自己紹介

名前:波多野胤さん
年代:20代後半
属性:社会人
論文式試験順位:94位

受講されていた講座

法曹を目指すきっかけ

当初、大学を卒業後税理士を目指し税理士法人に勤めながら税理士資格の取得を目指し学習しておりました。その仕事をしている中で、他の士業(司法書士や弁護士)とも仕事をする機会が幾度かありました。そしてその際に弁護士の業務範囲の広さ、キャリアの幅の広さに魅力を感じ司法試験を目指すことにいたしました。

アガルートアカデミーを知ったきっかけや選んだ理由

予備校についてネットで検索している中でアガルートの存在を知りました。また、数ある予備校の中で、基礎講座のコンパクトさを比較しているうちにアガルートの総合300の講座がコンパクト且つ必要十分な分量であることを知り魅力を感じました。また、アガルートは講師との距離が近く、初学者であり、また周りに学習仲間がいない自分にとっては質問等をしやすい環境であり自分に合っていると感じました。

勉強の方針とどのように勉強を進めていたか

私は短答式試験に落ちることが怖く、学習当初から短答式試験の対策の時間を多くとっていました。その甲斐があって、初年度の受験から短答式試験には合格できました。もっとも、その分論文式試験に充てる時間が相対的に少なく、論述力が足りず論文式試験ではとても苦戦しました。この点、どのようなバランスで勉強するかは個人の得意不得意によって変わるため一概に述べることは難しいですが、論文式試験対策においては、知識は基本的なものをしっかり固めた後は、論述の緩急や三段論法の徹底、分かりやすい文章の作成方法について合格答案を分析する時間を多くとってからは成績が伸びたと強く実感いたしました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

私は、アルバイトをしながらの専業受験でした。そのためアルバイトがない日には午前2時間程、午後には3~4時間程の勉強時間を確保しておりました。まず、インプットが終わっていない時点では、とにかく各科目を一周するべく、講座を聞き、テキストを読むということに専念しました。そして、インプットが終わった段階から短答式試験の過去問を1日10問ほど解いたあと、重要問題習得講座の問題演習をするという一日の過ごし方をしておりました。そして、重要問題習得講座が一通り終わったあとは、午前に論文式や短答式試験の過去問や答練を解き、午後にその採点や関連判例、テキスト該当箇所の復習をするというスケジュールで主に学習を進めておりました。

直前期の過ごし方

短答式試験の直前は司法試験の問題ではなく予備試験の問題のみに絞って過去問演習をしておりました。そしてその中で自分が良く間違える分野を洗い出し、かかる分野についてテキストや六法を丁寧に読み、自分なりのまとめノートを作成しておりました。

論文式試験の直前は、今までに自分が解いた模試や答練、過去問を見直したり簡単に答案構成をしてみたりするということを繰り返していました。また、自分の答案と参考答案や合格者答案を比較して、足りない部分や過剰な部分を検討し本番ではどう描くのがベストかを検討し、まとめノートを作る作業もしておりました。

口述式試験の前は基本刑法、大島本、刑事実務基礎の定石をひたすら読み込んでおりました。

試験期間中の過ごし方

短答式試験は一日で終了してしまうので、各科目間の休憩時間をいかに過ごすかについて重要視しておりました。具体的には今までやったことを直前に思い出す作業をしていました。その方法としては自作のまとめノートの確認と重要条文の素読です。

論文式試験の試験は2日にわたって行われるため、各試験日の前日は次の日に行われる試験科目だけをひたすら復習するという行為をしておりました。具体的には、総合300テキストの復習、判例百選の読み直し、自作まとめノートのチェックをしておりました。

口述式試験の期間については、今年から1月開催になったため、とにかく体調を崩さないことだけに集中し、カイロや暖かい飲み物、暖かい服装を準備し体を冷やさないようにして過ごしました。

受験した時の手ごたえと合格した時の気持ち

合格した令和5年度の試験においては短答式試験、論文式試験、口述式試験、いずれの試験の後も合格した確信が持てました。短答式試験は一度も落ちたことがなかったので今年度も合格を確認したときはうれしいというよりも変なミスがなかったことを確認出来て安心したという気持ちが強かったです。論文式試験は何度も落ちていたので、「今年こそは受からないと」という強い気持ちとともに今年落ちたらもう勉強を続ける気持ちが保てないと感じていました。そのため自分の受験番号を見つけた瞬間はとにかく嬉しかったです。口述式試験は90%以上が受かる試験であり、当然受かるという気持ちがある反面、落ちてしまったら来年また短答式試験からやり直しという恐怖が併存している状態でしたので、自分の受験番号を発見したときはホッといたしました。

振り返ってみて合格の決め手は?それに、当該講座はどの程度影響したのか

短答式試験はとにかく過去問を解き、その中で苦手分野を洗い出し、そこを補強するという作業の繰り返しだと思います。また、短答式試験は知識をひたすら詰め込むものであると思われがちですが、本番の試験では知識ではなくその場の判断で正誤を選ぶ肢も多く、基礎・基本的な知識をしっかり定着させる作業もとても大事です。その基礎的な知識の確認のためには総合300テキストがとても有用だと思います。また、論文式試験でもやはり基礎・基本的な部分の論述をいかに崩さずできるかが肝要だと思います。そのためにも総合300テキストは有用だと感じました。

アガルートアカデミーを一言で表すと

ファミリー

受験生に対するメッセージ

予備試験は法科大学院ルートよりも険しい道のりであり、学習の途中で挫折をすることもあるかと思います。学部生であれば、大学の授業やサークル等との両立、社会人であれば仕事と試験対策との両立が大変であると思います。しかし、いざ合格するとその達成感はとても大きいです。また、予備試験合格者のみを対象とした就活のイベントもあり、かつ就活においても予備試験合格は大きなアドバンテージとなることを現時点でも実感できております。そのため、是非気持ちがめげそうになったとしても諦めずに挑戦を続けてみてください。