広島大学法科大学院の特徴・入試情報
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あなたは今、広島大学法科大学院が気になっているのではないでしょうか。
司法試験を目指して、法科大学院を探しているという方も多いかと思います。
そこで、本コラムでは、全国にある法科大学院のうち、広島大学法科大学院について紹介したいと思います。
このコラムを読めば、広島大学法科大学院の基本情報や入試情報、難易度、司法試験合格率などについて知ることができます。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
広島大学法科大学院の基本情報・特徴
この章では、広島大学法科大学院の基本情報や特色、司法試験合格実績について紹介します。
基本情報
所在地
広島大学法科大学院は、広島県広島市内の広島大学東千田キャンパスに設置されています。
周辺には、国・県・市の行政機関、企業の本支店が集中し、観光、ショッピング、スポーツ観戦などの利便性が高い街並みが広がっているため、都市生活を満喫しながらも落ち着いたキャンパス環境で充実した学生生活を送ることができます。
学費
広島大学法科大学院は国立のロースクールであるため、学費は他の国立のロースクールと同じになります。
具体的には、
入学金 28万2000円
授業料 80万4000円(年間)
となっています。
もっとも、成績優秀学生(広島大学エクセレントスチューデントスカラシップ)に選考された場合には、当該年度の後期授業料の全額が免除されることになっています。
また、この他にも、広島大学法科大学院独自の奨学金制度や免除制度が設けられており、経済的に不安のある学生であっても、安心して通うことができます。
特色
広島大学法科大学院の特色としては、各種のサポート体制と充実した学習環境が挙げられます。
広島大学法科大学院の学生は、週に1回ないし2回設定されているオフィス・アワーにおいて、専任教員から、直接、教員研究室で個別に学習指導を受けることができます。
また、学生ひとりひとりについて専任教員3名又は4名が担当チューターとして対応するほか、法科大学院長との面談も設けられており、学生・教員間でのコミュニケーションが密に図られています。
さらに、学習環境も非常に充実しています。
院生自習室には、ひとりひとりに学習用の机、書架、専用ロッカーが用意されており、早朝6時から深夜23時まで利用することができます。
また、広島大学附属の図書館である東千田図書館には、法律学に関する豊富な文献資料のほか、自習用の机も配置されており、落ち着いた雰囲気のなかで学習することができます。
司法試験合格実績
広島大学法科大学院の司法試験合格実績は以下のとおりです。
年度 | 合格者数 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和5年 (令和5年11月8日合格発表) | 5人 | 22人 | 22.7% |
令和4年 (令和4年9月6日合格発表) | 5人 | 22人 | 22.7% |
令和3年 (令和3年9月7日合格発表) | 6人 | 24人 | 25.0% |
令和2年 (令和3年1月20日合格発表) | 6人 | 31人 | 19.4% |
令和元年 (令和元年9月10日合格発表) | 14人 | 39人 | 35.9% |
平成30年 (平成30年9月11日合格発表) | 12人 | 48人 | 25.0% |
平成29年 (平成29年9月12日合格発表) | 3人 | 50人 | 6.0% |
平成28年 (平成28年9月6日合格発表) | 15人 | 74人 | 20.3% |
平成27年 (平成27年9月8日合格発表) | 15人 | 88人 | 17.0% |
平成26年 (平成26年9月9日合格発表) | 11人 | 95人 | 11.6% |
平成25年 (平成25年9月10日合格発表) | 19人 | 101人 | 18.8% |
平成24年 (平成24年9月11日合格発表) | 19人 | 91人 | 20.9% |
平成23年 (平成23年9月8日合格発表) | 10人 | 80人 | 12.5% |
平成22年 (平成22年9月9日合格発表) | 16人 | 77人 | 20.8% |
平成21年 (平成21年9月10日合格発表) | 21人 | 84人 | 25.0% |
平成20年 (平成20年9月11日合格発表) | 19人 | 52人 | 36.5% |
平成19年 (平成19年9月13日合格発表) | 11人 | 32人 | 34.4% |
平成18年 (平成18年9月21日合格発表) | 3人 | 12人 | 25.0% |
年によってばらつきはありますが、直近5年を見ると、基本的には20〜30%程度の合格率で推移していることが分かります。
毎年の受験者数は少ないながらも、コンスタントに合格者を出しているといえるでしょう。
広島大学法科大学院の入試情報
この章では、広島大学法科大学院の入試情報について説明していきます。
募集定員
広島大学法科大学院の募集定員は、未修者6人、既修者14人(内、法曹コース特別選抜8人)となっています。
未修者コースと既修者コースを併願することも可能であり、その場合にはそれぞれで合否判定が行なわれることになります。
試験科目・入試内容
広島大学法科大学院の入試には、大きく、一般選抜(未修者・既修者)と法曹コース特別選抜(5年一貫型・開放型)の2種類があります。
以下では、それぞれに分けて説明します。
一般選抜
①未修者コース
未修者コースの入試では、小論文試験(配点 150 点)の点数、自己評価書・学部成績(配点 30 点)の点数及び加算点(配点 20 点)を合計した点数に基づいて、総合的に合否が判定されます。
小論文試験においては、長文の読解と、それに対する分析能力、思考能力、論述能力等を見極める論述式試験が行なわれますが、法律学の知識は前提とされません。
加算点については、外国語能力や専門能力に応じて、20点の限度で加算されることとなります(詳細は、募集要項をご覧ください)。
②既修者コース
既修者コースの入試では、法律科目試験(配点 260 点)の点数、自己評価書・学部成績(配点 30 点)の点数及び加算点(配点 20 点)を合計した点数に基づいて、総合的に合否が判定されます。
法律科目試験においては、法科大学院において必要とされる憲法・民法・刑法(1年次に開設されている法律科目)の基礎的な学力を判定するための試験が行なわれ、論述式の出題形式により実施されます。
科目及び配点は、憲法:80 点、民法:100 点、刑法:80 点です。
加算点については、未修者コースの場合と同様、外国語能力や専門能力に応じて、20点の限度で加算されます。
法曹コース特別選抜
法曹コースとは、法学部等を設置する大学が、法科大学院と連携して法科大学院の既修者コースの教育課程と一貫的に接続する体系的な教育課程を編成し、法曹志望者や法律の学修に関心を有する学生に対して、学部段階からより効果的な教育を行うものです。
法曹コースの授業は法科大学院未修者コース1年目の内容を代替するものであり、法曹コースを修了し、早期卒業をした者は、法科大学院未修者コースの2年目(既修者コース1年目)に進学し、法曹を目指すことが想定されています。
①5年一貫型
出願できるのは、広島大学法科大学院と法曹養成連携協定を締結している大学(広島大学法学部)の法曹コースを修了する見込みの者に限定されています。
5年一貫型の場合、学部成績(配点 300 点)の点数、自己評価書(配点 20 点)の点数及び加算点(配点 20 点)を合計した点数に基づいて、総合的に合否が判定されます。
②開放型
法曹コースを修了する見込みの者であれば出願することができます。
開放型の場合、法律科目試験(配点 260 点)の点数、学部成績(配点 80 点)の点数、自己評価書(配点 20 点)の点数及び加算点(配点 20 点)を合計した点数に基づいて、総合的に合否が判定されます。
法律科目試験については、一般選抜の既修者コース入試と同じ内容です。
検定料
広島大学法科大学院の入学試験検定料は、どの入試方式であっても一律30,000円となっています。
広島大学法科大学院の倍率と難易度
広島大学法科大学院の令和5年度入試は、受験者134人に対して合格者37人であり、その倍率は、3.62倍です。
2023年度の法科大学院別の入試倍率ランキングによれば、全34法科大学院中5位となっています。
倍率から見る難易度は高いと言えるでしょう。
関連コラム:【2024最新】法科大学院(ロースクール)入試の難易度を倍率と合格率から分析! | 司法試験・予備試験コラム
過去問入手方法
広島大学法科大学院の直近3年分の入試の過去問については、以下のサイトから閲覧することが可能です。
過去問掲載ページ:過去の入試問題(年度別) | 広島大学
参考:法科大学院 | 広島大学
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