刑法総論及び各論につき、学説の対立が大きく、基本書も数多く市販されていることから、どの基本書を選んだらよいのか悩まれている方も多いと思います。

そこで、今回は、高橋則夫先生が執筆する刑法の体系書、刑法総論及び各論について、ご紹介します。

このコラムを読むことで、刑法の基本書選びの指針として、高橋先生の刑法総論及び各論の内容だけでなく、司法試験との関係でどのように利用したらよいのかもわかります。

ぜひ、ご一読ください。

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刑法総論(高橋) 刑法各論(高橋)の内容と特徴

これから、刑法総論及び各論の内容と特徴について、ご紹介します。

刑法総論

※引用:amazon

内容

刑法総論の内容は、大きく「第1編 序論」、「第2編 犯罪の理論」、「第3編 刑罰の理論」に区分されています。

「第1編 序論」

刑法の沿革や罪刑法定主義といったやや学術的な記載がなされています。

「第2編 犯罪の理論」

実行行為、結果、因果関係、故意といった構成要件の主たる要素を項目として設けているだけでなく、主たる論点となる不作為犯や事実の錯誤、過失、違法性阻却事由、責任論なども別途項目として設けて論じられています。

「第3編 刑罰の理論」

刑の加重減軽(刑の適用方法や自首、酌量減軽など)や刑の執行・執行猶予などについて記載がなされており、本編は主に短答式試験で出題される頻度の高い論点が論じられています。

特徴

本書の特徴は、本書が依る立場を明確に摘示するとともに、豊富な判例の引用と注釈数、そして2色カラーの見やすさです。

基本書の多くは、様々な学説や判例の紹介に終始し、結局はどの説(どの考え方)に依拠すべきであるのかを明確にしないまま、解説が終わってしまっているものが多々あります。

その中で、本書は、明確に本書の立場を示し、一定の考え方の筋道を示しています。

そのため、論理が一貫した記載がなされ、大変わかりやすい構成となっています。

また、他の基本書よりも、引用する判例数や注釈数が多く、本書1冊で刑法総論の学習は必要十分であるといえます。

さらに、黒色と青色の2色で統一された本書は、重要なところについて、青色で強調されており、その点も他の基本書にはない特徴といえます。

刑法各論

※引用:amazon

内容 

刑法各論の内容は、大きく「第1編 個人的法益に対する罪」、「第2編 社会的法益に対する罪」、「第3編 国家的法益に対する罪」に分類されています。

その上で、刑法各論の各罪につき、条文を引用しながら、条文の文言の意味、解釈、争点の解説をしています。

特徴

本書の特徴は、刑法の条文を本文冒頭に引用して、条文の文言解釈を行っているところです。

また、別途論点となるところについては、「基本問題」という項目を立てて、詳細に解説がなされています。

何より条文を意識した構成になっており、条文の文言解釈という非常に基本的な部分が、本書を通読することで自然に身に付けることができるという点が大きな特徴です。

司法試験の勉強での使い方

では、本書を司法試験の勉強でどのように活用したらよいのでしょうか。具体的な本書の活用方法は以下の通りです。

刑法総論・各論の活用方法

(1)まずは、通読をすること。刑法総論は、第2編から読み始めること

まずは、通読をすることが肝要です。

刑法の全体像を掴むためにも、通読は非常に重要なことです。

その際は、第2編から読み進めることをおすすめします。第1編は、やや学術的な記述が多く、読み進めるうえで心理的な弊害になるかもしれません。

そこで、司法試験の刑法において理解が必須である第2編以降から読み進め、その後、改めて第1編を読むことが効率的な学習といえます。

また、通読の際には、注釈は一旦、無視しても大丈夫です。

注釈まで深く読み込むことも大切ですが、はじめからそれをしてしまうと、全体像を掴むことができず、理解が不十分になる恐れもあります。

(2)何度も読み込むこと

1度通読をし終えた後も、何度も本書を読み込みましょう。

司法試験に必要な刑法総論と各論の知識は、すべて本書に凝縮されていると言っても過言ではありません。他の基本書などに目移りするのではなく、本書を深く何度も読み込むことで、より理解が深まります。

そのうえで、2回目以降は、特に青色太字のところを意識するとよいでしょう。

青色太字部分は、特に重要なところであり(判例名が青色太字になっているとこもあり、その場合は当該判例に関する注釈まできちんと読み込みましょう)、司法試験との関係でも理解が必須な論点・判例です。

(3)辞書的な活用方法もありです

事例問題を解く上で、理解が不十分な論点などが今後必ず出てくると思います。

その際は、本書を片手に、辞書的に常に調べるという活用方法もあります。

上述しましたが、本書は判例・学説などの情報量が大変充実しており、本書を参照すれば、おおよその疑問点は解消されるといえます。

そのため、辞書的に本書を常に手元に置いておくという活用スタイルもおすすめできます。

刑法総論(高橋) 刑法各論(高橋)の評価

以上、高橋先生の刑法総論と各論について、ご紹介しました。

本書は、刑法総論及び各論の情報量が大変充実しているだけでなく、2色構成で、項目もしっかりしており、分量の割には読みやすい構成となっています。

また、高橋先生の依って立つ立場が明確に記されていますので、一定の論理一貫した理解をすることができます。

刑法総論及び各論の体系書で迷われている方は、ぜひ本書をおすすめいたします。

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