「社労士の白書対策はどのように行うべき？」や「白書は捨てて別の対策をすべき？」などと考えていませんか。

社労士試験はすべての科目に合格基準点が設けられているため、白書を捨てることはできません。

しかし、白書は非常にボリュームが大きいため、対策で悩む方が多いです。

計画を立てずに闇雲に学習すると、対策効率が著しく低下してしまうため要注意です。

そこで本記事では、社労士試験における白書の概要や対策方法、おすすめのテキストなどを解説しています。

「社労士試験の白書とは何か」や「どうすれば効率的に学習できるか」などが理解できるため、ぜひご覧ください。

社会保険労務士試験の白書とは？

白書とは、統計データを用いた分析結果や将来の展望などを記載した報告書です。

社労士試験における白書は大きく以下の2つに分けられ、労一・社一の2分野で出題されます。

• 労働経済白書
• 厚生労働白書

試験では社会保険制度の改正の歴史や、前年度の白書の内容などが出題されます。

ほかの分野とは異なり、過去問ではなく最新情報の把握が必要である点が大きな特徴です。

またページ数が非常に多い点も、白書対策が難しいポイントといえます。

労働経済白書は約400ページ、厚生労働白書は約500ページもあるため、闇雲に勉強していては効率が悪いです。

試験に出題されやすいポイントを押さえて、効率的に学習を進めることが重要となります。

社会保険労務士試験の白書対策はいつから始める？

社労士の白書対策は、試験直前に集中して学習することが理想です。

白書は9月に公開されるため、公開直後からコツコツ勉強する方もいます。

しかし、9月に勉強を始めても試験は約1年後です。

時間が経つとせっかく覚えた知識も忘れてしまい、復習が必要となります。

結果として学習効率の低下を招くため、試験直前に一気に覚えてしまうのが効率的といえるでしょう。

社会保険労務士試験の白書対策は独学でできる？

社労士の白書対策を独学で行う難易度は非常に高いです。

白書はページ数が非常に多いため、対策のノウハウを把握してしてないと著しく非効率な学習になりかねません。

また、試験で出題されやすい分野を切り分けることも難しいです。

そのため、白書の対策を受けられる予備校や通信講座の活用をおすすめします。

通信講座のアガルートであれば社労士の白書対策講座を提供しており、コンパクトなテキストで学習を進められるため、ぜひ確認してみてください。

社会保険労務士試験の白書を勉強する3つのポイント

社労士の白書対策は非常に重要ですが、あくまでも社労士試験の科目のひとつにすぎません。

ほかの科目の学習時間を確保するためにも、いかに効率よく合格に必要な知識を習得するかが重要となります。

ここでは、社労士試験の白書を勉強する際のポイントを3つ紹介します。

白書対策に時間をかけすぎない・深入りしない

社労士試験の白書対策は、時間をかけすぎない点が重要です。

そのためにも白書が公表される9月からコツコツと学習を進めるのではなく、試験直前に一気に覚える対策がおすすめです。

また、数字や法改正をすべて深掘りすると時間が足りません。

まずは一つひとつの概要を押さえることを目標として、大きな括りで理解を深めていきましょう。

量が多いため出題されやすいものを選んでおさえる

白書は情報量が非常に多いため、網羅的に学習しようとすると時間が足りません。

過去に出題された項目や、今後出題が予想される項目に絞って学習しましょう。

しかし、独学で出題されやすい項目を見分けることは非常に難しいです。

そのため、最新の情報を踏まえたテキスト・参考書や、予備校・通信講座の情報提供を参考にすることをおすすめします。

例えば、通信講座のアガルートの白書対策講座は、社労士試験で出題される可能性がある項目に絞ったテキストを使います。

出題されやすい項目を把握できれば学習効率が大きく向上するため、ぜひ確認してみてください。

新しい情報を追いかけていないと点数に結びつかない

社労士試験の白書対策は、新しい情報を追いかけていないと点数に結びつきません。

常に最新の情報をインプットすることを心掛けて対策をしてください。

特に、法改正された箇所は出題される傾向にあります。

社労士試験では受験する年の4月上旬までの法改正が反映されるため、情報収集を漏れなく行うことが重要です。

社会保険労務士試験の白書対策方法

白書はページ数が莫大のため、なんとなくで学習しても効果は薄いです。

頻出テーマを把握したうえで、社会保険制度の歴史や重要キーワードを踏まえて学習しましょう。

ここでは、白書対策でおすすめの勉強方法を解説します。

前年度の白書と頻出テーマを把握する

白書のページ数は膨大であるため、頻出テーマを確認して重点的に学ぶべきポイントを把握しましょう。

【労働経済白書の頻出テーマ】

• 失業率
• 有効求人倍率
• 障害者雇用率
• 正規・非正規の動向
• 賃金

【厚生労働白書の頻出テーマ】

• 医療
• 介護
• 年金
• 少子高齢化
• 財政

これらのテーマは択一式でも出題される可能性があります。

白書は毎年公表されますが、試験範囲になるのは前年版の白書です。

古いデータを覚えても意味がないため、必ず最新の情報を確認してください。

また、白書の数字をすべて覚えることは非現実的です。

大きな変化があったことを中心に学んでいきましょう。

社会保険制度の歴史も押さえる

白書対策では、社会保険制度の歴史も押さえましょう。

社労士試験では、社会保険制度の歴史も頻出テーマです。

しかし、内容が複雑かつ膨大であるため、苦手としている方も少なくありません。

ただ、白書には社会保険制度の概要がまとめて掲載されていることがあります。

文字だけでなく、図表を用いて理解しやすいため、学習効率の向上に繋がるでしょう。

例えば平成23年版の厚生労働白書では、国民皆保険・皆年金制度の概要をまとめた表が掲載されました。

関連する情報を見つけたら付箋などでチェックをしておくことをおすすめします。

また、社会保険制度の歴史を頭に入れたうえで数字の変化を確認できれば、自分の中で紐付けながら記憶に定着できるでしょう。

白書に出てくるキーワードをおさえる

白書の理解を深めるためにも、ポイントとなるキーワードを押さえることが重要です。

白書では、多様なデータや分析結果をもとにひとつの結論を出しています。

記載されている結論の中で重要となる語句を押さえると、概要をしっかりと理解できるようになります。

また、白書では新しい言葉が頻繁に出てきます。

中には、初めて聞く言葉や見たことがない文字が出てくる場合もあるでしょう。

白書で知らない言葉が出たら、意味までしっかりと理解することが大切です。

白書対策におすすめのテキスト2選

白書対策は、白書そのものだけでなく、テキストも活用することがおすすめです。

テキストを使えば、学ぶべきポイントを絞って効率的に重要論点を学べます。

ここでは、白書対策でおすすめのテキストを2つ紹介します。

無敵の社労士 (3) 完全無欠の直前対策 2024年目標

※出典：Amazon.co.jp

社労士試験の直前期におすすめの一冊です。

白書対策や労働統計、法改正、一般常識などが比較的コンパクトなボリュームにまとめられています。

範囲が膨大な白書ですが、情報が絞り込まれているため、頻出項目を効率的に学べるでしょう。

また、スマホで使える重要語句暗記アプリも提供されているため、スキマ時間や外出先で学習したい方にもおすすめです。

よくわかる社労士 別冊合格テキスト 直前対策 一般常識・統計／白書／労務管理 2024年度版

※出典：Amazon.co.jp

統計や白書、労務管理対策に特化した一冊です。

白書や統計については、試験で繰り返し出題されている問題や、今後出題が予想される問題を厳選してコンパクトに収録されています。

特に重要なポイントは「Check Point」で強調されており、重要な論点がパッと見て把握できるレイアウトとなっています。

また、テキストを読むだけでは定着しにくい論点は、問題演習が掲載されている点も魅力です。

インプットとアウトプットの両方で知識の定着を図れます。

全面赤シート対応のため重要語句を覚えやすく、外出先ではペンなどを使わずに学習を進められるでしょう。

今から始められるおすすめの白書対策講座

社労士の白書対策を独学で進める難易度は高いです。

限られた時間の中で効率的に対策を進めるには、白書対策講座の活用がおすすめです。

社会保険労務士試験｜白書対策講座

通信講座のアガルートの白書対策講座では、膨大な情報のうち社労士試験で出題される可能性のある情報のみを抽出したテキストを用います。

出題の可能性がある論点に絞って学習ができるため、独学よりも圧倒的に高い効率で対策を進められます。

また、講義時間が約2.5時間と短めの点も特徴です。

忙しい直前期でも無理なく視聴できるボリュームとなっています。

さらに、総合カリキュラムを受講せず白書対策講座だけを利用できるため、独学がベースの方にもおすすめです。

「総合的に社労士試験の対策講座を受けたい」と考える場合は、総合カリキュラムの受講も検討してみてはいかがでしょうか。