自己紹介

名前:石丸貴士さん
年代:20代前半
属性:大学生
論文式試験順位:13位

受講されていた講座

法曹を目指すきっかけ

法学部に入ったのは単につぶしが効くと聞いていたからで、当初法曹は全く考えていませんでした。

しかし、学部で法律を学ぶうちに非常に論理的な学問であることを知り、自分に合っていると感じるようになりました。こうした経緯で、実際に人を助けることのできる法曹、特に弁護士の道を志すことになりました。

アガルートアカデミーを知ったきっかけや選んだ理由

学部2年時に法曹の道を志し、ロースクール入学を見据えてとりあえずは予備試験を目指そうと考えました。当初は独学をしようと基本書を読んでいましたが、わからないところを聞く人もいなければモチベーションも維持できなかったため、予備校の利用を決めました。予備校は複数候補がありましたが、どの合格者も共通して答案を書くことの大切さを説いていたため、多くの答案を書くことができそうな新進気鋭のアガルートを選びました。

勉強の方針とどのように勉強を進めていたか

私は継続して学習を続けることを第一の方針としていました。

受講を開始した当初は非常にやる気があり、「アガルートのカリキュラムに従うだけでは他に勝てない」と考えて、どんどん進めていました。しかし、ある日突然これを継続して続けるのはしんどいと思い、さぼるようになりました。そこで、それ以降はアガルートのカリキュラムに従いつつ、その内容をいかに効率的に修得していくかを常に工夫して(長期短期計画表や、勉強優先度付け等)学習をすることにしました。今思えば冷めやすいという自分の性格に合った修正だったなと思います。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

私は一週間の可処分時間をExcelにまとめ、その週でやるべきことと予想所要時間を基に、その可処分時間にやるべきことを割り振るという形で、学習を進めていました。とはいっても、この計画は理想に過ぎないので、実際は寝坊やさぼりで崩れることが大半でした、、(笑)ただ、1週間のうちにやるべきであったものが終わらせられたか、終わらないとしてどう改善するかを検討する一助にはなりました。

学習時間の確保については、基本は遊びやバイトではない時間に勉強し、危機感を感じたら(月1くらいで波がきました)丸一日確保して勉強するといった繰り返しでした。もちろん、カリキュラムの進度に応じて勉強以外の予定を入れる量は調整しましたが、直前期を除いてそこまで積極的に予定を減らすようなことはしていませんでした。直前期を除いて平均すると、1日5時間程度の勉強時間であったと思います。

直前期の過ごし方

直前期は内容面と形式面の2点で意識的に勉強をしました。内容面は、今まで解いた過去問の知識まとめノートや論証の確認といった、基本的な知識の確認に努めました。直前期から成績を大きく上げるのは難しいと感じたので、基本的な知識や周りが押さえているであろう知識を確実に頭に入れることを意識していました。形式面では、自分のやりがちなミス(指定されていない解答、問題読み間違え等)のチェックリストを作って、机の片隅に置いて毎日目に入るようにし、知識以外の点で減点がないように心がけていました。

直前期の心構えは、もちろん焦りもありましたが、ロースクールという道も残されていたので、まあなんとかなるかと落ち着いていたと思います。

試験期間中の過ごし方

試験中は解くのに集中していたのでよく覚えていませんが、とにかくわからなくても考え続けたことだけは覚えています。とにかく何かそれっぽいことを書くために、ひたすら答案構成の手を動かし続けました。

試験の合間には、基本は知識の確認をしていましたが、必ず外に散歩に行くようにはしていました。私は最初の試験である短答が上手くいったので、その時の昼食と同じものを論文の2日間と口述の午後の部の前に食べるようにしていました。

受験した時の手ごたえと合格した時の気持ち

口述は合格率の高さからそこまで心配していませんでしたが、短答と論文は終わった直後は受かった気はしていませんでした。特に、論文では憲法を問題指定の三者間方式にしていなかったり、論点漏れが発覚したりするなど不安の種はいくらでもあったので、終わったという印象しかありませんでした。

合格したときは、短答は自己採点でなんとなく合否はわかっていたので「よし論文だ」と思う程度でしたが、論文は文字通り震えました。福岡会場の合格者数はギリギリ2桁くらいで、その中に自分の番号があったのを見たときは思わず笑顔になったのを覚えています。しかしその後は、全く対策をしていない口述への恐怖が上回りました。口述の合格発表を見たときは、嬉しさというより落ちなかったことへの安心と、5か月に迫る司法試験への恐怖が大きかったです。

振り返ってみて合格の決め手は?それに、当該講座はどの程度影響したのか

自分の合格の決め手は、やはり重要問題習得講座であったと感じています。

この講座を通じて典型的な問題について理解し、淡々と処理をすることができる力が付きました。これは短時間で必要なことを淡々と論じていくが求められる予備試験の攻略に大きく影響したと思います。また、1週目は7法通じて数問しか解けなかったような重問が、直前期にはすべてぱっと分かるようになっていたので、これだけ勉強したんだという自信を持つことができ、当日も落ち着いて解くことができた気がします。

アガルートアカデミーを一言で表すと

案内人

受験生に対するメッセージ

予備試験は問題を見ていただければわかりますが、そこで聞かれているのは基本的な法律知識の理解であり、応用力を試されるものではありません(問われたとしてもほとんど解けないので合否の分水嶺とはならないと思います)。それなのに予備試験がなぜこの圧倒的に低い合格率であるかというと、ほとんどの人がこの膨大な範囲にすべて手を付けられないまま終わってしまうからだ、と実際に受けてみて感じました。

皆さんは目標年を定めて予備試験合格に向けて頑張っていると思いますので、まずはそれを「継続」してみてください。この試験ではとりあえず受けるという人も多く、予備試験合格に向けた学習の継続はそうした人と差がつけられる点でそれだけで大きな武器になります。そして、目標の年までに膨大な範囲について合格水準に達するためにも、「効率」よく努力することを心がけてみてください。計画表の作成、情報の一元化、優先度付け、勉強をする時間や方法の工夫など、同じ時間で得られるものを最大化する手段を常に試行錯誤することで、予備試験合格を本気で目指す他の受験生と差をつけることができます。他の合格者の方々のいろいろな工夫を参考にしてみるとよいかもしれません。

このメッセージが少しでもこれから予備試験に立ち向かう受験生の方々のお役に立てれば幸いです。