けることにした理由のひとつです。

とはいえ、また司法試験を受けるためには、法科大学院をもう一度修了するか、予備試験に合格するかのどちらかが必要です。

司法試験にも受からないのですから厳しいものになることは予想されましたが、当面は予備試験合格を目指すことにしました。

具体的には、アガルートさんの予備試験の「予備試験 論文過去問解析講座」や「法律実務基礎科目対策講座」も追加で受講しました。

そんな中、新型コロナウイルス感染の感染が拡大し、世の中が混乱し始めました。

当然、仕事にも大きな影響が出たのですが、在宅勤務が許可されたことは、私には好都合でした。

これは、往復2時間程度の通勤時間を、まるまる勉強に充てられるようになったためです。

また、一時的ではありますが、仕事量も減少したため、空いた時間で総合講義100を徹底的に復習し、重要問題習得講座を解きまくり、わからない部分をFacebookのグループで質問しました。

このような時間が永遠に続くとは考えていませんでしたので、私はこのチャンスを無駄にしないよう、とにかく必死に勉強しました。

結果的に、このタイミングで集中的に行った勉強が功を奏しました。

予備試験1回目の受験で、予備試験の短答式試験と論文式試験に合格できました。

論文式試験の合格が予想外のものであったため、対策が若干手薄になりましたが、何とか口述試験にも合格し、予備試験に最終合格できました。

捲土重来

予備試験の合格については、在籍当時の法科大学院の先生や同級生も喜んでくれました。

法科大学院の先生の一部からは、再度の司法試験に向けて、最新の講義のレジュメ等をいただくことができました。

そこで、私は、司法試験の試験地までそれらのレジュメやアガルートさんの教材を持って行きました。

司法試験には5回も不合格で、乗り越えられなさそうな壁に感じられたにもかかわらず、不思議なもので、6回目の受験には自信を持って臨むことができました。

そして、時間がかかりましたが、遂に6回目の受験で司法試験に合格できました。

受験生に対するメッセージ

以上説明したように、自分は法科大学院を修了しましたし、司法試験予備校であるアガルートさんの講座も数多く受講して合格したという意味で、「ハイブリッド型」です。

法科大学院と予備校のそれぞれの長所を利用することが合格への近道なのだと思います。

私は合格するまで苦労してしまったため、自分の口からは安易に「努力は報われる」とは言えません。

それでも、誰にでも合格のチャンスはあるのですから、利用できるものはうまく利用して、せっかくの努力を無駄にせず、ぜひその合格のチャンスを自分のものにしてください。