法学部の受験を検討している方で、どの大学を選ぶべきか悩んでいる方も多いでしょう。

志望校選びでは、入学偏差値はもちろんのこと、就職実績やキャンパス所在地などさまざまなことを考慮に入れる必要があります。

今回は、法学部を受験する際の志望校選びのポイントや、関東・関西エリアのおすすめ私立・国公立大学を紹介していきます。

この記事をしっかり読めば、自分に合った大学を見つけることができます。

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法学部を受験をするときの志望校の決め方

まずは志望校の決め方を紹介します。

志望校を明確に決めておくことは、大学受験の重要な一歩です。自分の興味や関心、将来の目標に照らし合わせて、最適な大学を選びましょう。

この章では、法学部を受験する際の志望校選びのポイントを5つ紹介します。

興味・関心

最初に、自分がどのような学問に興味や関心をもっているのか、しっかりと把握しておきましょう。

法学部では、憲法・民法・刑法などの基本的な法律のほか、国際法や知的財産法など、多岐にわたる法律に関する学問を扱います。

そこで、あなたが特に興味を持っている分野がある場合、その分野に力を入れている大学を選ぶと良いでしょう。

例えば、国際法に関心があるなら、国際法に強い教授陣や豊富な留学プログラムをもつ大学が適しています。

また、学部内に設置されている学科やコースも重要です。

例えば、ビジネス法務に関心がある場合、ビジネス法学科がある大学や、法学部内にビジネス法務コースが設置されている大学を選ぶと、専門的な知識を学ぶことができます。

自分の興味・関心を惹く講義が開講されているか、大学のWebサイトなどで確認しておきましょう。

就職実績

志望校を決めるうえで、大学の就職実績も重要です。

現時点では法曹になることを希望している場合であっても、大学入学後に進路を変更する可能性もあります。

そのため法曹志望者であっても、各大学の公式ウェブサイトやパンフレットで、卒業生の就職先や就職率を確認しておきましょう。

また、大学の就職サポート体制やキャリア支援も、将来の就職活動に役立つため重要なポイントです。

オープンキャンパスや学校説明会で、直接キャリアセンターの担当者に質問することもおすすめです。

司法試験・予備試験の合格実績

法曹志望者の場合、司法試験や予備試験の合格実績が高い大学を選ぶことが重要です。

司法試験の合格者数や合格率が高い大学は、優れた教授陣や充実したカリキュラムが整っていることが多く、自分の目標に合った学びを得られるでしょう。

また合格実績の高い大学の場合には、志の高い学生が集まっていることが多く、学生による自主ゼミや勉強サークルが開かれていることもあります。

司法試験や予備試験の勉強は長期戦となるため、共に切磋琢磨できる仲間をもつことは重要なカギとなります。

進学率

大学選びのポイントとして、大学院への進学率や進学実績も確認しておきましょう。

大学院進学率が高い大学は、学部での教育だけでなく、専門的な知識やスキルを深める大学院プログラムにおいても優れていることが多く、学生が引き続き学ぶことを望んでいることが伺えます。

また、大学院進学率が高い大学は、教員と学生の研究指導における関係が密であり、卒業後も研究者や専門職として活躍できる可能性が高まります。

法曹志望者の場合、予備試験に合格する場合を除いて法科大学院(ロースクール)へ進学することとなるため、法科大学院への進学実績も確認しておきましょう。

このように、将来的に研究や専門職を目指す人は、大学院進学率を重視して大学選びを行うことが必要です。

キャンパス所在地

キャンパス所在地も、志望校選びで重要な選考ポイントです。

大学の所在地が都心部であれば、通学へのアクセスが容易なほか、就活の際の交通費の負担を抑えることができます。

また、交通の便が良い場所にある大学は、学外での活動や情報収集が容易であり、学業と並行して様々な経験を積むことができます。

一方、郊外にあるキャンパスは自然豊かで静かな環境が特徴であり、集中して学問に取り組むことが可能です。

キャンパスの所在地によって、学生生活や学びの環境が大きく異なるため、自分に合った環境を考慮して大学選びを行いましょう。

オープンキャンパスや長期休みなどを利用して、実際にキャンパスまで足を運んでみるのもおすすめです。

法学部でおすすめの私立大学

ここまでは、志望校選びのポイントについて解説しました。

以下からは、解説してきたポイントを踏まえ、関東・関西エリアのおすすめ私立大学を紹介します。

それぞれの大学の特徴や強みを押さえて、自分に合った大学を選びましょう。

関東の法学部でおススメの私立大学

偏差値大学名特徴
78早稲田大学多様なカリキュラムで個を伸ばせる伝統校
77慶應義塾大学就職にも進学にも強い名門校
72上智大学国際人を育む少数精鋭プログラム
72明治大学幅広いコースで学べる都市型総合大学
70中央大学難関資格試験と公務員試験に手厚いサポート

慶應義塾大学

慶應義塾大学法学部は、伝統と実績を兼ね備えた名門大学であり、民間企業や法曹界での就職実績が非常に高い点が特徴です

法律学科と政治学科がある慶應義塾大学法学部には、両学科共通の授業を受けられる総合科目という制度があります。

これは、「スペシャリスト」であることに加え「ジェネラリスト」となる人材を育成するという理念のもと、外国語や人文科学・社会科学などを幅広く学ぶことができる制度です。

進路状況では、金融業をはじめ一流企業への就職者も多く、大学院進学者の数も多い(121名)ことがわかります。

令和5年度の予備試験合格者実績では、慶應義塾大学在学生・卒業者の合格率は6.18%(受験者数905人・合格者数56人)と、全国でも屈指の合格実績を誇ります。

1,2年生は敷地面積10万坪の日吉キャンパスで学び、3,4年生はアカデミックな雰囲気の漂う三田キャンパスで学びます。

早稲田大学

早稲田大学法学部は、国内外で高い評価を受ける大学であり、学生のニーズにあわせた柔軟な履修制度が魅力です。

希望進路にあわせて自由に履修計画を立案できるため、自分の興味・関心を伸ばせる学習環境が整っています。

法曹志望者に向けた「法曹コース」のほか、科学技術に関わる多様な法を体系的に学べる「先端科学技術と法コース」が設置されています。

進路状況をみると、民間企業のほか官公庁への就職に強く(16.4%)、大学院への進学者も多い(107名)ことが伺えます。

令和5年度の予備試験合格者実績では、早稲田大学在学生・卒業者の合格率は4.39%(受験者数865人・合格者数38人)と、高い実績を残しています。

早稲田大学法学部の学生は、4年間を通じて早稲田キャンパスで学びます。新宿など都心へのアクセスもよく、とても活気にあふれたキャンパスです。

上智大学

上智大学法学部は、キリスト教精神に基づく教育を行い、国際的な視野と人間性を重視した法学教育が特徴です。

また、少人数制の教育が行われており、教員と学生の距離が近く、個別指導が充実しています。

独自のカリキュラムとして、国際関係法学科に英語による特修コース「AQUILA」が設けられており、多文化共生社会を支える人材の育成を行っています。

進路状況には三菱商事や電通などの一流企業が名を連ねており、幅広い業種・業界に就職していることが分かります。

令和5年度の予備試験合格者実績では、上智大学在学生・卒業者の合格率は4.8%(受験者数125人・合格者数6人)と、難関国立大学にも引けを取らない実績を残しています。

上智大学法学部は、四ツ谷駅のすぐ隣にある四谷キャンパスにあり、東京駅や新宿駅など都心部へのアクセスも抜群です。

中央大学

中央大学法学部は、法学教育の伝統と実績を持ち、司法試験や予備試験の合格実績が非常に高いことが特徴です。

法律学科では、法曹コース、公共法務コース、企業コースの3つが開講されており、自分の希望進路にあわせて学習モデルを選ぶことができます。

また、通常の講義のほかにも、1年次から少人数のゼミを受講できたり、法曹実務家による講義、各種難関資格向けの講座などが開講されています。

中央大学といえば、法曹志望者の集う研究室「炎の塔」が有名であり、入室できれば自分専用の自習室やロッカーを利用できるほか、法曹実務家や法科大学院生による講義を受講できます。

進路状況をみると、他の大学と比較して特に官公庁への就職に強い(24.2%)ことが伺え、大学院進学者の割合も多い(16.7%)ことがわかります。

令和5年度の予備試験合格者実績では、中央大学在学生・卒業者の合格率は3.27%(受験者数978人・合格者数32人)と、私立大学では慶應義塾大学早稲田大学に次いで全国3位の合格者数を誇ります。

中央大学法学部(炎の塔も含む)は、2023年4月から茗荷谷キャンパスに移転となり、都心部へのアクセスが容易になりました。

茗荷谷キャンパスは、中央大学法科大学院とも近く、法科大学院生や講師陣による手厚いサポートも受けやすくなりました。

明治大学

明治大学法学部では、実践的な法学教育に力を入れており、民間企業や法曹界で求められるスキルを身につけることができます。

2年次から始まるコース制授業では、法曹コース・ビジネスローコース・国際関係法コース・公共法務コース・法と情報コースと5つのコースを選ぶことができ、将来の目標にあわせた学習が可能です。

学生による自主的な学習も活発に行われており、法曹実務家や先輩学生によるゼミ講義を受けることができます。

また、明治大学は就職支援にも力を入れており、就職実績では官公庁・情報通信業・金融業など多岐にわたる分野に人材を送り出しています。

令和5年度の予備試験合格者実績では、明治大学在学生・卒業者の合格率は2.66%(受験者数338人・合格者数9人)です。

明治大学法学部の学生は、1,2年次は新宿・渋谷・下北沢・吉祥寺にアクセスのよい和泉キャンパスで、3,4年次は御茶ノ水にそびえるリバティタワーで学びます。

関西の法学部でおススメの私立大学

偏差値大学名特徴
72同志社大学資格試験指導も手厚い西日本私学の雄
68関西大学自由な学風で公務員試験に強い
66立命館大学ゼロから学生のキャリアに寄り添う名門校
65関西学院大学学生に寄り添う超グローバル校
63近畿大学幅広いコースと手厚い資格試験サポート

同志社大学

同志社大学は関西圏でトップクラスの難易度を誇る難関私立大学であり、法学教育にも力を入れています。

幅広い講義によるジェネラリスト教育と、大学院と連携したスぺシャリスト教育を両立しており、アリゾナ大学との提携による国際人材教育にも力を入れています。

また、課外講座として法職講座が開講されており、司法試験や司法書士試験などの難関資格試験や司法系公務員試験の合格をサポートしています。

進路実績では、西日本のみならず全国の有名企業に卒業生を輩出しており、西日本の雄としてのブランドの高さが伺えます。

令和5年度の予備試験合格者実績では、同志社大学在学生・卒業者の合格率は1.26%(受験者数239人・合格者数3人)です。

同志社大学法学部の学生は、今出川校地(キャンパス)で学びます。キャンパスには、法学部生専用の図書館や学習スペースが設けられており、課外学習に専念できる環境が整っています。

立命館大学

立命館大学法学部は、6種類の専門化プログラムと2種類の特修プログラムを実施しており、2年次進級時に自分の興味・関心にあったプランを選択できます。

1年次にキャリア教育の機会も設けられていることから、具体的な将来の目標が決まっていないという場合でも、じっくりと今後の進路を考えることが可能です。

また、少人数制授業や国際教育にも力を入れており、学生ひとりひとりの特性に寄り添うという大学の姿勢が伺えます。

進路状況をみると、キャリアセンターが学生の就職活動・インターンシップ活動をサポートしているほか、多くの学生(11.6%)が大学院へ進学しています。

令和5年度の予備試験合格者実績では、立命館大学在学生・卒業者の合格率は1.89%(受験者数212人・合格者数4人)です。

立命館大学法学部は、京都衣笠キャンパスに位置しており、在心館(法学部棟)には個別学習スペースも完備されています。

勉強に疲れたときにキャンパスすぐ近くの金閣寺・竜安寺・仁和寺などの古刹を散歩できるのは、京都ならではの素晴らしい環境といえます。

関西学院大学

関西学院大学法学部では、1年次から少人数制授業を導入しており、学生一人一人に寄り添った指導を行っています。

また、充実した奨学金制度によって法学部生の3人に1人が留学を経験するなど、グローバル人材の育成にも力を入れています。

進路状況では、国内有数の大企業に多数の卒業生を輩出しているほか、法律学科からは6%の学生が大学院へ進学しています。

令和5年度の予備試験合格者実績では、関西学院大学在学生・卒業者の合格率は1.89%(受験者数106人・合格者数2人)と、関西トップクラスの合格実績を誇ります。

関西学院大学法学部のキャンパスは兵庫県の西宮上ケ原キャンパスに設置されており、スパニッシュ・ミッション・スタイルの美しいキャンパスで、法学部用の資料庫などを利用できます。

関西大学

関西大学法学部では、憲法・民法・刑法などの基本的な法学はもちろんのこと、スポーツ法学や国際租税法など他大学では開講されていないユニークな展開講義を受講できます。

また、学生の自主性を重んじており、他大学ではコース制の導入により選択科目の枠組みがコース別に定められていることが多いなか、関西大学ではコース制の廃止により自由な履修計画を実現しています。

進路状況をみると、各種業界にバランスよく卒業生が就職しており、特に公務員就職(16.9%)に強い実績をもっています。

令和5年度の予備試験合格者実績では、関西大学在学生・卒業者の合格率は0.7%(受験者数143人・合格者数1人)となっています。

関西大学法学部は、吹田市にある千里山キャンパスに所在しており、総面積35万㎡という広大な敷地で自由闊達な雰囲気のもと学修に専念できます。

近畿大学

近畿大学法学部では、専門性を高める3つのコース(法曹コースなど)と、4つの専攻プログラム(犯罪・非行と法など)を展開しており、自分の興味や希望進路に応じてカリキュラムを選択できます。

また、法科大学院への進学志望者に向けて司法試験研修所が設置されており、参加者は専用の自習室を利用できるほか、教員や実務家からの学習支援を受けられます。

進路状況では、近畿大学全体のなかで公務員就職者数・就職率ともに法学部生がトップとなっています。もちろん、様々な業種の有名民間企業への就職実績もあります。

令和5年度の予備試験合格者実績では、近畿大学在学生・卒業者の合格率は0%(受験者数81人・合格者数0人)でした。

近畿大学法学部は東大阪キャンパスにあり、法学部生用のローライブラリーや司法試験研究所の自習室などが併設されています。

この章では、関東・関西エリアのおすすめ国公立大学を紹介します。それぞれの大学の特徴や強みを押さえて、自分に合った大学を選びましょう。

関東の法学部でおすすめの国公立大学

偏差値大学名特徴
76東京大学もはや説明不要の超名門校
73一橋大学確かな実力で高い実績を誇る名門校
64千葉大学専門家もオールラウンダーも輩出する実力派
63東京都立大学(首都大学東京)少人数授業で公務員試験に高い実績

東京大学

東京大学法学部は、日本で最高峰とされる大学の法学部であり、国内外からも高い評価を受けている屈指の名門校です。

東京大学法学部では、第1類(法学総合コース)、第2類(法律プロフェッションコース)、第3類(政治コース)の3つのコースが開講されていますが、他大学と比較するとコース間で履修すべき授業内容に大きな隔たりはありません。

公式サイトに「法学部の学生生活は相当に厳しいものである」と明記されているように、入学難易度はさることながら、入学後もハードに勉強を続けることが求められます。

進路状況では、他大学に比べると大学院進学者が少ない(29名)ことが特徴ですが、これは在学中に予備試験に合格する学生が多く、法科大学院へ進学する学生が少ないためと推測されます。

令和5年度の予備試験合格者実績では、東京大学在学生・卒業者の合格率は15.49%(受験者数839人・合格者数130人)と、他大学の追随を許さない圧倒的な実績を誇ります。

東京大学では、教養課程を駒場キャンパス、専門教育過程を本郷キャンパスで学びます。歴史と伝統あるキャンパスで著名な教師陣から学びを得る日々は、一生の財産となるでしょう。

一橋大学

一橋大学法学部は、リベラルな学風で幅広い分野に活躍できる人材の育成に力を入れています。

例えば、経済学部と連携した「経済学副専攻プログラム」や、英語授業・海外交流を主とした「グローバル・リーダーズ・プログラム」などが実施されています。

また、法科大学院と提携した「法曹コース」では、司法試験合格に向けた一環的な教育プログラムを受けることができます。

進路状況をみると、一橋大学法学部は伝統的に、国内の官民団体だけではなく国際機関へも多くの人材を輩出してきました。また、全体の約2割が大学院へ進学するなど、進学意欲の高い学生が集まっていることも注目すべき点です。

令和5年度の予備試験合格者実績では、一橋大学在学生・卒業者の合格率は7.25%(受験者数207人・合格者数15人)と、高い合格率を達成しています。

一橋大学法学部のキャンパスは、東京国立市にある国立(くにたち)キャンパスです。閑静な地区でありながら、新宿や立川といった都市部へのアクセスも良好で、メリハリのある学生生活を送ることができます。

千葉大学

千葉大学には独立した法学部はありませんが、法政経学部の法学コースで法律学を学ぶことができます。

もっとも千葉大学の法学コースは、他大学の法学部に引けをとらないどころか、教育・研究水準において高い実績を残してきた歴史があります。

また、法曹志望者とそうでない学生とでは授業に求める内容・質が異なることから、それぞれの学生のニーズに応じたカリキュラムを実施しています。

法政経学部の公式サイトでは、残念ながら細かい進路状況は明らかではありません。

令和5年度の予備試験合格者実績では、千葉大学在学生・卒業者の合格率は7.14%(受験者数70人・合格者数5人)となっています。

千葉大学法政経学部は西千葉キャンパスに置かれており、総武本線を介して三鷹まで横断するアクセスが可能です。

東京都立大学(首都大学東京)

東京都立大学(旧称:首都大学東京)は、東京都の設置している公立大学で、充実した少人数教育が魅力です。

二年次以降に法律学コースと政治学コースのいずれかに所属することとなりますが、どちらのコースに所属しても、比較的自由に履修カリキュラムを組むことができます。

東京都立大学の入試科目(前記日程)は、共通テストで3教科3科目、個別学力試験で2教科2科であるため、国立大学と比較すると受験科目数が少なくて済むという受験上のメリットもあります。

進路状況(大学全体はこちら、法学部単体はこちら)をみると、官公庁への就職に強く(14.2%)、大学院進学者の割合も多い(32%※いずれも大学全体での数値)ことがわかります。

令和5年度の予備試験合格者実績では、東京都立大学在学生・卒業者の合格率は1.54%(受験者数65人・合格者数1人)となっています。

東京都立大学法学部の学生は、京王相模原線の南大沢駅すぐそばの南大沢キャンパスで学びます。近くにアウトレットパークがあり、授業時間外のショッピングやアルバイトを楽しむ学生も多いようです。

関西の法学部でおすすめの国公立大学

偏差値大学名特徴
74京都大学全国屈指の就職・進学・合格実績をもつ西の雄
70大阪大学きめ細やかな少人数指導を受けられる総合大学
68神戸大学国際色豊かな地で受け継がれる伝統の少人数授業
63大阪公立大学伝統の二校が生み出すシナジー
58岡山大学学生の気持ちに寄り添う実力校

京都大学

京都大学法学部は、長い歴史と伝統を持ち、幅広い法学分野に対応した教育と研究を行っています。

開講される授業は、基礎的な科目から実務関連科目、少人数での演習など多岐にわたり、教員・学生間の対話を通じて充実した学びを得ることができます。

進路状況をみてもわかるように、大学院進学者の割合が高く(例年20%超)、向学心の高い学生が集まっていることが伺えます。

令和5年度の予備試験合格者実績では、京都大学在学生・卒業者の合格率は10.46%(受験者数392人・合格者数41人)と、全国屈指の合格率となっています。

京都大学のキャンパスは京都市左京区にあり、京都御苑や鴨川といった自然を感じられる場所ながらも、京都駅へのアクセスも容易な立地となっています。

大阪大学

大阪大学法学部は、総合大学の中で法学教育を行っており、専任教員1人あたりの学生数が約12名、学生数20名以下の科目割合が約81%と、徹底した少人数教育が特徴です。

また国際交流も盛んに行っており、海外の名門大学との学術協定を結んでいるほか、留学や短期研修も積極的に行っています。

進路実績にはそうそうたる官庁や企業が名を連ねるほか、全学生の約3割が大学院へ進学しており、多様なキャリアサポート体勢が整っていることが伺えます。

令和5年度の予備試験合格者実績では、大阪大学在学生・卒業者の合格率は6.25%(受験者数192人・合格者数12人)となっています。

大阪大学法学部は豊中キャンパスにあり、緑豊かで広大な敷地で落ち着いた学習環境を確保することができます。

神戸大学

神戸大学法学部は、国際色豊かな学風に基づき、自由で闊達な雰囲気の指導が行われている西日本屈指の難関大学です。

国内外からの評価が高い教員による少人数制授業が特徴で、1学年の定員80名に対して約50名の教員が配置されており、密度の高い教育を受けることができます。

また、法学部では世界15か国から100名以上の留学生を受け入れており、留学経験を経ずとも国際感覚を磨ける環境があります。

進路実績をみると、法学部の学生は例年2割ほどが大学院へ進学しており、就職では官公庁への就職実績が目立ちます。

令和5年度の予備試験合格者実績では、神戸大学在学生・卒業者の合格率は5.07%(受験者数138人・合格者数7人)となっています。

神戸大学法学部は六甲台キャンパスにあり、最寄り駅の六甲道駅までは新大阪から約26分、三宮駅からは約6分と、都心部へのアクセスも抜群です。

大阪公立大学

大阪公立大学は、大阪府立大学と大阪市立大学とが2022年に統合してできた大学です。

伝統的に、大阪府立大学は実践的な学問を重視してきたのに対し、大阪市立大学は基礎分野研究を重視してきた傾向があるため、大阪公立大学では両校の伝統を合一した相乗効果が期待されています。

大阪公立大学法学部では、司法コース、行政コース、企業・国際コースの3つのコースから、自分のキャリアプランに合った学修計画を立てることができます。

過去3年間の進路実績をみると、広範な分野に人材を輩出しているほか、東京大学などの難関大学院への合格実績もあります。

近年設立されたばかりの大学なため、大阪公立大学単体での司法試験合格実績を語ることはできませんが、今後の実績をつくるためにも教職員が一体となって学生をサポートすることでしょう。

大阪公立大学法学部は杉本キャンパスに設置されており、国内屈指の規模の図書館と屋外庭園を備えるなど、学びと憩いを両立したキャンパスライフを送ることができます。

岡山大学

岡山大学法学部では、インターンシップの導入や実務家による授業などを実施しており、実生活の諸問題に対応できる人材の育成に力を入れています。

また近年では珍しく、主な授業が夜間に開講される「夜間主コース」を設置しており、大学で学びたいという学生を柔軟に受け入れる大学の姿勢があらわれています。

3年次以降は公共法制コース、企業法務コース、法律専門職コースの3コースに別れて学修しますが、他コース開講科目の履修も可能です。

進路実績によると、卒業生の約半数が官公庁へ就職するなど、公務員試験への強さが伺えます。また、例年約1割の学生が大学院へ進学していることからも、学習意欲の高い学生が集まっている大学といえるでしょう。

令和5年度の予備試験合格者実績では、岡山大学在学生・卒業者の合格率は1.45%(受験者数69人・合格者数1人)となっています。

岡山大学法学部は津島キャンパスに置かれており、広大なキャンパスで学びつつ、岡山駅へもすぐに足を伸ばすことができます。

法学部の偏差値ランキング

法学部の偏差値は受験校を選択する上で参考になります。
以下は主な大学の法学部の偏差値ランキングです。上位は法学部で有名な大学が占めています。

ぜひ志望校選びの参考にしてみてください。

偏差値大学名
78早稲田大学
77慶應義塾大学
76東京大学
74京都大学
73一橋大学
72上智大学
72明治大学
72同志社大学
70中央大学
70大阪大学
68関西大学
68神戸大学
66立命館大学
65関西学院大学
64千葉大学
63近畿大学
63東京都立大学(首都大学東京)
63大阪公立大学
58岡山大学

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まとめ

今回は、法学部への進学を希望している方に向けて、志望校の決め方やエリア別におすすめの大学を紹介しました。

志望校を決める上では、単に偏差値だけを比較するのではなく、自分の興味関心を知り、キャリアプランに合った大学を選ぶことが重要です。

この記事でも紹介してきたように、各大学ではそれぞれ独自のカリキュラムを開講しているため、オープンキャンパスなどを利用して実際に大学の制度や雰囲気に触れてみるようにしましょう。

また、将来的に司法試験などの難関資格試験への合格を目指している方は、各大学の合格実績やサポート体勢もチェックしておきましょう。

この記事が皆さんの志望校選びの一助になりましたら幸いです。

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