【2024最新】法科大学院(ロースクール)入試の難易度を倍率と合格率から分析!
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人気が下落し閉鎖する法科大学院(ロースクール)も多いという噂を聞き、法科大学院の入試倍率はかなり低くなっているのではないかと楽観視している人もいるのではないでしょうか。
しかし少なくとも主要といわれる法科大学院の入試倍率はそんなに甘いものではありません。
そこでここでは、近年の主要な法科大学院の入試倍率(合格率)を参照しつつ、それらの法科大学院の入試難易度についてみていきましょう。
令和5年度 法科大学院(ロースクール)の入試倍率で見た難易度ランキング
令和5年度(2023年)の法科大学院(ロールクール)の入試倍率が一番高かったのは専修大学の8.09倍でした。
各法科大学院の入試倍率を難易度として、実質倍率順にランキングを作成しました。
倍率順位 | 法科大学院名 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
1 | 専修大学 | 259 | 32 | 8.09 |
2 | 日本大学 | 345 | 55 | 6.27 |
3 | 筑波大学 | 249 | 41 | 6.07 |
4 | 一橋大学 | 402 | 91 | 4.42 |
5 | 広島大学 | 134 | 37 | 3.62 |
6 | 関西学院大学 | 311 | 90 | 3.46 |
7 | 東北大学 | 306 | 89 | 3.44 |
7 | 明治大学 | 416 | 121 | 3.44 |
9 | 上智大学 | 140 | 43 | 3.26 |
10 | 神戸大学 | 550 | 170 | 3.24 |
11 | 法政大学 | 199 | 65 | 3.06 |
12 | 慶應義塾大学 | 1,131 | 376 | 3.01 |
13 | 東京都立大学 | 230 | 77 | 2.99 |
14 | 東京大学 | 777 | 277 | 2.81 |
15 | 愛知大学 | 76 | 28 | 2.71 |
16 | 学習院大学 | 124 | 46 | 2.70 |
17 | 関西大学 | 246 | 94 | 2.62 |
18 | 琉球大学 | 39 | 15 | 2.60 |
19 | 同志社大学 | 381 | 150 | 2.54 |
20 | 名古屋大学 | 195 | 77 | 2.53 |
21 | 京都大学 | 478 | 190 | 2.52 |
22 | 福岡大学 | 81 | 33 | 2.45 |
23 | 岡山大学 | 112 | 47 | 2.38 |
24 | 九州大学 | 146 | 63 | 2.32 |
25 | 北海道大学 | 141 | 61 | 2.31 |
25 | 大阪公立大学 | 97 | 42 | 2.31 |
27 | 千葉大学 | 152 | 66 | 2.30 |
28 | 早稲田大学 | 798 | 352 | 2.27 |
29 | 大阪大学 | 436 | 195 | 2.24 |
30 | 中央大学 | 1,088 | 506 | 2.15 |
31 | 創価大学 | 61 | 29 | 2.10 |
32 | 立命館大学 | 374 | 182 | 2.05 |
33 | 南山大学 | 35 | 20 | 1.75 |
34 | 金沢大学 | 31 | 22 | 1.41 |
法科大学院の倍率(合格率)だけで難易度は決められない
入試難易度は、倍率のみならず、どのようなレベルの受験生が受験するのかという点にも左右されます。
特に東京大学法科大学院の受験生のレベルは高くなっている印象です。
これは、司法試験予備試験に合格した優秀層の受験生のうち、法科大学院への入学を希望する人の多くが東京大学法科大学院を希望するためです。
倍率表を見る限り、東京大学法科大学院が際立って難しいという印象は受けないかもしれません。
ただし、受験生のレベルを勘案すると、同大学院の難易度が相対的に高くなっているといえます。
私立では、ここ数年の司法試験合格率で私大トップを誇る慶應義塾大学法科大学院が、他の大学院と比較してやや難易度が高いように感じます。
東京大学法科大学院を受験する比較的レベルの高い受験生が、併願先として選択されているからだと考えられます。
慶應義塾大学法科大学院の入試は時間制限が極めて厳しくなっていますので、受験する人は過去問演習を通じ、時間内に答案を作成する訓練をしておきましょう。
国立大学は、基本的にすべての大学院が同じ日程で試験を実施するため、複数の大学院を受験することはできません。
しかし、私立は受験日がそれぞれ異なりますので複数受験することが可能です。
上記主要な大学院を受験する際には、国立に加えて1~2校の私立を受験しておくのが安心でしょう。
受験戦略については、受験生仲間や予備校の講師等と相談の上、慎重に決定することをおすすめします。
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法科大学院受験は情報収集から
法科大学院合格の難易度は倍率や受験生のレベル、さらには各大学院の出題する問題との相性など様々な要素によって左右されます。
また現在、法科大学院の受験生が減少しつつあることへの対策として、学部に「法曹養成コース」が設置されたり、大学院在学中から司法試験が受験可能になる制度が新設されたりと、法科大学院をめぐる制度が大きく変動しつつあります。
そのため、これから入試倍率やその形式も大きく変動すると予想されます。
そこで何よりも重要になってくるのが、志望する大学院の入試制度や出題形式についての情報収集です。
積極的に大学院のホームページ等を参照して情報を入手しましょう。
また、司法試験予備校には司法試験や法科大学院入試をめぐる最新の情報が集まってきます
自分での情報収集に不安を感じる方は予備校の講師やスタッフ、受験生仲間と情報共有することを強くおすすめします。
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短時間で志望校にマッチした解答を導けるように!
対策しにくい法科大学院入試をサポート!
まずは自分で過去問を解き、その後に最適な答案例を用いて解説をおこないます。
法科大学院入試を検討されている皆様のおすすめの講座です。
この記事の監修者 谷山 政司 講師
平成23年度に(新)司法試験に合格後、伊藤塾にて主に予備試験ゼミを中心とした受験指導業務を担当。
谷山ゼミ受講者のうち、およそ70名ほどが予備試験に合格。谷山ゼミ出身者で、最終的な予備試験の合格率は7割を超える。
自身の受験経験だけでなく、答案の徹底的な分析やゼミ生への丁寧なカウンセリングの結果確立した論文作成ノウハウをもとに、アウトプットの仕方はもちろん、インプットの仕方までをも指導するスタイルは、ゼミ生の圧倒的支持を受けた。
また、期をまたいだゼミ生の交流会等を定期的に行うなど、実務に出た後のフォローも積極的に行っている。
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ブログ:「谷山政司のブログ」
Twitter:@taniyan0924