九州大学法科大学院の特徴・入試情報
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「法律家を目指そう!」と決意したら、司法試験という難関試験を突破しなければなりません。
そして、司法試験は予備試験に合格するか、法科大学院(ロースクール)に入学し受験資格を得ると受験することができます
しかし、ロースクールの数は近年減少傾向にあり、さらに地方にはほとんどロースクールがないため、情報があまり入ってこないのではないかと思います。
そこで、本コラムでは、「九州大学法科大学院」(以下、九大ロー)をご紹介します!
目次
九州大学法科大学院(ロースクール)の基本情報・特徴
所在地
九大ローは、福岡県の六本松421という商業施設の3階にあります。
キャンパスではなく商業施設にあるのが特徴的。
他の階にはレストランや病院などもあります。
学修環境
九大ローの施設内には、専用の講義室、演習室、法廷教室を備えており、エクスターンシップ等の一部の授業を除き、ほとんど全ての授業を施設内において実施しています。
九大ローは個人に指定の自習室とロッカーを割り当てていて、365日6時~24時で利用することが出来ます。
また、法科大学院の施設内に専用の図書室を設けています。
また、九州大学附属図書館をはじめとする九州大学の他の図書館が所蔵する図書・資料についても、相互利用サービスにより閲覧・貸出が可能です。
学費
入学金 282,000円
授業料 年間804,000円
経済的に困窮している者に対する授業料免除制度もあります。
また、入学試験成績上位者には給付奨学金が与えられます。
さらに、九大ローには九州出身者特別奨学金というものが用意されています。
九州7県出身者のうち成績上位者に与えられる奨学金です。
※参考:学費及び奨学金
サポート体制
九大ローでは、九大ローを修了した若手弁護士が少人数制のゼミを行ったり、チューターとして学修をサポートしてくれたします。
また、九大ローはリーガルクリニックセンターを施設内に設置しています。
そして弁護士法人九州リーガルクリニック法律事務所と連携して様々な講座を開講し、社会連携を強化しています。
司法試験合格実績
【令和6年度司法試験】
・受験者数:107名
・合格者:37名
・合格率:34.58%
※参考:司法試験の結果について
九州大学法科大学院の令和6年度司法試験は、受験者数107名、合格者37名、合格率34.58%という結果でした。
九州大学法科大学院の入試情報
募集人員
・既修者コース:30名
※特別選抜(5年一貫型)9名、特別選抜(開放型)6名を含む
・未修者コース:15名
未修・既修の併願は可能です。
出願・試験日
出願期間 | 試験日 | |
既修者 | 令和6年9月24日(火)~9月30日(月)17時まで | 令和6年10月26日(土) |
未修者 | 令和6年9月24日(火)~9月30日(月)17時まで | 令和6年10月27日(日) |
特別選抜 開放型 | 令和6年8月16日(金)~8月22日(木)17時まで | 令和6年10月26日(土) |
特別選抜 5年一貫型 | 特別選抜(5年一貫型・開放型)の募集要項は各協定校の担当部署を通じて連絡 | – |
既修・未修:郵送による場合令和6年9月30日(月)の消印有効
特別選抜 :郵送による場合令和6年8月22日(木)の消印有効
九州大学の入試倍率と難易度
九州大学法科大学院の2023年度入試は全体で受験者数146人、合格者数が63人となっており、実質倍率は2.32でした。
倍率で見る難易度は全34法科大学院中24番目です。
九州大学法科大学院の入試難易度は中程度だと言えるでしょう。
関連コラム:法科大学院(ロースクール)入試の難易度を倍率と合格率から分析!
入試年度 | 募集人数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|---|
2023既修 | 15 | 74 | 30 | 2.47倍 |
2023未修 | 15 | 48 | 18 | 2.67倍 |
2022既修 | 15 | 75 | 32 | 2.34倍 |
2022未修 | 15 | 50 | 20 | 2.5倍 |
2021既修 | 15 | 不明 | 32 | |
2021未修 | 15 | 不明 | 21 | |
2020既修 | 15 | 不明 | 37 | |
2020未修 | 15 | 不明 | 17 |
基本情報
選抜方法は書類審査および筆記試験の成績の総合評価です。
書類審査は学部成績:その他の書類=3:2の割合で評価されます。
その他の書類とは、志望理由書が必須の提出書類ですが、任意に活動報告書・職業経験報告書・外国語能力証明書・職業資格証明書を提出することができます。
未修
未修者コースの入試は小論文です。
書類:小論文=100:150の計250点満点です。
小論文は論理的思考力の有無を審査するための一般的な小論文で、法律の知識は必要ありません。
小論文の合格最低ラインは45点(30%)で、これを下回ると直ちに足切りされます。
試験時間は2時間半です。
既修
既修者コースの入試は法律論文試験です。
書類:論文=50:350の計400点満点です。
試験科目と試験時間は以下の通り。
【憲法】・【民法】・【刑法】150分、各50点
【商法】【民事訴訟法】100分、各50点
【行政法】【刑事訴訟法】100分、各50点
なお、手形・小切手法からの出題はありません。
基本7法全て出題されるので勉強量は多いです。
配点は、各科目50点の計350点です。
論文式試験の合格最低ラインは各科目10%の得点となり、これを下回ると直ちに足切りされます。
また、六法の貸与はありません。
ポケット六法(有斐閣)、デイリー六法(三省堂)のみ持ち込んで使用することになるので注意が必要です。
書き込みのないこれらの種類の六法をあらかじめ用意しておきましょう。
※関連コラム:九州大学法科大学院(ロースクール)入試過去問の出題傾向と対策
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