「40代や50代で司法試験に合格しても、弁護士として就職できない」という噂を聞いたことはありませんか?

勿論、20代や30代と比べれば困難が伴いますが、実際には十分に可能です。

このコラムでは、40代・50代からの弁護士としての就職方法や司法試験に合格する方法について解説していきます。

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40代50代から弁護士として就職するには?

予備試験に合格する

司法試験の受験資格は、「予備試験ルート」と「法科大学院ルート」の2つです。

このうち、予備試験合格者は、法科大学院卒と比べて弁護士事務所に就職しやすい傾向にあります。

特に大手事務所は顕著で、いわゆる5大法律事務所においては、予備試験合格者が半分ほどを占める結果となっています。

事務所名・採用人数予備試験合格者東京大学法科早稲田大学法科慶應義塾大法科京都大学法科
西村あさひ(46人)67.4%28.3%0%0%0%
アンダーソン・毛利・友常(36人)36.1%44.4%2.8%5.6%8.3%
森・濱田松本(34人)67.6%11.8%5.9%2.9%2.9%
長島・大野・常松(46人)41.3%30.4%4.3%15.6%6.5%
TMI総合(32人)25.0%15.6%6.3%15.6%6.3%

司法試験合格者のうち、予備試験合格者の割合は20~30%ほどであることを考えると、明らかに多いことがわかります。

そのため、比較的年齢が高くとも、有利に就職活動を展開できるでしょう。

前職のキャリアを活かした就職活動を展開する

40代・50代でも、「前職で積み上げた経験やスキルを活かせる就職先」を目指すことで、より就職が容易になります。

例えば、前職で営業活動をやっていた方は営業力がある弁護士を求めている法律事務所を目指す、前職特有の専門性を知っている方は前職と同業の会社を顧問に持っている法律事務所を目指す、といったことが考えられます。

40代50代で司法試験に合格するには?

40代50代で司法試験に合格することは決して不可能ではありません。
現に司法試験合格者の年齢を見ると、例年60代後半でも合格しています。

では、具体的に司法試験に合格するにはどうすれば良いのでしょうか。

毎日継続して勉強に取り組む

社会人として働きながら司法試験合格に向けての勉強をする場合、勉強時間の確保が課題となります。
もしかしたら、平日は勉強せず、休日にまとめて勉強をしてしまおうと考えるかもしれません。

しかし、それでは効率が悪くなってしまいます。

司法試験は膨大な法律知識を身につけて試験に挑まなければ、合格はできません。
このような知識を身につけるには、長期記憶や深い理解が必要になります。

休日にまとめて勉強をするのではなく、通勤途中や休憩の合間など短い時間でも良いので、毎日勉強を続けていきましょう

※関連コラム:司法試験・予備試験に社会人が働きながら合格できる?

効率良く学習する

時間が限られている社会人の場合、短時間で効率よく学習しなければなりません。

とは言え、初学者は何から手を付ければ良いか分からないこともあるでしょう。

そこでおすすめするのが司法試験予備校の活用です。
予備校では司法試験合格に必要な知識とそうでない知識を取捨選択して、必要な知識だけを教えています。

勿論費用はかかりますが、合格までの時間を短縮できると考えれば、投資効果は決して悪くありません。

基礎知識を身に着け過去問を反復する

基本的な知識を身につけ、予備試験・旧司法試験や司法試験の過去問を解き、これらを繰り返していくことが学習のベースとなります。

まずは各法律の制度や考え方(趣旨)を学び、基本的な法律知識を身につけること。
ここで意識すべき点は、法律知識の隅から隅までを完璧に身につけようとせず、以下の学習へ早い内に移行することです。

基本的な知識を身につけた後は、予備試験や旧司法試験、司法試験の過去問を解いて法律知識が正確に身についているかを確認すると共に、法律論文の書き方を学んでいきます。

手を広げずこれらを繰り返していきましょう。
数周もすれば、司法試験に合格できるような多くの法律知識と深い理解を得られるはずです。

※関連コラム:司法試験予備試験に1年で合格する勉強法

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これから法律を学んでみたいという方におすすめの講座「豊村講師の法学入門」をご紹介します。
「法学ってどんなことを学ぶのかな?」「何から始めたらいいかわからない」という方に向け、法学学習の初歩の初歩を解説する講座となっています。
ワンコインで気軽に楽しく学べる内容になっていますので、ぜひ体験してみてください。

まとめ

このコラムをまとめると、以下のようになります。

・40代や50代で弁護士として就職するには、「予備試験に合格する」「前職のキャリアを活かした就職活動を展開する」

・40代や50代で司法試験に合格するには、「毎日継続して勉強に取り組む」「効率良く学習する」「基礎知識を身に着け過去問を反復する」

40代や50代でも弁護士として就職は十分可能で、司法試験の合格も決して非現実的ではありません。

興味があれば是非検討してみて下さい。

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