自己紹介

名前:久保 海晴さん
年代:30代前半
属性:大学既卒

受講されていた講座

アガルートアカデミーを選んだ理由

初めて論文試験(令和4年度)を受けた年は一般教養科目が廃止され選択科目が導入された年でした。選択科目をどれにしようか迷っていたところ、既に合格し実務に出ていた友人から勧められた谷山講師がアガルートで倒産法の総合講義・過去問講座を担当していることを知り、試しに谷山講師の倒産法ガイダンス動画を見てみることにしました。すると、学習範囲がそれほど多くなく、他の民事系科目とのシナジーが見込めることが分かり、また谷山講師の教え方が分かりやすいと感じたことから受講を決めました。その年の論文試験は不合格でしたが、谷山講師の講座のおかげで、別の予備校の教材で勉強した他の科目が軒並み振るわなかった中、選択科目だけはA評価でしたので、アガルートの講座や教材は自分に合っていると感じました。

 また、その年の論文試験の結果は、よく書けたと思っていた科目がF評価だったり、逆に全く自信のなかった科目が意外に高評価であったりしたため、相対評価である論文試験においては他の受験生が何をどこまで書けるのか、相場観を養う必要があると考えていました。そこで、多くの受験生がアガルートの重問を使用していると聞いたことから、論文知識を固めるとともに他の受験生のレベルを知るため、重問を受講しようと考えました。

 加えて、私は社会人になってから勉強を始めたため周りに勉強仲間がおらず、誰かに答案を読んでもらう機会が必要だとも考えていました。

 そして、アガルートのマネージメントオプションは、重問などアガルートの教材を使えること、優秀な先生方に答案を添削してもらえること、といった希望を全て満たせると思い受講を決めました。

合格体験記

●勉強の記録

 5回目の受験で最終合格しました。初めて短答に受かったのが4回目で、論文に受かったのは5回目が初めてです。

 初期(2回目受験まで)初学者の時は別の予備校のインプット教材と一問一答形式の問題集で短答対策をしていました。しかし、試験範囲の広さゆえ問題集を回すのに相当時間がかかり、学習したそばから古い知識がどんどん抜けて行ってしまうため全く定着しませんでした。さらに私は受験生が陥りがちな、インプットを固めてから過去問に取り組もうという落とし穴に見事にハマっていたため、過去問に取り組むのが遅れました。そのせいか2回目受験までは合格点に遠く及ばず、絶望し諦めかけましたが、思い切ってやり方を変え過去問に取り組むことにしました。過去問は選択肢ごとの答えが完璧に分からなくても消去法で正解できてしまったり同じ選択肢を何度も繰り返し解くことになるきらいがありますが、その反面よく出題される条文や判例など重要な知識は定着しやすいと言えます。また本番の形式に慣れることができるうえ、点数が可視化され自分の実力がよく分かるため、今考えると臆せず最初からガンガン過去問を解くべきでした。結局、短答の過去問は合格までに予備試験の全年度分と新司法試験の過去問を5〜6周しました。問題演習の際は、選択肢に出てきた条文や判例を判例六法に正の字でマークしていました。いちいち六法にマークするのは面倒でしたが、その度に六法を開くことになるので自然と条文の素読ができ、論文を書く際に必要な条文検索能力が身に着きました。

 中期(3〜4回目受験まで)過去問主体の勉強法に変えてから受けた3回目は短答で不合格だったものの、次回の短答は合格する可能性が見えてきました。そこで、合格した場合に備えて論文試験の勉強を開始しました。この時の論文対策は別の予備校の問題集や過去問集を使っており、選択科目のみアガルートの倒産法総合講義・過去問講座を使っていました。論文の勉強を始めた頃は書ける自信が全くなかったため、まずは問題が解けなくても答案例をすぐ見て理解するという作業を繰り返し、ときには答案例を丸暗記して制限時間内に書き切る練習もしながら、論証と型を覚え込みました。そうしているうちにある程度の答案は書けるようになりましたが論証やあてはめの考慮要素の理解が甘く、4回目は短答には合格したものの論文で不合格でした。もっとも、選択科目については谷山講師の倒産法総合講義・過去問講座のおかげでA評価でした。

 後期(5回目受験まで)選択科目の成功からアガルートの重問とマネージメントオプションの受講を決め、自分のペースで重問を解き進めつつ(論文試験までに4周しました)毎週課題を添削していただく中で、正確な論証とあてはめの考慮要素といった知識が定着し、他の受験生が書けるところで書き負けず相対評価で浮上するための戦略を身に着けることができました。5回目受験の際は、論文対策と並行して短答本番の5ヶ月前から3ヶ月間毎朝予備短答の過去問を一科目解いてあらかじめ全科目全年度分に触れておきました。短答2ヶ月前の直前期は短答のみに集中し、論文対策は短答後に再開しました。そして、5回目は短答・論文も無事合格し、点数や評価も概ね予想通りでしたので、アガルートの講座のおかげで相場観が養われ、他の受験生が書けるところで書き負けず相対評価で浮上することができたのだと思います。口述試験は、高い合格率に反して異様なプレッシャーのかかる試験でしたが、論文までに身につけた基本知識を改めて定着させたことでなんとか突破することができました。

 ●学習上の工夫

 勉強するにあたり心掛けていたことは、やる気が起きない時でもとにかく毎日問題演習に着手したことです。一度始めてしまうとキリの良いところまで進めたくなってしまう自分のクセを利用して勉強を続けていました。