自己紹介

名前:安藤啓志さん
年代:20代前半
属性:大学生
論文式試験順位:88位

受講されていた講座

法曹を目指すきっかけ

私が法曹界に興味を抱いたのは、当時放送されていた弁護士が主人公のテレビドラマがきっかけでした。弁護士が依頼者と真摯に向き合い、被告人の冤罪を晴らし、人々の人生に影響を与えて行く姿に感銘を受けました。しかし、司法試験という高いハードルがあることも知っていたため、当時は弁護士になることは夢にとどまるものでした。

そのような自分を法曹界に進むことへ後押ししてくれたのは、高校の授業がきっかけでした。私は高校時代学校の授業に深くのめり込むことはありませんでしたが、現代社会の授業で法律について学んだ際には、気づけばいつの間にか授業が終わっていたと言えるくらいに没入していました。このような体験は初めてだったため、それからますます法律に対する興味が湧きはじめました。

アガルートアカデミーを知ったきっかけや選んだ理由

私は大学生活で勉学と勉学以外の学生生活の両方を十分に楽しみたかったため、通学よりはオンラインで自分が好きなタイミングで受講できる予備校の講座を探していました。司法試験対策の予備校を調べた際に、アガルートアカデミーの存在を初めて知り、試しに資料請求をしてみて自分に合うかどうかをイメージし、最終的に受講を決めました。

勉強の方針とどのように勉強を進めていたか

私はインプット作業があまり得意ではなく、アウトプットを繰り返すことで物事を理解するタイプであったため、学習初期、初めての法律のインプット段階ではあまり楽しいといった印象はありませんでした。また、自分が抱いていた法律学習のイメージとの違いもあったため、最初の頃は自分は法律学習に向いていないのではないかと思う時もありました。

しかしカリキュラム上、総合講義を受講したらすぐに当該科目のアウトプットに移るといったものであったため、アウトプット作業に触れることで法律の面白さを味わうことができました。

その後の勉強の進め方としては、わからなくてもとりあえず総合講義を早く聞き終わり、いち早くアウトプット作業に取り掛かることを意識しました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

勉学と勉学以外の学生生活を両立したかったため、学習初期の段階では1日あたり3時間ほどは勉強するようにしました。当初は勉強に長時間取り組むことに慣れていなかったこともあり、毎日3時間をできる限り継続することをまずは意識しました。

勉強をしていくうちに次第にペースに慣れていき、学習中期では自ずと勉強時間も6〜8時間ほどに伸びました。

短答式試験本番の4ヶ月前あたりからは、ほぼ毎日10時間以上勉強しており、そのほかは家族や友人たちと過ごしていました。勉強時間の確保については、朝は7時に起き、そこから13時まで勉強したのちに、昼休みなどを適宜取りながら、20時頃まで(夕食まで)勉強し、夕食後寝るまで3時間程度学習しました。このようになるべく勉強するブロックを複数に分けることで集中力を維持することを心がけました。

直前期の過ごし方

短答式試験の直前期では、本番2週間弱まで論文式試験の勉強を並行しており、それ以降は短答式試験の対策に勉強時間を全て使いました。具体的に行ったことは、過去問の周回でした。民事訴訟法、刑事訴訟法や商法で点数を稼ぎたかったため、特にそれらを周回しました。また、行政法については行政手続法と行政事件訴訟法を毎日少しずつ素読していました。

論文式試験の直前期では、論証を振り返りながら自信がない論文問題を復習していました。また、私は民事訴訟法、刑法、刑事訴訟法では論証集の代わりに一問一答のテキストを使用していたため、重要問題習得講座の他は一問一答テキストを見て論証を振り返る時間に使っていました。

口述試験の直前期では、口述過去問を家族や友人に出題してもらい、本番を想定しながら練習していました。

試験期間中の過ごし方

論文式試験については、初日の科目を受験して帰宅次第、翌日の科目についての論証を復習していました。寝不足による集中力低下を避けるため、夜遅くまでは行わず、早めに就寝しました。メンタル面においては、1日目の憲法で練習段階ではなかったミスを犯したことにより不安になる部分がありましたが、周りの人の支えもあり、それを吹っ切ることで翌日の科目に集中しました。

口述式試験については、1日目の科目が終わり次第帰宅し、数時間休憩を取りました。2日目は午後の部であったため、23時頃まで翌日の科目の復習をしました。

受験した時の手ごたえと合格した時の気持ち

論文式試験を受験した直後の手応えとしては、合格の可能性を感じていましたが、その後に自分が自信のあった科目について大きなミスを犯していることに気づき、F評価を免れないのではないかという不安がありました。しかし、その他の科目では失敗しているといった感覚はなかったため、合格を信じて日々過ごしていました。

口述式試験については、2日目の科目をやや失敗した感はあったのですが、1日目の科目がうまくできた自信があったので、合格圏内に入っていると思っていました。

合格した時の気持ちとしては、司法試験が控えており、試験から解放された気持ちはそこまで感じなかったため、目標であった予備試験に合格できたことへの安心感の方が嬉しさより勝りました。

振り返ってみて合格の決め手は?それに、当該講座はどの程度影響したのか

予備試験全体を振り返ってみて、やはり天王山は論文式試験であるため、論文式試験の合格に直結した重要問題習得講座が合格の決め手であったと感じています。この講座を周回することにより、基礎的な論文力は身につき、あとはそれを本番で適宜応用したりすることのみなので、本講座を通して周りの人と戦える力を身につけたことに対する大きな自信になりました。

また、この講座は論文式試験のみではなく、短答式試験・口述式試験に出題される事例問題を解く際に使う知識を会得するためにも大きな役割を果たすものであるため、一石三鳥の素晴らしい講座でした。

この講座は合格をグッと近づけてくれるものだと感じました。

アガルートアカデミーを一言で表すと

合格へのナビゲーター

受験生に対するメッセージ

特に大学生の方は友人と過ごす時間も十分に楽しみたいと考えている人が多いと思いますし、予備試験の勉強を始めるのにあたって遊びを犠牲にしなくてはならないのではないかと懸念していると思います。確かに、遊びを犠牲にする場面(制限する場面)は当然出てきます。しかし、制限すると言ってももちろん0になるのではなく、勉強と遊びを両立することは十分可能であり、難しくもありません。自分も勉学とそれ以外の時間の両立にこだわり、結果として両方を過不足なく行なうことができたので、上記のような点を不安に感じている方は安心してください。

それとは別に、いざ学習を始めると人それぞれ異なる壁にぶつかることがあると思います。しかし、やるべきことをしっかりと淡々とこなしていれば気づけば合格レベルに達することができます。合格に必要なことのみを効率よく行っていれば問題はありません。

また、個人的な経験として、この試験を合格するためには「完璧を求めてはいけない」と感じました。私は、予備試験の過去問を解いた際に、模範解答と違うことを論じていたことが多々ありましたが、当初はそれにストレスや不安感を感じていました。しかし、模範解答は唯一の正解ではなく、違うことを言っていたとしても間違ったことを言っていない限りは気にする必要はありません。1位を目指すのではなく、あくまで合格レベルに達すれば良いことなので、気を張らずにリラックスして日々の学習に向き合っていきましょう。