令和5年 司法試験 合格者の声|手の形が変わるんじゃないかってくらい論文を書いた T.Aさん
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自己紹介
名前:T.Aさん
受験資格:法科大学院卒業
受講されていた講座
アガルートアカデミーを選んだ理由
私は一度不合格を経験したが、あと一歩だったことから再度のチャレンジを決意した。私の場合、短答が足切りギリギリで論文は合格圏内だったが、次の年は受験生が増えるということもあり油断はできない。そもそも論文順位自体が芳しくない。目標は800位以内、理想はTOP300。それくらいの気持ちで臨むことにした。
さて、再チャレンジを決意したものの、4か月ものブランクがあるため、何から始めればよいか分からない。そこで合格した友人に相談したところ、彼はひたすら過去問に取り組んだという。たしかに過去問自体は法務省が公開しているが、問題を見ただけで合格に近づけるはかは疑問である。
そこで私が選んだのが、アガルートの司法試験論文過去問解析講座である。この講座のテキストさえあれば、わざわざ問題文を印刷する手間が省けるし、解説と模範解答も付いている。何より全ての過去問について解説してくれる点は他にない魅力だ。
総額だけを見れば高いと感じるかもしれないが、1年分の受講料と考えればむしろ安いくらいだ。私は友人と工藤先生を信じて過去問に取り組むこととした。
合格体験記
2023年から司法試験の制度が変わるため、合格発表は9月であったが、次の試験日は7月になる。1度目の受験から4か月もの間まともに文字を書くことすらなかったため、まずは年内に論文を書く感覚を取り戻せばいいや程度の気持ちであった。
再び勉強を始めたはよいものの、定番の定義や判例がスムーズに出てこなかったり、雑な文字が嫌になったりと、もどかしい思いが続いた。答案を書いてみたが、あまりにも稚拙、そもそも字数が稼げない。勉強を進めても不安が緩和されることはなかった。
それでも勉強するしかなかった。論文の過去問は毎日1、2問、最低でも週に5問はやるようにした。手の形が変わるんじゃないかってくらい論文を書いた。できない問題があればチェックし、論証や判例をまとめたノートを作った。本来であればロースクール在籍中にやっておくべきことでも逃げずにやった。浪人生となったからには今までの過程を忘れ、ゼロから始めるという気持ちで地道に続けた。
そうして何とか2度目の受験で合格。論文の評価が微妙だったため落胆したが、上位合格者を見返してやるとの気持ちで修習に臨みたい。
これから司法試験を目指す後輩たちに伝えたいのは、これ以上は無理というまで勉強しろ、ということである。
昨年、不合格を知った直後、一度は就職に切り替えようかと考えた。しかし、成績通知書が届き、あと一歩であったことを知った途端、もう一度チャレンジしようと決めた。今思えば、もう一度やろうと思えるくらい、1度目の私は本気ではなかったということだ。
2度目の試験が終わった後、私は二度とやりたくないと思った。たとえあと1点で落ちようが、もう一度司法試験にチャレンジすることはできないと。それくらい、この1年は自分を追い込んだ。万年筆のペン先を擦り減らすくらい、ペンたこを潰すくらい、ひたすら論文を書いた。まさに完全燃焼だった。
どうせ5回まで受けられる。一度落ちてもあと4回ある。そんな考えでは何度受けても受からない。受験回数を重ねるほど合格率が低下することは、過去のデータが示す通りである。次が最後と、腹をくくって臨んでほしい。