法科大学院(ロースクール)入試の面接とは?質問内容と対処法を紹介
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法科大学院(ロースクール)の入試には面接試験があるところも少なくありません。
その面接試験には法律の知識が必要なのか、またどのような雰囲気で行われるのか情報が少ないのが実情です。
そこでここでは、法科大学院(ロースクール)入試における面接試験の概要や頻出の質問、試験の注意点などについて解説していきます。
法科大学院(ロースクール)入試の面接とは?
いくつかの大学院では入学試験として面接試験が課されます。
面接試験ではその受け答えによって法曹としての適性等を審査される試験になっています。
面接試験は基本的にはそれまでの筆記試験や書類審査に合格した受験生に対して実施されるもので、それらの試験に合格した人でさえも面接で落とされることもあります。
したがって面接試験は筆記試験等と比較すると合格率が高い場合が多いですが、それによって簡単な試験であると侮ってはいけません。
面接試験は実施する大学院としない大学院があり、する大学院の中でも、面接試験が免除される受験形式が存在したりしますので、必ず募集要項は確認するようにしてください。
例年上位国立ローでは一橋大学や、東京大学の未修コースでは面接試験が実施されています。
上位私立ローの早稲田や慶應では学部三年次特別入試等特別な形態の入試を除いて面接試験は実施されていません。
面接でよくされる質問と対処法
では法科大学院入試における面接ではどのような質問がされることが多いのでしょうか。
頻出の質問をいくつかとそれへの応答のポイントを紹介していきたいと思います。
1 既修コース・未修コース共通で頻出の質問
①「本校を志望した動機を教えてください」
志望動機を問う典型的な質問です。
志望するロースクールのパンフレット等に目を等しておき、そこから自分の気になる制度をピックアップしておくと説得的な回答ができると思います。
②「ほかにどの法科大学院を受験しましたか」
正直に受験した大学院を答えるべきです。
場合によってはその合否や免除の有無まで聞かれます。
➂「入学後、本校に貢献できる点は何ですか」
志願理由書で書いた自分のストロングポイントと絡めて応答することができると高評価につながると考えられます。
④「志願理由書に○○との記載があります。詳しく教えてください」
自分が志願理由書に何を書いたのか把握しておく必要があります。
志願理由書と矛盾する回答は絶対に避けなければなりません。
志願理由書作成段階から面接で聞かれるかもしれないということを意識して作成するといいでしょう。
⑤「学部時代に努力したことはなんですか」
より具体的な経験を答え、それによってどのような成果を上げたのかまでこたえられると高評価が期待できます。
⑥「目指す法曹像を教えてください」
できる限り具体的なイメージを伝えるべきです。
具体的な弁護士の先生の名前を挙げてしまうのも一つの手かもしれません。
目指す法曹像については志願理由書に記載する場合も多いのでそれと矛盾ないように答えることが肝要です。
⑦「最近…という事件があったと思うけど、それについての意見を聞かせてください」
いわゆる時事問題です。
試験日に近接する時期に、法律的に興味深い事件が発生していたような場合には新聞等で目を通しておくことをお勧めします。
2 未修コース特有の質問
①「どうして学部では違うことを学んでいたのに法曹を志そうと思ったのか」
法曹を目指すきっかけになった具体的な事件等を回答出来たら好印象です。
②「学部で学んだこと(社会人としての経験)は法曹としての仕事に際してどのように役立ちますか」
この質問への回答は十人十色ですが、何をどのように学んできたのか、それがどのような特徴を有していてどのようになく立つのかできる限り具体的な回答をこころがけてください。
(3)既修コース特有の質問
①「予備試験の受験歴、受験予定の有無を教えてください」
予備試験に合格したら自主退学する生徒も多く、受験生の中にも一定数そのような考えを持っている人がいると予想されますが、そのような意図は伝えないほうが無難でしょう。
②「法律の魅力的な部分を教えてください」
かっこいい回答をしたくなりがちですが、知ったかぶりはばれますので身の丈に合った回答を心掛けるべきです。
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この記事の監修者 谷山 政司 講師
平成23年度に(新)司法試験に合格後、伊藤塾にて主に予備試験ゼミを中心とした受験指導業務を担当。
谷山ゼミ受講者のうち、およそ70名ほどが予備試験に合格。谷山ゼミ出身者で、最終的な予備試験の合格率は7割を超える。
自身の受験経験だけでなく、答案の徹底的な分析やゼミ生への丁寧なカウンセリングの結果確立した論文作成ノウハウをもとに、アウトプットの仕方はもちろん、インプットの仕方までをも指導するスタイルは、ゼミ生の圧倒的支持を受けた。
また、期をまたいだゼミ生の交流会等を定期的に行うなど、実務に出た後のフォローも積極的に行っている。
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