自己紹介

名前:K.Mさん
年代:20代
属性:学生
受験資格:法科大学院卒業

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版です。

合格者の方の受講年度と異なります。

■ 司法試験型答練

合格体験記

私は、法律学修の初期、インプット用テキストだけで勉強を進めており、しかも、いわゆる「まわす」スピードが非常に遅かった(10か月ほどで全科目1周)ため、非常に効率の悪い勉強をしておりました。このときは、まったく、自分の頭に法律知識が入っているように感じられませんでした。非常に辛い時期でした。

これではいけない、と感じ、一気に問題演習中心の学修に切り替えました。このとき、問題演習は、論文(旧司法試験過去問題中心。ときどき予備試験過去問)も択一(司法試験・予備試験の過去問全部)も同時に進行し、択一の問題を解きながら、知識のインプットも行いました。この方法で全科目1周するのに半年弱かかりましたが、問題演習では範囲横断的に問われるため、問われた範囲やそれに関係することを一緒に学び深めていったので、仕方ないなと感じております。これにより、どこの知識がどのような形で問われ、どのように答えればよいのか、法律知識、なによりも法律の全体像・考え方を身に染み込ませることができました。

このように、基礎を固めておいたおかげで、ロースクールでの学修は大変ではあったものの、発展的な内容も(司法試験対応科目のみならず、司法試験に直接的には関わってこない科目も)吸収することができました。

ロースクールでは、司法試験の過去問を入学後半年くらい経過してから解き始めました。ただ、これでは遅すぎます。必ず、学修初期に、最低各科目1問ずつ、司法試験の過去問を眺めるだけでも読むべきです。これにより学修の方向性がしっかりすると考えられます。私は、旧司法試験の過去問を学修初期に解いておりましたが、今考えると、新司法試験の過去問をもう少し読んでおけば、気持ち的にもう少し安心して、学修を進められたと考えております。

ロースクールの予習・復習はかなりしっかり行い、1科目につき予習は3時間ほど、復習も1時間強行っておりました。ロースクールでの学修以外にはあまり手を出さず、ロースクールの授業で扱った関連部分について、その都度自習(約10時間/週)しておりました。
新司法試験直前期について、以下記します。

まず、半年ほど前から、択一知識の復習を始めました。細かい知識については、超直前期に詰め込めばよいので、択一知識だけど非常に重要な知識について漏れがないかの確認を、各科目行いました。

論文については、新司法試験・予備試験の過去問は出題されたもの全てについて検討し終わっていたので、平成30年・平成29年についてはもう一度検討し直して、感覚を調整し、他の論文対策としては、判例集(民事・刑事は百選。憲法はプラクティス。行政法はケースブック行政法)を解説含め全科目インプットし直すことを行いました。解説のインプットは非常に難しいため、解説のうちここだけは覚えておこうということを絞り込んで、理解に努めました。

このようなことをしていると、3月に入り、模試を受け、以上の百選まわし、過去問の検討による感覚の調整(答案は週に2通書くくらいでした)、択一知識の確認を5月上旬まで繰り返し行っておりました。

5月上旬は、夜ふかしせず、きちんと試験の時間で頭が動くように、体調と記憶を調整し、(手がなまることは私はなかったので)答案はほぼ書かず、メンタル面を落ち着かせることに努めました。

試験本番では、これまでの自分の努力を信じた結果、あまり緊張せず、ミスしたなと思ってもすぐに気持ちを流して、次の科目へと移っていきました。

一合格者がアドバイスさせていただくのはおこがましいのですが、個人的には、勉強法について人に聞いて効率性をすぐに求めるのではなく、いろいろ自分なりに試して、自分の勉強法をブラッシュアップしていく方が、結果的に近道になると思われます。