【2024年】法科大学院(ロースクール)おすすめランキング!司法試験の合格率が高いのは?
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法曹を目指す場合、法科大学院(ロースクール)に通って司法試験を受験するのが一般的です。
そして、法科大学院を選ぶ際に一番重要なファクターとなるのが司法試験合格者数・合格率です。
本コラムでは、これから法科大学院を目指す方に向けて、法科大学院別の司法試験の合格率・合格者数をランキング形式でご紹介!
既修と未修による違いも併せて解説していきます。
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目次
動画で分かる!法科大学院の司法試験合格率ランキング
2024年 法科大学院(ロースクール)のおすすめランキング
法科大学院を選ぶ際には司法試験の合格率が高い法科大学院がおすすめです。
文部科学省によると、日本では現在35の法科大学院が学生を新規募集していますが、大学院によって司法試験の合格率は、6.7%~68.4%と約60%も差があります。
令和6年度法科大学院の司法試験合格者数が10名以上で合格率が50%を超える法科大学院は、「慶應義塾大法科大学院」のみ。
法科大学院全体における平均合格率は34.8%と低迷している状況です。
司法試験の受験資格が得られても合格することができなければ、法曹になることはできません。
法科大学院への進学を考えている人はできるだけ司法試験の合格率が高い法科大学院を目指しましょう。
ランキング | 法科大学院名 | 合格率 | 受験者数(人) | 最終合格者数(人) |
1位 | 慶應義塾大法科大学院 | 59.35% | 246 | 146 |
2位 | 愛知大法科大学院 | 55.56% | 9 | 5 |
3位 | 京都大法科大学院 | 49.31% | 217 | 107 |
4位 | 一橋大法科大学院 | 48.78% | 123 | 60 |
5位 | 東京大法科大学院 | 47.45% | 255 | 121 |
6位 | 中央大法科大学院 | 45.86% | 181 | 83 |
7位 | 早稲田大法科大学院 | 42.12% | 330 | 139 |
8位 | 大阪大法科大学院 | 40.68% | 177 | 72 |
9位 | 神戸大法科大学院 | 37.50% | 136 | 51 |
10位 | 同志社大法科大学院 | 36.94% | 111 | 41 |
11位 | 九州大法科大学院 | 34.58% | 107 | 37 |
12位 | 名古屋大法科大学院 | 31.07% | 103 | 32 |
13位 | 南山大法科大学院 | 27.78% | 18 | 5 |
14位 | 上智大法科大学院 | 27.27% | 44 | 12 |
15位 | 専修大法科大学院 | 27.27% | 33 | 9 |
16位 | 広島大法科大学院 | 26.47% | 34 | 9 |
17位 | 北海道大法科大学院 | 26.15% | 65 | 17 |
18位 | 大阪公立大法科大学院 | 25.00% | 36 | 9 |
19位 | 金沢大法科大学院 | 25.00% | 16 | 4 |
20位 | 関西学院大法科大学院 | 24.39% | 41 | 10 |
21位 | 筑波大法科大学院 | 23.33% | 60 | 14 |
22位 | 東北大法科大学院 | 22.11% | 95 | 21 |
23位 | 立命館大法科大学院 | 21.97% | 132 | 29 |
24位 | 明治大法科大学院 | 21.74% | 115 | 25 |
25位 | 関西大法科大学院 | 21.43% | 70 | 15 |
26位 | 千葉大法科大学院 | 21.15% | 52 | 11 |
27位 | 岡山大法科大学院 | 20.00% | 25 | 5 |
28位 | 近畿大法科大学院 | 20.00% | 5 | 1 |
29位 | 日本大法科大学院 | 19.00% | 100 | 19 |
30位 | 創価大法科大学院 | 17.65% | 34 | 6 |
31位 | 福岡大法科大学院 | 17.39% | 23 | 4 |
32位 | 琉球大法科大学院 | 17.24% | 29 | 5 |
33位 | 横浜国立大法科大学院 | 15.38% | 13 | 2 |
34位 | 桐蔭横浜大法科大学院 | 12.50% | 8 | 1 |
35位 | 法政大法科大学院 | 12.07% | 58 | 7 |
36位 | 学習院大法科大学院 | 11.11% | 36 | 4 |
37位 | 東京都立大法科大学院 | 10.87% | 92 | 10 |
38位 | 駒澤大法科大学院 | 6.25% | 32 | 2 |
39位 | 甲南大法科大学院 | 5.56% | 18 | 1 |
※参考:司法試験の結果について
※合格者数が0人の法科大学院については記載していません。
令和5年度の予備試験合格者の司法試験合格率が約9割程度なのに対し、法科大学院の中で合格率の高い京都大学ロースクールでの合格率は7割弱にとどまります。
そして、ほとんどのロースクールは、合格率が3割以下です。
これらのことから、司法試験が超難関試験と呼ばれる所以がお分かりいただけるのではないでしょうか。
なぜこのような数値になってしまうのか、考えられる理由は以下の2つです。
①既修未修の区別をしていないから
②ロースクール入試のレベルに大きな違いがあるから
まず、既修者と未修者ではスタートラインが大きく異なります。
当然ですが司法試験は既修者コース修了者の方が受かりやすいです。
事実、既修のみに限ると、法科大学院全体における平均合格率は49.7%と上昇します。
したがって既修者の方はそこまで悲観する必要はありません。
次に、合格率40~60%を誇るいわゆる上位ロースクールは入試の難易度が高いため、そもそも入学者のレベルが高いということがいえます。
そして、かかるレベルの違いが合格率にも反映されています。
したがって、司法試験に確実に合格したいのならば、できるだけ合格率の高いロースクールを狙うことが重要です。
法科大学院の既修・未修による合格率の違い
法科大学院出身者の未修・既修別の司法試験合格率は以下の通りです。
年度 | 既修合格率 | 未修合格率 |
---|---|---|
令和6年 | 42.8% | 16.7% |
令和5年 | 49.7% | 19.4% |
令和4年 | 47.7% | 21.4% |
令和3年 | 45.4% | 18.2% |
令和2年 | 43.7% | 17.6% |
令和元年 | 40.0% | 15.6% |
平成30年 | 33.2% | 15.5% |
平成29年 | 32.7% | 12.1% |
平成28年 | 30.7% | 11.6% |
平成27年 | 32.3% | 12.6% |
平成27年から令和6年の既修者の合格率がおおむね30%~50%前後で推移しているのに対して、未修者の合格率は10%代で推移しており、大きな差があることが分かります。
そもそも既修者は学部で法律を4年間学んでいるのに対し、未修者は他学部卒業者や社会人がほとんどなため、このように差が生まれるのは当然なのかもしれません。
とは言え、既修コースの合格率も法科大学院によってまちまちです。
未修者コースでも、一部の上位ロースクールは30%前後の合格率を毎年維持しています。
もちろん、合格率の高さだけですべてが決まるというわけではありませんが、それぞれの法科大学院で合格率に大きく差があることは知っておくべきでしょう。
司法試験合格率上位のロースクール6校を紹介
京都大学法科大学院
合格率約50%という実績を持つ超一流ロースクールです。
京都大学ロースクールは、多様性・開放性をポリシーとしており、多様なバックグラウンドを持つ受験生を広く受け入れています。
一橋大学法科大学院
東京大学ロースクールが毎年既修未修合わせて200名以上を募集するのに対し、一橋大学ロースクールは85名程度しか募集しません。
にもかかわらず、例年高い合格水準を誇っている、非常にレベルの高いロースクールです。
すなわち、一橋ローでは少数精鋭でレベルの高い学問研究を行うことが出来るといえます。
また、一橋大学法科大学院では、第一次選抜がTOEICのスコア評価なので、あらかじめハイスコアを取得しておく必要があります。
東京大学法科大学院
いわずと知れた超名門ロースクールです。
第一線で活躍する実務家・研究者の下で最先端の学問研究をすることができます。
また、国際的なカリキュラムも充実しています。
慶応大学法科大学院
合格率約60%を誇る唯一の私立大学のロースクールです。
司法試験合格という目的に特化した少人数の演習科目が充実している点が最大の魅力。
その教育の成果として、近年合格者数を着実に伸ばしています。
多様なコース展開や豊かな蔵書数も魅力です。
中央大学法科大学院
「法科の中央」と呼ばれるほど、法曹の養成に力をいれてきた伝統ある大学です。
ゆえに、法曹のOBOGも数多くいます。
また、中央大学ロースクールの大きな特徴として、奨学金が充実していることがあげられます。
コストを抑えて質の高い学問研究を行うことが出来るでしょう。
早稲田大学法科大学院
早稲田大学ロースクールでは、自習室を24時間利用できるのが大きな特徴です。
また、チューターやアカデミックアドバイザーなどの若手弁護士による学習サポート制度も充実しています。
法科大学院の選び方!選ぶポイントは?
法科大学院をどんな風に選べばいいかわからないと、迷っている方もいるのではないでしょうか。
ここからは、法科大学院選びで後悔しないためのポイントを解説します。
司法試験の合格率・合格者数
まず、チェックしたいのが、司法試験の合格率・合格者数です。
法科大学院に入る目的は、「司法試験に合格すること」ですので、司法試験合格率が高い学校を選ぶことをおすすめします。
司法試験合格率が高くなる要素としては、入学者のレベルがそもそも高いことや、法科大学院での授業の質が高いことなどが挙げられます。
このような高レベルの環境に身を置くことによって、自然と合格への意識が高まり、司法試験受験時までに、合格レベルの知識及び答案作成能力を身に着けやすいといえます。
ただし、合格率が高くても、そもそもの受験者数が少ないということもありますので、受験者数と合格人数も併せて確認しておきましょう。
毎年安定した合格実績を出せている法科大学院を選ぶと、上記のように、司法試験受験段階で、合格レベルまで達しやすいでしょう。
留年率・修了率をチェック
法科大学院の留年率・修了率も確認することをおすすめします。
留年率・修了率は、法科大学院によってかなりの幅があります。
留年率が高い学校は、進級のハードルが高い可能性があります。
せっかく入学できても、卒業までに時間がかかってしまうということになりかねませんので、注意しておきましょう。
学費や奨学金制度の有無
学費についても、事前に把握しておくといいでしょう。
国立の法科大学院の場合、学費は一律で入学金が28万2000円、年間の授業料が80万4000円となっています。(既修者コースの場合は2年分、未修者コースの場合は3年分の学費を支払うことになります)
一方、私立の法科大学院の場合、学費は学校によって違っていますので、私立の学校が気になっている方は特に注意が必要です。
また、奨学金制度や成績優秀者への学費免除制度を用意している学校も多いため、うまく活用することで、費用を抑えることができます。
上記を踏まえ、予算内におさめることができるか、確認してみましょう。
法科大学院の費用については、以下の記事でも解説していますので、参考にしてみてください。
⇒【法科大学院の学費】国立・私立の費用と出費を少なくするポイント
立地
法科大学院に入学後は、2年~3年継続して通うことになりますので、学校のアクセスのよさも選ぶポイントになります。
自宅から、どれくらい時間がかかるのか、駅からの距離などを調べ、無理なく通い続けることができるのか、という観点から学校を選ぶことをおすすめします。
学習サポートの充実度
学習サポートの内容については、学校によって大きな違いがあるため、比較する上でのポイントとなってきます。
よくあるサポート例としては、以下のようなものがあります。
・補助スタッフや講師による日々の学習支援
・添削指導
・入学前基礎講義
・修了生との懇親会
・担任との定期面談
・期末試験勉強会
ご自身にとって、安心感や学習のやる気に繋がるようなサポートを行っている大学を選ぶといいでしょう。
在籍教員・教授
在籍教員の人数や専門についても、確認しておくと安心です。
自分の特に興味がある科目や学習を強化したい科目の講師がいるかどうかチェックしておきましょう。
また、実務家教員が多い学校だと、より実践的な内容を講義で取り入れてもらえる可能性が高いため、こちらもできればチェックしておきたいポイントといえるでしょう。
カリキュラムは自分に合っているか
カリキュラムは、各ロースクールでかなり違っています。
司法試験突破に特化した学習を行っている学校もあれば、実務に繋がる内容を重んじたカリキュラムを用意した学校もあります。
講師によって、講義の内容は大きく変わってきますので、自分に合った内容を学習できるかどうか検討するために、カリキュラムの特徴を掴んでおくといいでしょう。
難易度
受験する法科大学院を決定する上で、入試の難易度も把握しておきたいところです。
例えば、東京大学法科大学院は特に受験生のレベルが高くなっています。
私立では、慶應義塾大学法科大学院が他の大学院と比べて、やや難易度が高い印象があります。
ご自身の学習進捗に合った大学を選択できるよう、検討してみてください。
施設・設備の充実度
施設・設備の充実度も確認しておきましょう。
例えば、学校によっては、生徒一人ひとりに学習ブースが割り当てられているところもあります。
24時間使えて、いつでも自習ができるという学校もあります。
また、図書館の使いやすさや学食の充実度も学校によって大きく異なるポイントですので、気になる学校がある場合は、見学会などに参加して確認するのもいいでしょう。
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▶資料請求して特典を受け取るこの記事の監修者 谷山 政司 講師
平成23年度に(新)司法試験に合格後、伊藤塾にて主に予備試験ゼミを中心とした受験指導業務を担当。
谷山ゼミ受講者のうち、およそ70名ほどが予備試験に合格。谷山ゼミ出身者で、最終的な予備試験の合格率は7割を超える。
自身の受験経験だけでなく、答案の徹底的な分析やゼミ生への丁寧なカウンセリングの結果確立した論文作成ノウハウをもとに、アウトプットの仕方はもちろん、インプットの仕方までをも指導するスタイルは、ゼミ生の圧倒的支持を受けた。
また、期をまたいだゼミ生の交流会等を定期的に行うなど、実務に出た後のフォローも積極的に行っている。
谷山講師の紹介はこちら
ブログ:「谷山政司のブログ」
Twitter:@taniyan0924