社会保険労務士は女性も活躍できる仕事?女性の割合や続けやすさを解説
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女性に人気の社労士ですが、資格取得後の働き方について「実際のところ」が気になってらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
「女性でも活躍できるのだろうか」「社労士の仕事は続けやすいのだろうか」等、なかなか働き方の実態が見えないので、資格取得後の生活が想像しにくものです。
結論からいうと、社労士は女性でも大いに活躍できます。
それだけでなく、社労士は女性にとって働きやすい職業です。
このコラムでは、社労士として女性が活躍できる理由を説明しています。
社労士を取得すると生涯資格を保有できるので、ライフスタイルの変化に影響を受けやすい女性でも、仕事を続けやすくなります。
社労士の資格に挑戦したいと考えているのであれば、参考にしてください。
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社会保険労務士の女性の割合
社会保険労務士の女性の割合は、年度により多少変動はありますが、合格者のうち3人に1人は女性となっています。
士業の中でもトップクラスで、女性の社労士がたくさん活躍しています。
例えば令和6年度第56回社会保険労務士の合格者の男女別構成は、男性が61.1%、女性が38.9%という結果でした。
性別 | 割合 |
---|---|
男性 | 61.1% |
女性 | 38.9% |
士業といえば、まだまだ男性が多く活躍している印象が強いですが、社労士は他の資格と比べ活躍している女性が多いです。
そのため、女性だから活躍できないといった心配は必要ありません。
社会保険労務士に登録している男女比の推移
では実際に、社労士として登録している女性は増えているのでしょうか。
年度 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
2023年度 | 67.0% | 33.0% |
2022年度 | 67.3% | 32.7% |
2021年度 | 67.9% | 32.1% |
2020年度 | 68.3% | 31.7% |
上記の表は、社労士に登録している男女比の推移をまとめたものです。
※参考:社会保険労務士白書
社会保険労務士に登録している女性社労士の割合は、徐々に増えていることが分かります。
社労士試験に合格する女性が増えている実態を踏まえると、女性社労士の割合は今後も伸びていくと予想できます。
2011年~2019年度までの社会保険労務士に登録している男女比の推移はこちら
年度 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
2019年度 | 68.7% | 31.3% |
2018年度 | 69.3% | 30.7% |
2017年度 | 69.9% | 30.1% |
2016年度 | 70.5% | 29.5% |
2015年度 | 70.6% | 29.4% |
2014年度 | 71.3% | 28.7% |
2013年度 | 71.9% | 28.1% |
2012年度 | 72.5% | 27.5% |
2011年度 | 72.9% | 27.1% |
社労士は女性も活躍できる理由
上でも述べた通り、社労士は女性でも活躍できる仕事です。
実際、多くの女性が社労士として活躍しています。
なぜ、女性が活躍することができるのか、理由を詳しくみていきます。
①性別を問わずできる仕事内容である
社労士の仕事内容は、事務作業やコンサルティングがほとんどで、持久力や体力が求められる仕事ではありません。
性別によって有利であるかどうか決まらないため、女性も十分に活躍できる資格といえます。
主な社労士の業務内容を挙げてみます。
- 給与計算
- 労働保険・社会保険関係の書類手続き
- 年金相談
- 就業規則作成
他にも多くの業務はありますが、主に事務作業や数字を扱う業務が基本になり、性別を問わず活躍できる業務であると言えます。
また、社労士の仕事の中には、法律や知識を活かした「コンサルティング」もあります。
働き方が多様化する中、今後コンサルティングができる社労士は需要が高いと考えられます。
コミュニケーション能力に長けた女性であれば、相談やコンサルティング業務にも能力を発揮できるでしょう。
②自身の経験が活しやすい
社労士の仕事内容は出産・給与・年金等、実生活に関わってくる分野であるため、自身の経験を活かしやすい職業といえます。
家庭では、家計の管理を女性が担当することが多く、社労士の仕事である給与計算や保険などに関連しているといえます。
また、出産・育児・介護等を経験している女性であれば、給付関係を申請した経験がある方も多いでしょう。
近年は働き方改革が進み、女性の社会進出が目立ちますが、実際にはまだまだ育児休暇などの制度が整っていない企業が多いのも事実です。
社労士を目指す女性の中には、マタハラなど労働環境の不備を身をもって体験された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような女性の社労士であれば、自身の経験から顧客に的確な提案ができ、重宝されるでしょう。
その他にも、社労士を目指す女性の中には、企業の総務部門や人事部門で勤務していることがきっかけで、社労士を目指す方も多くいらっしゃいます。
何かしらの経験が、社労士の仕事に活かせるといえます。
自分の体験を活かし、自然と顧客の気持ちに寄り添えるのが、女性ならではの強みであるといえます。
③働き方の選択肢が多い
社労士は独立開業だけでなく、企業で正社員・パート・派遣・契約社員として働くことができます。
社労士の資格は開業できるのがメリットともいわれますが、一方で大きなリスクを抱えての開業に不安を感じる女性も多いのではないでしょうか。
社労士は他の士業と比べ、開業以外にも様々な雇用形態が用意されています。
企業に勤める選択肢もあるため、女性も安心して働けます。
たとえ、子育てで一旦仕事を離れなくてはならなくても、資格を持っていることで再就職がしやすくなるでしょう。
また、子育てや介護で短時間しか働けない場合、扶養の範囲内でパートタイマーとして働くという選択肢もあります。
事実、社労士という職業柄、子育てや介護に理解のある事務所は多く存在します。
他にもセミナー講師や社労士の資格を活かしたwebライターとして活躍できることも考えられます。
このように独立開業以外にも幅広い働き方の選択肢があるため、女性も活躍できるフィールドが多い資格であるといえます。
社労士は女性も続けやすい理由
多くの女性社労士が活躍していることから、女性も続けやすい資格といえます。
なぜ社労士は女性も続けやすいのか、その理由に迫ってみましょう。
①子育てと両立可能
社労士は子育てと仕事を両立しやすい職業です。
社労士の資格を取得すると、独立開業が可能です。
開業する場合、自宅を事務所として登録できます。
自宅で仕事ができるのであれば、保育園に空きがなくても仕事が可能なので、働けないと悩むことも減るでしょう。
また、開業の場合、仕事を受注する件数は自分で決められるため、子育て中だけど少しは働きたいと考える女性にも、仕事がしやすい環境といえます。
開業の他にも、子育て中はパートタイマーとして仕事をセーブしながら働き、子育てが落ち着いたら正社員に転職するなど、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方ができます。
このように、社労士は子育てしながらもキャリア形成ができる、女性にとって優しい資格であり、女性も続けやすい仕事です。
②ワークライフバランスが取りやすい
社労士は、仕事と生活の調和が取りやすい資格です。
子育て中であれば、バリバリと働くのが難しいケースも多いでしょう。
子育てが落ち着いたと思えば、親の介護が始まるケースも少なくありません。
開業であれば、自分のペースで仕事の量を調整できるので、子育てを優先したいときは件数を抑えめにしたり、余裕があれば仕事を増やしたり、と融通をきかせられます。
仕事が忙しくなってきた場合は、他の人を雇い、仕事を手伝ってもらうことも一つの方法です。
開業以外にも、パートタイムで企業の総務部門や人事部門で働く選択肢もあります。
また、コロナ禍の影響も受け、近年では電子申請で行える仕事も増えてきています。
そのためリモートワークを行う事務所も増加しており、今後もリモートワークを取り入れる事務所は増えていくと考えられます。
子育てや介護で働き方や時間に制約があっても、在宅であれば仕事をしやすく、ワークライフバランスを保ちながら働けます。
社労士の資格を取れば、もちろん法改正など勉強を続ける必要性はありますが、資格は一生ものです。
自分のライフスタイルの変化に合わせ、様々な働き方を選択できることが、社労士の魅力といえるでしょう。
まとめ
女性が働き続けるには、いくつもの大きな壁が立ちはだかるものです。
社労士資格を取得すると、自身のライフステージに合わせた柔軟な働き方が可能になります。
その時々に合わせた働き方を選択する姿勢が、女性のキャリア形成を歩んでいく道のりで大切になってくるのではないでしょうか。
社労士の資格は生涯にわたり活躍できる仕事であり、女性も続けやすい仕事です。
キャリアの選択肢の一つに社労士を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
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