学習院大学法科大学院の特徴・入試情報!過去問入手方法・難易度レベルについても解説
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司法試験に合格したい場合、まずは法科大学院(ロースクール)を修了して、司法試験の受験資格を得ることが必要です(予備試験ルートの場合を除く)。
学習院大学法科大学院は、関東にある有名私立ロースクールであり、受験を検討されている方も多いのではないでしょうか。
そこで、本コラムでは、学習院大学法科大学院の特徴や司法試験合格率のほか、入試情報、過去問の入手方法などについても詳しく解説していきたいと思います。
目次
学習院大学法科大学院(学習院大ロースクール)の基本情報・特徴
この章では、学習院学法科大学院の基本情報や特色について紹介します。
基本情報
学習院大学法科大学院の基本情報は以下のとおりです。
名称 | 学習院大学 専門職大学院 法務研究科(法科大学院) |
開設 | 2004年4月1日 |
所在地 | 東京都豊島区目白1-5-1 |
入学定員 | 30名 |
特色
学習院大学法科大学院は、「ひろい視野、たくましい創造力、ゆたかな感受性」を教育目標としており、アットホームな環境の中で、学習することができます。
学習院大学法科大学院の特色としては、①充実した教授陣、②徹底した少人数教育、③勉学のための充実した環境、④修了生法曹との交流の機会などが挙げられます。
①充実した教授陣
学習院大学法科大学院では、経験豊かな実務家教員(裁判官・検察官・弁護士)と優れた研究実績をあげている研究者教員が共同して教育を行なっており、それぞれの教員には、オフィスアワーなどを通じて直接質問することが可能です。
②徹底した少人数教育
学習院大学法科大学院では、1学年の学生定員が30名程度であることから、1つの授業の出席者は多くても30名ほどであり、基本的には数人〜20名程度の規模で開講されています。
また演習においては、1クラス6名程度となっているため、一層きめ細かな指導が実現しています。
③勉学のための充実した環境
学習院大学法科大学院のキャンパスは、山手線の目白駅から徒歩30秒という好立地であり、個々の学生には専用の机や本棚、ロッカーなどが割り当てられています。
また、修了後も引き続き施設等を利用して学習することができます。
④修了生法曹との交流の機会
「法学入門演習1」「法学演習」「法実務基礎」などの授業では、修了生法曹から指導を受けることが可能です。先輩の修了生法曹から親身な指導を受けられます。
※参考:9つの特徴 | 学習院大学 法科大学院
法務研究科長の挨拶 | 学習院大学 法科大学院
学習院大学法科大学院の倍率と難易度レベル!入試結果は?
学習院大学法科大学院の2024年度入試では、受験者116人中33人が合格となっており、倍率は3.5倍でした。
近年の学習院大学法科大学院の入試倍率は、およそ2〜3.5倍程度です。
2023年度の法科大学院別の入試倍率ランキングによれば、全34法科大学院中16位であり、倍率から見る難易度は比較的高めであると言えます。
学習院大学法科大学院の2020年〜2024年度の一般入試倍率(既修・未修合計)は以下のとおりです。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
2024 | 116 | 33 | 3.5倍 |
2023 | 107 | 37 | 2.9倍 |
2022 | 77 | 33 | 2.3倍 |
2021 | 62 | 22 | 2.8倍 |
2020 | 65 | 22 | 3.0倍 |
2022年度の法科大学院別の入試倍率ランキングによれば、学習院大学法科大学院の順位は全国35校中16位で、中上位程度の順位となっています。
2023年度以降の入試では、受験者数が大きく増加していることから、今後はより一層入試に向けた対策を行う必要があります。
※関連コラム:【2024最新】法科大学院(ロースクール)入試の難易度を倍率と合格率から分析! | 司法試験・予備試験コラム
学習院大学法科大学院の入試情報・募集要項
この章では、学習院大学法科大学院の入試情報・募集要項(2024年度)について説明します。
入試日程・合格発表スケジュール
A日程
- 出願期間
2024年7月22日(月)~7月31日(水) - 試験日
2024年8月23日(金) - 合格者発表日
2024年9月17日(火)
B日程
- 出願期間
2024年9月30日(月)~10月9日(水) - 試験日
2024年10月26日(土) - 合格者発表日
2024年11月18日(月)
C日程
- 出願期間
2024年11月11日(月)~11月20日(水) - 試験日
2024年12月7日(土) - 合格者発表日
2024年12月23日(月)
D日程
- 出願期間
2025年1月20日(月)~1月29日(水) - 試験日
2025年2月22日(土) - 合格者発表日
2025年3月13日(木)
試験科目・入試内容
学習院大学法科大学院の入試区分としては、①法学未修者コース、②法学既修者コース、③特別選抜(5年一貫型教育選抜)に分けられます。
①法学未修者コ―ス
法学未修者コースの入試においては、小論文の筆記試験、面接試験、及び書類審査が行なわれます。
小論文の筆記試験では、法科大学院での履修の前提として要求される資質として、読解力及び記述力を有しているか否かが審査されます。
面接試験では、人物審査に加え、コミュニケーション能力など、法科大学院における履修の 前提として要求される資質が審査されます。
書類審査では、学部成績、活動実績、保持する学位、志望理由、能力証明書(語学試験や法律学に関するものを除いた各種試験成績など、受験者の能力を客観的に判定可能なもの)が総合的に評価され、審査されます。
合否判定は、書類審査、筆記試験、面接試験を総合的に評価して行われますが、いずれかにおいて極端に低い評価となった場合には、不合格となることがあります。
②法学既修者コ―ス
法学既修者コースの入試においては、法律科目の筆記試験、面接試験及び書類審査が行なわれます。
法律科目の筆記試験では、法科大学院での履修の前提として要求される資質が審査されます。 試験科目は、憲法・民法・刑法・民事訴訟法・刑事訴訟法の5科目であり、少なくとも、憲法、民法、刑法に関しては、論述式問題が出題されます。
配点は、憲法100点、民法100点、刑法100点、民事訴訟法50点、刑事訴訟法50点の合計400点満点です。
面接試験では、人物審査に加え、コミュニケーション能力など、法科大学院における履修の 前提として要求される資質が審査されます。
書類審査では、学部成績、活動実績、保持する学位、志望理由、能力証明書(語学試験や法律学に関するものを除いた各種試験成績など、受験者の能力を客観的に判定可能なもの)が総合的に評価され、審査されます。
合否判定は、書類審査、筆記試験、面接試験を総合的に評価して行われますが、いずれかにお いて極端に低い評価となった場合には、不合格となることがあります。
③特別選抜(5年一貫型教育選抜)
特別選抜(5年一貫型教育選抜)の入試においては、学習院大学法科大学院と法曹養成連携協定を締結している大学での成績(GPA)、志望理由書、その他の提出書類及び面接が総合的に評価され、合否判定が行われます。
ただし、憲法、民法、刑法、民事訴訟法、刑事訴訟法の各法分野の成績又は志望理由書のいずれかについて、評価が極端に低いものがある場合には、不合格となります。
※参考:令和6(2024)年度 学習院大学法務研究科(法科大学院)入学試験要項
募集定員
学習院大学法科大学院の日程・コ―スごとの募集人員は、以下の表のとおりです。
A日程 | B日程 | C日程 | D日程 | ||
法学未修者コ―ス(一般選抜) | 2名 | 2名 | 若干名 | 若干名 | |
法学既修者コ―ス(一般選抜) | 6名 | 6名 | 6名 | 5名 | |
特別選抜(5年一貫型教育選抜) | ー | 1名 | ー | ー |
学習院大学法科大学院の司法試験合格率
令和5年度司法試験においては、受験者43名中8名が最終合格しており、合格率は18.6%となっています。
年度 | 受験者数 | 最終合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和5年度 | 43 | 8 | 18.6% |
令和4年度 | 40 | 5 | 12.5% |
令和3年度 | 38 | 5 | 13.1% |
学習院大学法科大学院の司法試験合格率ランキング
学習院大学法科大学院の令和5年度司法試験における司法試験合格率は、40校中27位でした。
詳しくは、以下のコラムをご覧ください。
※関連コラム:【2024最新】法科大学院のおすすめランキング!司法試験の合格率が高いのは? | 司法試験・予備試験コラム
学習院大学法科大学院の学費・入学料、および奨学金制度
この章では、学習院大学法科大学院の学費・奨学金制度について説明します。
学費
学習院大学法科大学院の学費・諸費は以下のとおりです。
第1年度
- 入学金 15万0000円
- 授業料 111万4000円
- 施設設備費 18万6000円
- 輔仁会費 1200円
合計 145万1200円
第2・3年度
- 授業料 111万4000円
- 施設設備費 18万6000円
- 輔仁会費 1200円
合計 130万1200円
したがって、
未修者コースの場合、145万1200円+130万1200円+130万1200円=405万3600円
既修者コースの場合、145万1200円+130万1200円=275万2400円
が合計でかかることになります。
私立のロースクールである分、学費は国立のロースクールより高めになっています。
奨学金制度
学習院大学では、入学試験成績や学内成績による授業料減免制度が設けられています。
①入学試験成績による授業料減免
未修者コース(一般選抜)入学試験の成績優秀者は1年間、既修者コース(一般選抜)入学試験の成績優秀者は2年間又は1年間の授業料免除となります。
また、既修者コース(特別選抜)入学試験の成績優秀者は1年間の授業料免除となります。
②学内成績による授業料減免
1年次の学内成績が一定水準に達している者3名(未修者コースのみ)については、2年次の授業料が全額免除又は半額免除となります。
2年次の学内成績が一定水準に達している者15名(未修者コース・既修者コース)については、3年次の授業料が全額免除又は半額免除となります。
※全額免除の要件:GPA3.00以上/半額免除の要件:GPA2.50以上。
学習院大学法科大学院の過去問入手方法
学習院大学法科大学院の入学試験過去問(令和3年度〜令和6年度)は、学習院大学法科大学院の公式ページで公開されています。
学習院大学法科大学院入試対策の際には、上記ページで公開されている過去問を活用すると良いでしょう。
学習院大学法科大学院の願書入手方法・出願方法
令和6年度入試要項及び出願に必要な書類については、学習院大学法科大学院の公式ページからダウンロードすることができます。
学習院大学法科大学院に関するよくある質問
この章では、学習院大学法科大学院に関するよくある質問についてまとめています。
学習院大学法科大学院は募集停止している?
学習院大学法科大学院は、2024年6月現在募集を停止しておらず、実際に2024年度入試も実施されています。
今後についても、募集を停止するといった情報は公表されていません。
ただし、令和6年度入試からは以下の点で変更があるので、注意が必要です。
①入試区分の既修者コース(特待)及び既修者コース(ジャンプアップ)を廃止し、既修者コース(一般選抜)に統合されました。
②未修者コース・既修者コースとも全日程で面接試験が実施されます。
学習院大学法科大学院のパンフレットはどこで入手できる?
学習院大学法科大学院のパンフレットについては、学習院大学法科大学院の資料・願書請求ページから閲覧することが可能です。
また、一部の資料については、資料請求サイトで郵送の申込みが必要です。
学習院大学法科大学院の説明会情報は?
学習院大学法科大学院の説明会情報は、学習院大学法科大学院の公式ホームページに詳しく掲載されています。
令和6年度入試の説明会は以下の日程で行われました(事前予約制)。
- 令和6年4月20日(土)13:30~17:30
- 令和6年6月8日(土)13:00~16:00
来年度以降も、近い日程で行われる可能性が高いと考えられます。
また、学習院大学法科大学院では、授業見学やキャンパス見学も実施されています。
学習院大学法科大学院のシラバスはどこで見られる?
学習院大学法科大学院のシラバスは、学習院大学の公式ホームページで閲覧することができます。
学習院大学法科大学院のX(ツイッター)アカウントは?
学習院大学法科大学院のX(旧Twitter)のアカウントは、以下のURLから見ることができます。
まとめ
このコラムでは、学習院大学法科大学院の特徴や司法試験合格率、入試情報などについて詳しく解説してきました。
アガルートでは法科大学院入試(ロースクール入試)専願カリキュラムを用意しています。
このカリキュラムは、約1年間の学習で、難関法科大学院入試(ロースクール入試)突破を目指す方のためのカリキュラムです。
学習院大学法科大学院を目指す方は、ぜひ一度検討してみてください。
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