令和2年 司法試験 合格者の声|基本的な問題を押さえることにより司法試験過去問を消化量の少なさをカバーすることができた K.Tさん
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自己紹介
名前: K.Tさん
年代:20代
属性:学生
受験資格:法科大学院卒業
受講されていたカリキュラム
下記リンクは最新版です。
合格者の方の受講年度と異なります。
■ 論証集の「使い方」
■ 司法試験インプットカリキュラム
■ 労働法 総合講義
■ 倒産法 総合講義
合格体験記
私は法科大学院2年から3年に進級するにあたって、アガルートアカデミーでの学習を開始しました。その理由は、①翌年に迫った司法試験に向けて質・量ともに信頼できる実践的な学習ができる、②法科大学院の未修1年目及び2年目での学習内容に司法試験の試験的な内容も加味した一元化テキストを利用できる、及び③司法試験まで1年ほどの短期間で一気に司法試験レベルまで仕上げることができると考えたためです。
これらの理由から、私が受講したのは司法試験インプットカリキュラムでした。この選択は正しかったと自信を持って言えます。以下では、短答と論文それぞれの学習について述べさせて頂きます。 まず、短答の学習についてです。
私は、法科大学院3年次に予備試験の短答式試験の勉強をしていたこと、3年次の講義の小テストで憲・刑の短答過去問を解く機会があったことから、憲・刑については3年次の12月に受けた短答模試では良好な点数でした。しかし、民法に関しては前述の予備試験以来勉強しておらず知識も完全には定着していなかったことが影響し、足切りの点数を取ってしまいました。このままではマズイと考え、本格的に司法試験に向けての短答の学習を開始しました。
私は、憲・民・刑いずれについても、主として市販の過去問集を利用しました。短答の学習範囲は、どうしても論文の学習と異なり細かな知識にも及ぶため、短答と論文の学習はそれぞれ特質を有すると考えてしまいがちです。しかし、私は短答の学習は繰り返すうちに単調なものになってしまう危険があると考え、どうせ短答の学習を行うならば、時間を効率的に使って短答と論文の学習を関連付けながら同時に行うことを意識しました。
具体的には、問題の肢ごとに、仮にこの問題が論文で問われた場合にはどう答案に書くかということを意識して解いていました。この勉強法は、最初のうちは莫大な時間がかかってしまう方法で根気を要するものだと思います。もっとも、単に短答の問題と割り切って解くよりも格段に知識に対する理解が深まって定着度合いが高まり、結果的に忘れにくく論文にも活かすことができる知識にできたと考えています。
加えて、アガルートアカデミーの短答知識完成講座Ⅰも活用することで、過去問で出題された知識の理解度を高め、同時に未出題の知識もカバーできるようにしていました。 次に、論文の学習についてです。アガルートアカデミーのテキストは法科大学院での学習内容に匹敵する内容を扱い、内容の正確性も担保され、さらにテキスト及び講義時間がコンパクトで周回できると考えたため、論文の学習のベースは総合講義100、論証集の「使い方」及び重要問題習得講座にしていました。
2年次の2月頃から学習を開始し、3年次の7月頃までに総合講義100及びその復習として論証集の「使い方」の全ての講義を受講しました。夏休みになると、論証集の「使い方」を繰り返し聞きつつ、ひたすら重要問題習得講座の問題を解き、論文抽出能力と文章力を養っていました。なお、問題を解く際は、基本的に答案構成で済ませることが多かったです。重要問題習得講座を夏休み中にすべて受講し、9月末からは他の予備校の答練を受講しました。この答練を受講することで、司法試験レベルの長文の問題に取り組むにあたっての時間配分、問題文の読み方及び文章表現力などを養っていました。
そのまま、3月に全国模試を受験し、さらに司法試験延期後の7月にも全国模試を受験しました。答練や模試を通じて、アガルートアカデミーで学んだ内容が十分に通用することを実感することができ、そのまま司法試験本番に臨み1回目で合格することができました。司法試験本番に臨むまで、上記3講座、特に重要問題習得講座は最後まで繰り返し解いていました。なお、私は司法試験過去問を法科大学院のゼミ等を通じて2年分ほどしか解いていなかったため、今になってはもう少し過去問を解いておくべきだったと考えています。
しかし、アガルートアカデミーのテキストは過去問の出題実績の記載があり、工藤先生も講義中に言及されるため、司法試験過去問を意識しながらの学習はしていました。また、司法試験は相対評価であり、受験生全員が解ける問題は確実に正解することが必要です。このような観点からは、重要問題習得講座で網羅的かつ正確に基本的な問題を押さえることにより、司法試験過去問を消化量の少なさをカバーすることができたのだと思います。