「法律の勉強を始めたけど、いきなり民法の膨大な量で躓いてしまった。」「改正法のポイントを押さえたいけど、なかなかわかりやすい基本書がない。」このような悩みを抱えている受験生は特に初学者に多いのではないでしょうか。

「民法の基礎」は「どれが試験との関係で最も親和性の高い基本書なのだろう」と探している方におすすめの書籍です。

以下で本書の特徴、使い方について解説していきます。

民法の基礎1、2の内容と特徴

※引用：amazon

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本書の特徴としては、

1. 判例・通説について記載がなされており、試験との関係で親和性がある
2. 平易な文章で論理的に書かれており読みやすい
3. 改正法についても丁寧な記載がされている

が挙げられます。

特徴①　判例・通説について記載されている

本書は判例・通説について特に厚く論じられており、試験対策におすすめの一冊です。

基本書の中には、学者の先生が自分の専門分野について、通説と違う説であっても自説を厚く論じているものも多々あります。

こういった本は趣味として法律を学ぶ場合には大変知的好奇心がくすぐられるものであると思います。

本書では判例や通説について厚く論じられているため、司法試験や予備試験に必要な知識を身に着けることができます。

特徴②　平易な文章で読みやすい

本書は論理的に記述されており、平易な文章で構成されているため、非常に読みやすく通読もしやすいです。

基本書の中には、とにかく難しい言葉で書かれていて読みにくいものがあります。

これは、書かれた時代が古いものであれば仕方の無い部分も否定はできないかもしれませんが、受験生としては少しでもストレスなく読めると良いですよね。

特徴③　改正法についても丁寧な記載がされている

本書は改正法についてもしっかりと丁寧な記載がなされています。

債権法について大改正があって久しいですが、名著と言われる基本書の中には、これに対応していないものもあります。

特に近年は改正法分野からの出題も多いです。

改正の内容についてきちんとカバーしている基本書である本書は、試験対策におすすめです。

司法試験の勉強での使い方

本書は

1. 通読
2. 辞書

としての使い方ができます。

通読

他の科目の基本書と同様に素早く通読することに力を入れてください。

上記の通り本書は比較的平易な文章で書かれているため、スピード感をもって読んでいくことができます。

本書では、判例百選に掲載されている判例について言及する際には、注釈が入っています。

余裕のある人は、その当たりも参照しつつ勉強を進めていけばより深い学習ができます。

辞書的な使い方

過去問などを解いていて難しい部分があればその部分を辞書的に学習に役立ててみてください。

特に、改正法分野について問われている昔の過去問は、採点実感や出題趣旨を見ても当然現在の学習に役立てることは難しいです。

その点、上記の通り本書は改正法分野についても非常にわかりやすい記載がなされているので、良い復習をすることができると思います。

民法の基礎1、2の評価

総評として、受験生におすすめできる一冊となっています。

初学者、中級者、受験直前の上級者、どの段階の受験生にとってもそれぞれ有益な使い方ができる本となっています。

民法の基本書選びに迷っている方はぜひ本書を手に取ってみてはいかがでしょうか？