司法試験を受験するのに年齢制限はありません。

学生の頃に諦めた法曹になる夢に再チャレンジしたい方、社会人になってから法曹を目指そうと決意した方もいらっしゃると思います。

本コラムでは、そんな社会人受験生に向けて、働きながら合格できるのか、仕事との両立や勉強する方法等について解説します。

司法試験・予備試験の合格を
目指している方へ

  • 自分に合う教材を見つけたい
  • 無料で試験勉強をはじめてみたい
  • 司法試験・予備試験・法科大学院の情報収集が大変
  • 司法試験・予備試験・法科大学院に合格している人の共通点や特徴を知りたい

アガルートの司法試験・予備試験・法科大学院試験講座を
無料体験してみませんか?

約13時間分の民法講義が20日間見放題!

実際に勉強できる!司法試験・予備試験・法科大学院入試対策のフルカラーテキスト

合格者の勉強法が満載の合格体験記!

司法試験・予備試験・法科大学院入試試験の全てがわかる!
司法試験/予備試験/法科大学院試験ガイドブック

合格の近道!司法試験のテクニック動画

1分で簡単!無料

▶資料請求して特典を受け取る

【谷山講師が動画で解説】司法試験・予備試験に社会人でも合格できる?

「仕事を続けながら司法試験・予備試験に挑戦したい、けど、悩んでいる…」

そんな皆様に向けて、アガルートアカデミー司法試験の谷山政司講師が、決断に必要な情報と、どう勉強を進めれば効率的か、について丁寧に解説します。

フルタイムで働く社会人でも司法試験・予備試験に合格できる!

フルタイムで働く社会人でも司法試験の合格は目指せます。

多くの場合、社会人は予備試験経由で司法試験を受験します。

例えば、令和5年度の司法試験予備試験に合格したのは479人。
そのうち社会人合格者は95人で、合格者全体の約20%を占めています。

また、予備試験経由で令和6年度の司法試験に合格した人は441人です。
このうち、82人が社会人であり、全体の19%が社会人となっています。

この数字はたしかに大学生の合格者の割合と比較すれば低いものですが、社会人でも一定数の合格者はいます。

したがって、仕事と両立して司法試験を目指すことは無理な話ではありません。

社会人の予備試験の受験者数と合格率の推移

社会人の予備試験合格率は1.5%程度です。

予備試験の全体の合格率は3~4%程度なので、受験者数の多い大学生や大学院生よりも社会人の合格が難しいということが分かります。

社会人の予備試験の受験者数は年々、増加傾向にあり、社会人でも予備試験を目指している方が増えています。

年度受験者数合格者数合格率
令和55663951.68%
令和45143961.87%
令和34360651.49%
令和23879641.65%

社会人が司法試験・予備試験に独学で合格するのは難しい

社会人が司法試験に合格することは十分に可能ですが、独学は極めて困難です。

司法試験専用の教科書というものが存在しません。

そのため、独学をしようにも、どこから手を付けて良いのかわからなくなってしまう方がほとんどです。

また、司法試験の山場である論文式試験は正解がなく、知識だけで正解することができません。

これらの事情から、独学での合格は現実的ではなく、予備校の活用を検討した方が現実的だと言えるでしょう。

※関連コラム:司法試験予備試験に1年で合格する勉強法

社会人が働きながら司法試験合格を目指すなら予備試験ルートと法科大学院ルートどっちがいい?

社会人が働きながら司法試験合格を目指すなら予備試験ルートをおすすめします。

司法試験は誰でも受験できるわけでなく、受験資格の制限があります。

ひとつは法科大学院に入学し受験資格を得ること、もうひとつは予備試験に合格することです。

このうち、法科大学院の授業は主に平日昼に開講されているので、働きながら通うのはあまり現実的ではありません。

また、夜間のロースクールも少ないながらも存在はしますが、修了までに時間がかかる場合が多く、プライベートの時間がほとんどなくなってしまうのでおススメできません。

他方、予備試験は受験資格の制限がありません。

また、法科大学院未修者コース修了者の司法試験合格率は平均して20%を下回るのに対し、予備試験ルートの合格率は80%を超えます。

もちろん、これは予備試験が合格率3%という超難関試験であることに起因していますが、法科大学院に通うよりもはるかにコスパがよいことは明らかです。

したがって、社会人で法曹を目指す方は、まず予備試験合格を目指して勉強を始めることをおすすめします。

社会人が働きながら司法試験・予備試験合格を目指すためには?

社会人は大学生や大学院生に比べてまとまった勉強時間を確保することが難しく、実際に合格率は平均よりも低くなっています。

社会人が働きながら司法試験・予備試験を目指すために必要な4つのことについて解説をしていきます。

勉強時間を確保する

社会人の方の一番の課題は勉強時間の確保です。

予備試験に合格するには、最低でも1,500時間以上は必要となります。

一般的な2年で合格を目指す場合には約3000時間の勉強時間を確保する必要があります。
※その後、司法試験に合格するにはプラスで数百時間以上が目安

司法試験・予備試験を突破するには、覚えるべきことが沢山あります。
したがって、いくら地頭がよくても勉強時間がなければ太刀打ちできません。

まずは、自分がどれくらいの時間を法律の勉強に充てられるのか、よく考えてみましょう。

実際にアガルートの講座を活用して、社会人で働きながら司法試験に合格されている方もいらっしゃいます。

合格者体験記では実際にどうやって勉強時間を確保して司法試験・予備試験に合格したのか話してくれます。

勉強時間をどうやって確保すればいいかわからない方は実際に社会人で合格した方の勉強法や勉強時間の確保の仕方を参考にしてみてください。

合格年を設定する

勉強時間を確保出来たら、何年までに合格するという目標を立ててください。

のんびりと勉強できる方はあえて目標を設定する必要はないかもしれませんが、やはり目標を設定した方が勉強ははかどります。

もっとも、予備試験は時間に余裕のある大学生であっても在学中に合格するのが難しい試験です。
したがって、あまり無理せずに、確保できる勉強時間との兼ね合いを考えて、目標を設定しましょう。

仕事の忙しさによりますが、社会人の方であれば3~4年が現実的なラインとなります。

法律に関わる仕事をしているなど、なにか特別な事情があれば、1~2年での早期合格も可能です。

毎日少しずつでも勉強する

法律の勉強は継続することが何より重要です。

法律の勉強は付け焼刃の知識ではなく、長期記憶や深い理解が必要とされます。

週に1回10時間勉強するよりも、毎日1時間勉強する方が断然効率が良いです。
通勤の時間や仕事終わりなどの時間を使って毎日法律に触れるように心がけてください。

効率よく勉強する

社会人は仕事やさまざまな兼ね合いで勉強だけに時間を取ることは難しいです。

したがって、だらだらと勉強していてはいつまでも合格できません。
効率の良い学習をこころがけましょう。

そうはいっても、初学者の方は何から手をつけていいのか分からないと思います。

そこで、予備校を利用することを強くおすすめします。

予備校は受験のプロなので、ゼロから合格までの道のりをプランニングしてくれます。
また、授業はオンラインで聞ける場合がほとんどなので、自分のペースで学習できます。

社会人が予備試験に合格するためのスケジュール

では、通信講座を利用しながら予備試験に合格するためには、どのようなスケジュールを組めば良いのでしょうか。

まずは、「合格年度」を設定して下さい。

いつ合格するのか明確にすることで、目標を達成しやすくなります。

社会人であれば「3〜4年後」に合格するイメージが現実的でしょう。

そして、1年目で「インプット講座」と「アウトプット講座」、いずれも全て聞き切ります。
1年目と言わず、できるだけ早い段階で両講座を回転させます。

インプットだけでは知識の定着は難しく、使える知識にするためには「反復」が重要になります。
インプット講座とアウトプット講座を繰り返し聞き、「本当に使える知識」に変化させましょう。

インプット講座とアウトプット講座を聞き終えたら、次は「自習」です。

自習においても、反復学習を続けていきます。

社会人が予備試験に合格するためには、インプット講座とアウトプット講座の学習をできるだけ早い時期に終えて、反復学習を進めるのが重要です。

仮に、1年目にインプット講座を、2年目にアウトプット講座を勉強するのであれば、反復学習は3年目からになってしまいます。
これでは反復学習の期間が短く、十分に知識を定着できません。

反復学習」の時間をいかに捻出できるかどうかが予備試験に合格するカギ
インプットとアウトプットを繰り返し、予備試験に必要な知識を定着させましょう。

なお、通信講座でのインプット講座とアウトプット講座の視聴時間は、「600時間〜700時間」が一般的です。

講義動画を視聴し終えたあとは基本的に自習となりますので、早めにこの時間が確保できるかどうか検討してみてください。

実際に社会人で働きながら司法試験・予備試験に合格した方の勉強方法

社会人で1年合格した人の勉強法

平日は仕事があるため、通勤時間・昼休み・勤務時間終了後の時間を活用して1日5時間勉強することを目標にしていました。土曜日は終日勉強し、日曜日は午前中のみ勉強し、午後はリフレッシュのため一切勉強しないことに決めていました。

社会人として働きながら勉強していたので、平日は、通勤通学や昼休みのスキマ時間を活用しながら、退社後の時間をメインに勉強していました。土日は、土曜日は終日勉強していた一方で、日曜は、午前中のみ勉強して、午後はリラックスのために勉強はせずに休むことにしていました。勉強は集中できるように、24時間開放している有料の自習室を借りてそこをメインの勉強場所としていました。

令和4年予備試験合格者の声|社会人で1年合格!マネオプで自分に妥協しない学習環境が作れた T.Oさん

通勤電車の往復1時間を生かして勉強時間を捻出

社会人受験生ですので、平日は3~4時間ほどの勉強時間でした。通勤電車の中で往復1時間ほどの勉強時間を捻出できたので、その時間は暗記(論証集の読み込みや択一知識の暗記)にあてたり、また、仕事の昼休みには散歩をしながら、前日に勉強したことを思い出しながら復習したり、勉強の方向性などを考えるという使い方をしていました。
休日は、10時間くらいは勉強し、答案作成などの時間がかかる勉強を主にしていました。

令和4年予備試験合格者の声|10年越しの再チャレンジ!一元化された教材が合格の決め手に S.Hさん

子供が起きるまでの早朝、寝た後の深夜を勉強時間に

私は社会人として仕事をしながら勉強を続けてきました。
大学は理系学部で、卒業後から現在までデータサイエンティスト・AIエンジニアとして仕事をしています。
平日仕事後の夕方から夜と休日は大体家族と過ごしているため、子どもが起きるまでの早朝と、子どもが寝た後の夜に集中的に勉強していました。1日平均4.5時間程度です。
2021年の12月から勉強を始め、子どもが体調を崩した数日を除き、1日も欠かしていません。 受験期間を通じて特に重要視したことは、計画性です。 合格までの年単位の計画を立てた上で、週単位、日単位、時間単位に分割して管理していました。 1日4.5時間×試験までの日数、と使える時間は決まっているため、1問当たりにかかる時間から最終的に解く問題数、周回数を決めて配分していましたが、漠然と進めていたのでは終わらなかったと思います。
週単位以下の計画は進捗等に応じて随時修正していましたが、基本的には計画をしっかり立て、それをストイックにこなす、ということを徹底したことが短期合格できた一番のポイントだと思います。

予備試験合格者 合格者の声|子供が寝たあとが学習時間!仕事と育児をこなしながら、時間を決め計画的に勉強! T.Yさん

働きながら合格するために通勤時間や終業後に自習室を活用して勉強時間を捻出

私は法科大学院卒業後、民間企業に勤めながら2回目から4回目の司法試験を受験し、4回目で合格することができました。

働きながらの受験の場合、法科大学院在籍時や専業受験生時と比べて、勉強時間が少なくなってしまう点が不利でした。

そこで、通勤時間等の隙間時間の活用や、終業後は自習室に通うことを意識しました。

短答対策は隙間時間の活用で仕上げました。

自習室で寝てしまうことも多かったですが、とりあえず行き、行って少しでも勉強できたらOKということにしていました。

特に3回目結果発表から4回目試験日まで間は4ヶ月程度しかなかったため、答練や模試、司法試験委員の専門分野など、出題されそうな分野に絞って勉強することを意識しました。

邪道ではありますが、いわゆる山張りです。

3回目までに問題集や百選など、演習書は一通り回していたこともあったためです。

最後に最も重要な点ですが、職場の方々の理解を得られたことが、合格の1番の要因だと思います。

業務は全てスケジュールを前倒しで進めるようにして、何としても定時に上がることを意識していました。

令和3年 司法試験 合格者の声|会社員でもスキマ時間を工夫して司法試験に合格 A.Eさん

社会人で司法試験合格を目指す方からのよくある質問

社会人で司法試験・予備試験合格を目指す方がよく質問される内容についてまとめたので参考にしてみてください。

社会人で予備校に通うなら通学制と通信制どっちがいい?

社会人なら、自分のタイミングで勉強できる通信講座がおすすめです。

通信制なら通勤時の電車の中でも講義を聴くことができたりスキマ時間を活用できるので、授業のためにまとまった時間を確保するのが難しいなら通信講座を活用しましょう。

40~50代でも司法試験に合格できる?

40代、50代でも司法試験合格を目指せます。

令和3年の司法試験に合格した方の最高齢は69歳、令和4年の司法試験に合格した方の最高齢は68歳です。

40代、50代の方でも合格できますが、勉強時間を確保することが重要です。

関連コラム:司法試験に40代50代で挑戦するのはどう?弁護士として就職できる?

【講座紹介】初めて法律を学ぶ方におすすめ!「法学入門」講座

これから法律を学んでみたいという方におすすめの講座「豊村講師の法学入門」をご紹介します。
「法学ってどんなことを学ぶのかな?」「何から始めたらいいかわからない」という方に向け、法学学習の初歩の初歩を解説する講座となっています。
ワンコインで気軽に楽しく学べる内容になっていますので、ぜひ体験してみてください。

司法試験・予備試験の合格を
目指している方へ

  • 司法試験・予備試験・法科大学院試験に合格できるか不安
  • 勉強をどう進めて良いかわからない
  • 勉強時間も費用も抑えたい

アガルートの司法試験・予備試験・法科大学院試験講座を
無料体験してみませんか?

合格者の声の累計793名!

追加購入不要!これだけで合格できるカリキュラム

充実のサポート体制だから安心

予備試験合格で全額返金あり!!                     

12月16日までの申込で10%OFF!

▶司法試験・予備試験・法科大学院の講座を見る

※2025・2026年合格目標


約13時間分の民法講義が20日間見放題!

実際に勉強できる!司法試験・予備試験・法科大学院入試対策のフルカラーテキスト

合格者の勉強法が満載の合格体験記!

司法試験・予備試験・法科大学院入試試験の全てがわかる!
司法試験/予備試験/法科大学院試験ガイドブック

合格の近道!司法試験のテクニック動画

1分で簡単!無料

▶資料請求して特典を受け取る

この記事の監修者 谷山 政司 講師

谷山 政司 講師

平成23年度に(新)司法試験に合格後、伊藤塾にて主に予備試験ゼミを中心とした受験指導業務を担当。
谷山ゼミ受講者のうち、およそ70名ほどが予備試験に合格。谷山ゼミ出身者で、最終的な予備試験の合格率は7割を超える。

自身の受験経験だけでなく、答案の徹底的な分析やゼミ生への丁寧なカウンセリングの結果確立した論文作成ノウハウをもとに、アウトプットの仕方はもちろん、インプットの仕方までをも指導するスタイルは、ゼミ生の圧倒的支持を受けた。

また、期をまたいだゼミ生の交流会等を定期的に行うなど、実務に出た後のフォローも積極的に行っている。

谷山講師の紹介はこちら

ブログ:「谷山政司のブログ」
Twitter:@taniyan0924

 

司法試験講座を見る