北海道大学法科大学院の特徴・入試情報
本ページにはプロモーションが
含まれていることがあります
「法律家を目指そう!」と決意したら、司法試験という難関試験を突破しなければなりません。
そして、司法試験は予備試験に合格するか、法科大学院(ロースクール)に入学し受験資格を得ると受験することができます
しかし、ロースクールの数は近年減少傾向にあり、さらに地方にはほとんどロースクールがないため、情報があまり入ってこないのではないかと思います。
そこで、本コラムでは、北の大地で法曹を目指す方に向けて、「北海道大学法科大学院」(以下、北大ロー)をご紹介します!
目次
北海道大学法科大学院の基本情報・特徴
所在地
北大ローは札幌の都心に位置し、北海道の玄関口であるJR札幌駅の北口から徒歩7分の至近距離にあります。
また、札幌の物価は首都圏に比べると格段に安く、快適な住居を手ごろな価格で見つけることができます。
自然環境が優れていることは今更いうまでもありません。
学修環境
北大ローは個人に指定の自習室を割り当てていて、24時間利用することが出来ます。
さらに、自習室には本棚や個人用キャビネットも備え付けられているので、手持ちの教材を机のそばに置いておくことが出来ます。
LAN回線にも接続でき、廊下にはロッカーも備え付けられています。
また、ロー生は専用図書室も24時間利用できます。
その他法学政治学資料センターという資料室もあり、判例カードというデータベースもここで作成されています。
北大ローはHP上で学修環境を写真付きで詳しく紹介しているので、興味があればのぞいてみましょう。
学費
入学金 282,000円
授業料 年間804,000円
経済的に困窮している者に対する授業料免除制度もあります。
また、入学試験成績上位1割程度の入学者には給付奨学金が与えられます。
先端分野
北大ローでは、先端分野の教育も充実しています。
特に知的財産法の分野では北大は世界的に注目されています。
21世紀COEプログラムにも「新世代知的財産法政策学の国際拠点形成」というテーマで申請し、採択されました。
すなわち、北大は、知的財産法に関する国際的な研究教育拠点として位置づけられたということです。
今後ますます知的財産部門に注力していくと予想されます。
司法試験合格実績
【令和6年度司法試験】
・受験者数:65名
・合格者:17名
・合格率:26.15%
※参考:司法試験の結果について
北海道大学法科大学院の令和6年度司法試験は、受験者数65名、合格者17名、合格率26.15%という結果でした。
北海道大学法科大学院の入試情報
基本情報
北大ロー入試は、前期日程と後期日程に分かれています。
2025年度入試の第二次選抜(論文式試験)は2024年10月26日(土)、27日(日)(前期日程)と2025年2月1日(土)、2日(日)(後期日程)に行われます。
前期日程で落ちても、後期日程で出願することが可能です。
また、未修既修の併願も可能です。
既修未修共通で書類審査があります。
募集人員は50名程度で、未修が20名、既修が30名です。
前期日程後期日程でそれぞれ半分ずつ募集します。
未修一般選抜(前期) | 10名程度 |
未修一般選抜(後期) | 10名程度 |
既修一般選抜(前期) | 8名程度 |
既修一般選抜(後期) | 7名程度 |
開放型特別選抜(前期) | 4名程度 |
開放型特別選抜(後期) | 4名程度 |
5年一貫型教育選抜 | 7名程度 |
試験会場は東京会場(東工大キャンパス)と札幌会場(北大ロー)の2つです。
前期のみ、東京会場でも受験できます。
※参考:入学案内
北海道大学法科大学院の入試倍率と難易度
北海道大学法科大学院の2023年度入試は全体で受験者数141人、合格者数が61人となっており、実質倍率は2.31でした。
北海道大学法科大学院の倍率で見た難易度は、全34法科大学院中25番目となっています。
北海道大学法科大学院の倍率から見た入試難易度は低いと言えるでしょう。
関連コラム:法科大学院(ロースクール)入試の難易度を倍率と合格率から分析!
入試年度 | 募集人数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|---|
2024既修(前期) | 10 | 46 | 21 | 2.19倍 |
2024未修(前期) | 8 | 38 | 15 | 2.33倍 |
2024既修(後期) | 10 | 36 | 8 | 4.5倍 |
2024未修(後期) | 7 | 34 | 10 | 3.4倍 |
2023既修 (前期) | 8 | 37 | 18 | 2.06倍 |
2023未修 (前期) | 10 | 47 | 16 | 2.94倍 |
2023既修 (後期) | 7 | 30 | 7 | 4.29倍 |
2023未修 (後期) | 10 | 28 | 9 | 3.11倍 |
2022既修 (前期) | 8 | 34 | 18 | 1.89倍 |
2022未修 (前期) | 10 | 46 | 22 | 2.09倍 |
2022開放型(前期) | 4 | 4 | 0 | |
2022既修 (後期) | 7 | 21 | 8 | 2.63倍 |
2022未修 (後期) | 10 | 23 | 10 | 2.3倍 |
2022開放型 (後期) | 4 | 3 | 1 | 3倍 |
未修
未修者コースの入試は小論文です。
書類:小論文=100:400の計500点満点です。
小論文は論理的思考力の有無を審査するための一般的な小論文で、法律の知識は必要ありません。
試験時間は2時間で、設問は2~3問です。
字数指定がありますが年によって変化します。
既修
既修者コースの入試は法律論文試験です。
書類:論文=50:400の計450点満点です。
試験科目は民事系(民法・商法・民事訴訟法)、公法系(憲法・行政法)、刑事系(刑法・刑事訴訟法)です。
試験時間はそれぞれ2時間40分、2時間、2時間です。
基本7法全て出題されるので勉強量は多いです。
特に憲法は毎年2つの設問が出題されていて、設問1が人権分野、設問2が統治分野からの出題となっているので、統治分野まで抜かりなく勉強しておくことが必要です。
配点は、上3法が各80点、下4法が各40点の計400点となっています。
また、六法の貸与はありません。
六法全書(有斐閣)、ポケット六法(有斐閣)、デイリー六法(三省堂)のみ持ち込んで使用することになるので注意が必要です。
書き込みのないこれらの種類の六法をあらかじめ用意しておきましょう。
※関連コラム:北海道大学法科大学院(ロースクール)入試過去問の出題傾向と対策
アガルートの【北海道大学法科大学院】過去問解説講座
北海道大学法科大学院の過去問に特化した、解説講座です。
この講座では、アガルートアカデミー講師が講師作成の答案例を用いながら解説していきます。
北海道大学法科大学院の傾向を徹底的に分析し、合格のための解答を提示しますので、効率よく過去問対策をしたい方におすすめです。
アガルートの法科大学院入試対策講座【これから勉強を始めたい人におすすめ!】
短時間で志望校にマッチした解答を導けるように!
対策しにくい法科大学院入試をサポート!
まずは自分で過去問を解き、その後に最適な答案例を用いて解説をおこないます。
法科大学院入試を検討されている皆様のおすすめの講座です。