法科大学院を修了するか、予備試験に合格した場合、司法試験を受験することができます。

しかし、司法試験とは何回でも受けられる試験ではありません。
受験資格を得てから五年以内に合格しなければ受験資格を喪失してしまいます。

では、司法試験における平均受験回数はどうなのでしょうか
一発合格者の割合についても併せて解説していきます。

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【動画で解説】司法試験の平均受験回数ってどれくらい?

司法試験の一発合格者の割合は?何回目で合格してる?

司法試験合格者を受験回数ごとに振り分けた数値を一覧化しました。

区分1回目2回目3回目4回目5回目
平成28年
合格者数867人333人206人124人53人
合格率54.8%21.0%13.0%7.8%3.3%
平成29年
合格者数 870人292人180人140人61人
合格率 56.4%18.9%11.7%9.1%4.0%
平成30年
合格者数 862人269人187人134人73人
合格率 56.5%17.6%12.3%8.8%4.8%
令和元年
合格者数 884人282人139人108人89人
合格率 58.9%18.8%9.3%7.2%5.9%
令和2年
合格者数 960人222人126人85人57人
合格率 66.2%15.3%8.7%5.9%3.9%
令和3年
合格者数 1024人173人101人76人47人
合格率 72.1%12.2%7.1%5.3%3.3%
令和4年
合格者数1,046人180人88人47人42人
合格率74.6%12.8%6.3%3.3%3.0%
令和5年
合格者数1,584123352415
合格率58.5%19.8%9.0%9.4%7.9%
令和6年
合格者数1,211296442912
合格率54.7%30.5%10.4%10.5%10.5%
平成28年から令和6年までの司法試験の受験回数別、合格者数・合格率一覧

※参考:司法試験の結果について

例年、司法試験の合格者のうち半分以上は受験が初めての方、つまり一発合格者です。

令和6年度の受験回数別の合格率を見ると、1回目で合格した人は全体の約5割(54.7%)

2回目30.5%、3回目10.4%、4回目10.5%、5回目10.5%と受験回数が増えると合格率が低くなるのがわかります。

逆に、平成28年から令和6年まで1回目の合格率は54.8%~66.2%と2回目以降の受験者に比べて高くなっています。

司法試験の平均受験回数

先ほど司法試験1回目が受かりやすいと申し上げましたが、合格までの平均受験回数はどの程度なのでしょうか。

上記の表から、平均値を割り出してみました。

試験年度合格者の平均受験回数(回)
平成28年1.84
平成29年1.85
平成30年1.88
令和元年1.83
令和2年1.66
令和3年1.56
令和4年1.47
令和5年1.18
令和6年1.33
平成28年から令和6年度までの司法試験の平均受験回数

法務省の司法試験の結果データによると、令和6年の司法試験合格までの平均受験回数は、1.33回と平成28年の1.84回から令和4年の1.47回と比較しても少ないことがわかります。

やはり、平均を取っても毎年1~2回の受験で合格する受験生が多いことが見て取れます

一発合格者の割合の増加に伴い、平均受験回数についても減少傾向にあります。

司法試験は何度でも受験できるわけではありません。
できるだけ少ない回数で受かることが出来るように、しっかりと実力を蓄えていくことが重要です。

※関連コラム:司法試験の難易度はどれくらいか?アガルート講師がお答えします

受験回数ごとの司法試験合格率は?

司法試験の受験回数ごとの合格率について、法務省は統計データを公開していません。

とは言え、上記の表を見る限りでは、受験回数が少ないほど合格率が高いと推測できます。
※もちろん、2回目以降途中で受験を諦めてしまったという方もいるでしょうから、この数字だけで直ちに2回目以降の合格率は低いと断言することはできません。

一見、2回以上受けるということはそれだけ勉強時間が長くなるので、どんどん受かりやすくなるようにも思えます。

しかし、受験は長くやればいいというものではありません。

長引けば長引くほど当然疲れてきますし、モチベーションの維持も大変です。
一緒に勉強した同期はどんどん出世していき、自分だけ取り残されているような気もしてきます。

また、何度も落ちてしまうと不合格という事実に慣れていってしまうでしょう。

もちろん、浪人することで伸びる受験生もいらっしゃるとは思いますが、やはりハードな闘いになることは避けられません。

司法浪人をする場合は、それなりに覚悟をする必要があるでしょう。

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