司法試験合格者の最年少・最高齢は?年齢制限や平均年齢、何歳から受けられるか解説
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「司法試験に最年少や最高齢で合格している人は何歳?」
「司法試験に年齢制限はあるの?」と疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
このコラムでは、司法試験の年齢制限の有無や、実際に合格した人の年齢を紹介していきたいと思います。
司法試験の受験を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
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【動画解説】司法試験・予備試験の最年少、最高齢合格者は何歳?
司法試験合格者最年少の年齢は?
現行の司法試験制度に移行してからの最年少合格者は17歳です。
また、令和6年司法試験にて、最年少記録が更新され、最年少合格者は17歳となりました。
これまでの最年少だった18歳の合格者は、「令和3年に1名」「令和4年に1名」となっており、近年は4年連続で10代の合格者が出ています。
例年の司法試験の最年少合格者は17~22歳を推移しています。
このように10~20代はじめのころに司法試験に合格するためには、高校生ないし大学1~2年次に司法試験予備試験に合格する必要があります。
したがって最年少レベルでの司法試験合格を目指すのであれば、大学入学前から司法試験予備校等に通い司法試験予備試験を受験する準備をすると良いでしょう。
年度 | 最年少 |
平成25年(2013年) | 20歳 |
平成26年(2014年) | 22歳 |
平成27年(2015年) | 21歳 |
平成28年(2016年) | 21歳 |
平成29年(2017年) | 21歳 |
平成30年(2018年) | 19歳 |
令和元年(2019年) | 20歳 |
令和2年(2020年) | 20歳 |
令和3年(2021年) | 18歳 |
令和4年(2022年) | 18歳 |
令和5年(2023年) | 19歳 |
令和6年(2024年) | 17歳 |
司法試験に年齢制限はある?
司法試験に年齢制限はありません。
そのため、司法試験の受験資格である「予備試験合格」もしくは「法科大学院修了(修了見込みも含む)」を満たしている方であれば、受験が可能です。現行の司法試験制度に移行してからの最年少合格者は17歳、最高齢合格者は71歳となっています。
年度 | 最年少 | 最高齢 |
平成25年(2013年) | 20歳 | 57歳 |
平成26年(2014年) | 22歳 | 65歳 |
平成27年(2015年) | 21歳 | 68歳 |
平成28年(2016年) | 21歳 | 66歳 |
平成29年(2017年) | 21歳 | 71歳 |
平成30年(2018年) | 19歳 | 68歳 |
令和元年(2019年) | 20歳 | 65歳 |
令和2年(2020年) | 20歳 | 69歳 |
令和3年(2021年) | 18歳 | 69歳 |
令和4年(2022年) | 18歳 | 68歳 |
令和5年(2023年) | 19歳 | 66歳 |
令和6年(2024年) | 17歳 | 70歳 |
司法試験は何歳から受けられる?
司法試験の受験には、年齢制限がないため、制度としては何歳からでも受けられます。
しかしながら、司法試験の受験資格を得るには、法科大学院を修了するか予備試験に合格して受験資格を取得する必要があるため、早い方でも、10代後半の受験が現実的であるといえます。
なお、司法試験予備試験に関しても、司法試験と同様、年齢制限も受験資格による制限はありませんので、誰でも受験可能な試験になっています。
いかに早く予備試験を突破するかが、司法試験の早期合格の鍵といえるでしょう。
予備試験合格者最年少の年齢は?
予備試験の最年少合格者は、16歳です。(令和5年合格者)
平成29年に18歳、令和3年に17歳の合格者が出ていましたが、2年ぶりの最年少記録更新となりました。
これまでの最年少合格者の年齢は、16歳~21歳となっています。
年度 | 最年少 |
平成25年(2013年) | 21歳 |
平成26年(2014年) | 20歳 |
平成27年(2015年) | 20歳 |
平成28年(2016年) | 20歳 |
平成29年(2017年) | 18歳 |
平成30年(2018年) | 19歳 |
令和元年(2019年) | 19歳 |
令和2年(2020年) | 18歳 |
令和3年(2021年) | 17歳 |
令和4年(2022年) | 18歳 |
令和5年(2023年) | 16歳 |
司法試験合格者最高齢・最年長の年齢は?
法務省によると現行の司法試験制度に移行してからの最高齢合格者は71歳とされています。
例年の最高齢合格者は60代後半が多くなっています。
このように高齢で合格する方は退職後もしくは働きながら勉強を継続して、法科大学院に入学しもしくは司法試験予備試験に合格して司法試験を受験する方が多いです。
このように第二の人生として法曹を選択される方も多く、法曹への道は幅広く開かれているといえます。
年度 | 最高齢 |
平成25年(2013年) | 57歳 |
平成26年(2014年) | 65歳 |
平成27年(2015年) | 68歳 |
平成28年(2016年) | 66歳 |
平成29年(2017年) | 71歳 |
平成30年(2018年) | 68歳 |
令和元年(2019年) | 65歳 |
令和2年(2020年) | 69歳 |
令和3年(2021年) | 69歳 |
令和4年(2022年) | 68歳 |
令和5年(2023年) | 66歳 |
令和6年(2024年) | 70歳 |
※参考:法務省「司法試験の結果について」の各年の「総合評価」
※関連コラム:司法試験とは
司法試験合格者の平均年齢
近年の司法試験合格者の平均年齢は以下のようになっています
2013年(平成25年) | 28.4歳 |
2014年(平成26年) | 28.2歳 |
2015年(平成27年) | 29.1歳 |
2016年(平成28年) | 28.3歳 |
2017年(平成29年) | 28.8歳 |
2018年(平成30年) | 28.8歳 |
2019年(令和元年) | 28.9歳 |
2020年(令和2年) | 28.4歳 |
2021年(令和3年) | 28.3歳 |
2022年(令和4年) | 28.3歳 |
2023年(令和5年) | 26.6歳 |
2024年(令和6年) | 26.9歳 |
※参考:司法試験の結果について
上の表を見ていただければわかる通り、司法試験合格者の平均年齢は28~29歳を推移しています。
他の試験と比較すると平均年齢が若いように感じるかもしれませんが、これは受験生の大半が法科大学院を卒業して受験資格を取得した25~6歳の大学院卒業生であることが理由であると考えられます。
したがってこの平均年齢より若いから、もしくは高齢だから司法試験合格との関係で不利に評価されるということはありませんので安心してください。
以下は、法務省データより作成した、予備試験合格者の年齢分布図です。
予備試験合格者の9割以上は司法試験にも合格するため、年齢の参考として御覧ください。
幅広い年齢の方が合格されています。
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今まで見てきた通り司法試験には10代から70代まで幅広い年齢の方が合格しています。「司法試験合格には年齢が関係するのか」という問いに対しては声を大にして「否」と答えられます。
(1)年齢とともに「頭」が劣化するという間違い
司法試験受験に年齢制限がないとはいえ、年を取ったら記憶の定着が衰えるだろうし不利なんだろうと考える人も多いと思います。
しかし最新の研究では人は20歳を超えてから100歳程度まで、脳の働きは基本的には衰えないということが分かっています。
記憶の定着が衰えたように感じるのは学生のときと比較して物を記憶するという作業から離れていたことがもっぱらの原因とされています。
したがって年を取ったところで真摯に勉強に向き合えば20代の受験生にも負けないような記憶力を発揮できるはずです。
したがって年とともに「頭」は衰えていってしまうんだという常識は捨ててください。
(2)高齢で司法試験に合格しても働き口がないという間違い
通常、高齢になると働き口を発見するのは困難でしょう。
しかしその常識は弁護士資格を持つ人には妥当しません。
「弁護士資格を持っている」このことだけで自分の市場価値はグッと高まります。
そのため、法律事務所をはじめ、企業の法務部などいくらでも自分を求めてくれるところはあるでしょう。
以上の通り司法試験の受験の機会は幅広い世代に開かれています。
司法試験を受験するのは今からでも遅くはありません。
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