自己紹介

名前:山岸 茂仁さん
年代:30代
受験資格:法科大学院卒業(慶應義塾大学法務研究科)

受講されていた講座

選択科目 知的財産法 論証集の「使い方」

アガルートアカデミーを選んだ理由

元々、民事系及び刑事系のアガルートの市販の論証集を使っており、そのクオリティが非常に高かったため、アガルートにとても良いイメージを持っていました。
アガルートの論証は、学説ベースではなく判例をベースにした論証になっており、現代の司法試験の求めるものにしっかりと対応できる作りになっています。さらに、論点の網羅性が高く、とりあえずこれに載っている知識をインプットしておけば司法試験はほぼ問題ないと言えます。


そして、下記の通り、アガルートの論証集に情報を一元化するスタイルをとっていたのですが、知的財産法の論証集は市販されていませんでした。知的財産法はロースクールの授業と判例百選と知的財産法演習ノート(弘文堂)を使って勉強していたのですが、やはりそれらで学んだ情報を一元化したいと考えました。

一から自分でまとめノートを作ることも考えましたが、特に選択科目には十分な時間をかけられないこともあり、既存の論証集を加工して一元化教材を作ることに決めました。そこで、以前から信頼を置いていたアガルートの知的財産法論証集の「使い方」講座を選びました。
また、他の大手予備校と比べて価格も良心的であったことも、アガルートを選んだ理由の1つでした。

合格体験記

私は、アガルートの論証集、判例百選、司法試験過去問の3つを使って合格を勝ち取りました。
まず、論証集に情報を一元化し、ロースクールの期末や模試等の試験の度に一気に総ざらいしていました。
アガルートの論証集は網羅性が高く、とりあえずこれに載っている知識をインプットしておけば司法試験はほぼ問題ないと言えます。

ただ、論証を闇雲に暗記しているだけでは規範を正しく使うことはできないため、そのような観点から、判例百選や司法試験の過去問で学んだ重要なポイント(当該論点が問題となるケースの例や当てはめの例、当てはめの際に意識するポイントなど)を余白に書き込んで一元化していました。
これさえインプットしておけば大丈夫という教材を持っておくことで、とても安心して本番に臨むことができました。
次に、判例百選を読み込んでいました。その際、①どのような具体的事案において当該論点が問題となるのか及び②規範の当てはめにおいてどのような事実がどのように評価されてかかる結論に至ったのかの2点を意識していました。

司法試験の問題の大半は百選掲載判例を意識して作られているので、①が分かっていれば問題文を見た瞬間に論点がピンと来るようになりますし、②が分かっていれば問題文に散りばめられている事実のうちどれをどのように評価すべきかがピンと来るようになります。
とはいえ、判例百選の全てを読み込むのは時間の関係上難しいため、全て読むのではなく、アガルートの論証集に載っている判例を中心に読み込んでいました。つまり、論証集に載っている論証を使いこなすために百選を読むという感じです。
司法試験過去問については、直近の7年分を実際に時間を測って答案作成しました。そして、特に論点の拾い忘れや事実の拾い忘れ、事実の評価のし忘れがなかったかという点に着目して復習し、なぜ書けなかったのかを徹底的に分析しました。


司法試験には毎年だれも知らないような論点が出題されますが、みんなできないので差がつきません。むしろ差がつくのは論証集に載っているレベルの論点であり、ここで確実に点数を取れるか否かが合否の分かれ目となります。そこで、だれも知らないような論点については特に復習せず、論証集に載っている論点に絞ってしっかりと復習していました。

司法試験過去問は答案作成するだけでも一苦労であり、そこで疲労してしまうゆえ復習が雑になってしまいがちですから、上記のようにメリハリをつけて復習することで、確実に力をつけることができました。

知的財産法の論証集もきちんと判例ベースになっており、対応判例の判例百選での番号も書いてあるため、とても学習しやすかったです。

また、問題を解く上での思考手順や主張構造も解説されており、とても参考になりました。中でも、特許法の主張構造は目から鱗で、特許法の全体像を把握するのにとても役立ちました。