法曹になるには司法試験に合格しなければなりません。

司法試験は法律系の試験ですから、受験者は当然法学部を卒業している必要がある、と思うかもしれませんが、必ずしもそうではありません。

では、実際のところ法学部卒と非法学部卒の受験者の合格率に差はあるのでしょうか。

本コラムでは、司法試験の合格率の推移について、法学部卒と非法学部卒の受験生に分けて比較していきたいと思います。

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法学部・法学部以外の司法試験受験資格の獲得方法

法学部・法学部以外にかかわらず、司法試験の受験資格を得るには、法科大学院を修了するか、司法試験予備試験に合格する必要があります。
法科大学院ルート・予備試験ルートともに、メリット・デメリットがあるため、状況によって取るべき選択肢は変わってくるでしょう。

①法科大学院ルート・・・受験資格獲得の確実性は高いが、時間がかかる
②予備試験ルート・・・受験資格獲得の確実性は低いが、最短合格を目指せる

法学部・法学部以外で変わることは、多くの場合、法学部卒だと「既修コース」を選択し2年の通学となり、法学部以外(法律を勉強したことがない人)だと「未修コース」を選択し、3年通うことになるということです。
通学期間も考慮して、どちらのルートで法曹を目指すか検討することをおすすめします。

法学部卒と非法学部卒の司法試験受験者の合格率

では、さっそく法学部卒・非法学部卒の受験者について、それぞれの合格者数と合格率をまとめた表を見ていきましょう。

年度法学部卒法学以外
令和元年28.6%(1054人)16.2%(133人)
令和2年31.9%(955人)17.4%(117人)
令和3年33.5%(915人)22.5%(132人)
令和4年36.4%(878人)25.2%(130人)
令和5年40.1%(1312人)26.4%(142人)
令和6年34.7%(1046人)26.5%(142人)

※合格率を算出する上での受験者数は「受験予定者」の数字を用いています。
※この表にある数値は大学を卒業した者に限定しており、中卒者・高卒者で予備試験に合格した者は含まれていません。
※この表は法務省公表資料を基にしていますが、任意のアンケートによるものなので、実際の合格者総数はこの表よりも多いです。
※出典:司法試験の結果について

表をパッと見て分かる通り、全ての年度を通して非法学部出身者の合格者数・合格率は法学部出身者のそれと比較して低い数値になっています。

特に近年はその傾向が顕著であり、非法学部出身者の合格率は20%前後にまで落ち込んでいます。

では、この表を分かりやすくまとめたグラフで合格者数・合格率の推移を見ていきましょう。

まずは合格者数の推移です。

出身学部を問わず減少傾向にあるといえます。

なお、グラフでは近年1200人程度で推移していると読めますが、実際の近年の合格者数総数は1500人前後です。

グラフにしてみると法学部出身者とそうでない者の差がはっきりと分かりますね。

次に、合格率の推移です。

当初から減少傾向が続き、2014年にどん底を迎えて以降、近年は上昇傾向にあります。

なお、法学部出身者とそうでない者の合格率の差はどんどん広がっていっています。

※関連コラム:司法試験の難易度はどれくらいか?アガルート講師がお答えします

法学部卒だとやっぱり有利?

以上のデータを見ると、やはり法学部出身者ではなければ受からないといえそうな気がしてきます。

法学部出身者はもともと法学を専門的に勉強するつもりで入学しています。

中には、入学した時点で法曹を目指し、ダブルスクールをして本格的に学んでいる受験生も多くいます。

そして、一般的には法学部出身者の場合、法科大学院の法学既修者コースを卒業して司法試験を受験しているので、計6年間法律を学んでいることになります。

また、法科大学院の既修者コースの入試は法律論文試験なので、答案を書くことに慣れています。

他方で非法学部出身者の方はおそらくもともと法曹になるつもりではなく、途中で方向転換して法曹を目指しはじめ、法科大学院の未修者クラスで3年学んでから司法試験を受験している方がほとんどです。

未修者コースの場合法律論文の試験はなく、小論文で受験することが出来るので、本当にまっさらな状態から法科大学院で法律を学び始めることになるのです。

このような事情をふまえれば、先述のようなデータになるのは至極当たり前ともいえます。

しかし、だからといって「法学部を出ていないから受からない」というわけではありません。

非法学部出身者は一般的に法科大学院に入って初めて法律を学び始めるわけですから、単純に勉強が足りていないということが多いです。

勉強不足が問題であるならば、逆に言えば勉強すれば受かります。

未修者だからとはじめから諦めるのではなく、法学部出身者に追いつけるように人一倍頑張る気概があれば合格することは可能です。

もちろん、1年目で合格することは数値に表れている通り、厳しいかもしれません。

しかし、諦めずに努力し続けることこそが重要です。

がんばりましょう。

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