令和5年 予備試験 合格者の声|50代、30年目の合格 働いて、家族が増えて、ずっと挑み続けて H.Eさん
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自己紹介
名前:H.Eさん
年代:50代前半
属性:社会人
論文式試験順位:66位
受講されていた講座
アガルートアカデミーを選んだ理由
過去に講座を受講したことがあった。令和3年論文式試験不合格を受け論証の精度を上げる必要を感じ「論証集の使い方」を受講した。その後、令和4年論文式試験不合格を受け論述の精度を感じ「重問」「総合100」を受講した。
合格体験記
受験歴、勉強歴は合格者の誰よりも長い。初受験は合格した令和5年のひとつ前の元号つまり平成5年だから30浪、黒澤明の映画の題名のようである。勉強を始めたのはその2年前だから、今年度の最年少合格者の二生分勉強してきた。
もっとも、集中度には波があった。学生時代は相応に勉強した。しかし、受験仲間が合格していく中で、司法試験改革により受験回数の少ない受験生が有利となり、短答式試験の合格すらかなわなかった。受験が長引く中、年々景気が悪くなり、職を得られるぎりぎりで職を得た。その翌年、金融機関の大型破綻が相次いだ。氷河に落ちるのは免れた。
受験については、仕事よりは優先順位が下がるものの続けることとした。忙中の閑を見つけ勉強し、毎年受験した。その後、家族ができ、増えるにつれ、試験の優先順位は下がっていった。それでも細々と勉強は続け、毎年出願し、受験日直前に帯状疱疹を患った年を除き受験した。その間、司法試験制度改革により法科大学院が創設され、旧試は廃止されることとなった。移行期間の5年間、旧試は年々難化し、結局短答式試験も合格することがないまま旧試は終了した。
最後の旧司の短答式試験の合格発表を見届け、予備試験対策に移行することとし、某予備校の予備試験移行パックを受講した。もっとも、当時は受験に対するモチベーションは最低な状態で、趣味、ライフワークといった位置づけになっていた。
最初の予備試験は短答式試験で敗退したものの、旧試と比べ明らかに問題の質、合格点いずれを見ても易化していると感じた。これならきちんと勉強すれば合格するのではないかと思った。この年の春、出先の管理職として地方に単身赴任することになった。単身赴任は数年続くことが予想されたので、一念発起してこの間に予備試験合格を目指すこととした。この年の秋、偶然ネットで3倍速インプット講座と論文アウトプット講座を知り、これらを用いて知識を入れ直した。その結果、翌年の予備試験の短答式試験に合格した。初受験から20年経とうとしていた。
論文式試験は不合格だったが、順位は全受験者の真ん中ぐらいであり、モチベーションが上がった。この年、論文インプット講座が出たので、これを用いて勉強をつづけた。しかし、翌年、短答式試験は合格したものの、論文式試験の成績は伸びず、その翌年短答式試験で足元をすくわれた。
論文の書き方がわかっていなかった。論点に飛びつき書くという採点者に最も嫌われる答案を書いていた。論文の書き方を一から学び直さなければと感じ当時人気だった某講座を受けた。この講座で問題文の読み方、答案の書き方が確立した。翌年以降短答式試験は毎年合格、論文式試験は合格点マイナス10±5点が続いた。
勉強方法が迷走し、毎年のように講座を受講し、有名どころは総なめにした。
一昨年の論文終了直後、この時期論証集の使い方講座を何周もしたとのブログを見て興味がわき、値段も手ごろだったので受講し、何度も繰り返した。翌年、合格点に4点弱足りなかったが、選択科目がFだったことから、法律基本科目は合格点に達していると確信した。さらに昨年重問と総合100を受講し答案をさらにブラッシュアップした。本年の論文式試験は291点、66位で合格することができた。30年かかった。