社労士試験対策のテキストはさまざまなものが市販されていますが、文章量が多いものが目立ちます。難解な法律用語も多いため、取っつきにくさを感じることもあるでしょう。

そうした方にぜひ手に取っていただきたいのが、「社労士合格のトリセツ 基本テキスト」「社労士合格のトリセツ 基本問題集」の2冊です。このコラムでは、この2冊の特徴や良い点、おすすめの使い方を解説します。

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「社労士 合格のトリセツ 基本テキスト・基本問題集」とは?

社労士合格のトリセツ 基本テキスト」(以下、「基本テキスト」)と「社労士合格のトリセツ 基本問題集」(以下、「基本問題集」)は、資格取得予備校「LEC」が発行している、社労士試験対策のテキストと問題集です。

「読んだすべての人が理解できるよう」との願いで作られており、テキストはオールカラーの紙面にイラストや図表をたっぷり使っています。極力、文章量を減らしている点も特徴で、これから社労士試験対策を始める方や、独学で勉強する方に最適なシリーズだといえます。

また、「基本テキスト」と「基本問題集」は内容がリンクしている点も特徴です。問題集には、出題箇所に関する内容がテキストの何ページに掲載されているかが記載されています。

社労士試験は出題範囲が膨大ですが、難解な内容や法律用語も多いため、最初からすべての範囲を学ぼうとすることは非効率です。わかりやすく、内容を絞った「社労士のトリセツ」の2冊をセットで使うことで、無理なく、確実に知識を身に付けていけるでしょう。

「社労士 合格のトリセツ 基本テキスト・基本問題集」の良い点

「基本テキスト」と「基本問題集」には、それぞれ魅力的な点があります。2冊ともに共通する良い点もあるため、合わせて紹介します。

「基本テキスト」は紙面がオールカラーでわかりやすい

「基本テキスト」最大の特徴は、紙面がオールカラーになっている点でしょう。

社労士試験対策のテキストには、赤黒2色刷りのものも多数あります。特に初めて社労士試験対策に挑戦する場合、読んでいるうちに眠くなってきてしまう、メリハリがなく感じるといった難点もあるのです。

しかし、この「基本テキスト」はオールカラーで、社労士試験対策をこれから始める方や独学で勉強する方にもわかりやすい内容になっています。イラストや図表もふんだんに使っているため、テンポよく読み進められるでしょう。

「基本問題集」は問題と答えが見開きの構成になっている

「基本問題集」には多数の過去問と予想問題が収録されています。問題は一問一答形式で、左ページに問題、右ページに解説という構成です。答え合わせや不明点の確認の際も、使いやすいでしょう。

なお、「基本問題集」の章は「基本テキスト」とそろえてあるため、一緒に取り組むことでさらに効率よく知識が付けられます。

どちらもテーマごとに分冊ができる

「基本テキスト」「基本問題集」ともに、全10編が収録されています。ページ数も「基本テキスト」は約700ページ、「基本問題集」は約580ページとボリュームがありますが、以下のように分冊できるようになっています。

基本テキスト

分冊できるテーマ収録されている内容
労働科目・労働基準法
・労働安全衛生法
・労働者災害補償保険法
・雇用保険法
・徴収法
社会保険科目・健康保険法
・国民年金法
・厚生年金保険法
一般常識科目・労働一般常識
・社会保険一般常識

基本問題集

分冊できるテーマ収録されている内容
労働科目・労働基準法
・労働安全衛生法
・労働者災害補償保険法
・雇用保険法
・徴収法
社会保険科目
一般常識科目
・健康保険法
・国民年金法
・厚生年金保険法
・労働一般常識
・社会保険一般常識

そのため、特に集中して学びたい分野だけ取り外して使う、外出先で勉強するために一部のテーマだけ持っていくといった使い方も可能です。それぞれのテーマ専用の背表紙シールも付いているため、保管もしやすいでしょう。

動画やアプリが付いてくる

「基本テキスト」には11本の講義動画、「基本問題集」には全問アプリが無料で付いてきます。
どちらもスマートフォン・タブレット・PCなど様々なデバイスで視聴・学習できるため、スキマ時間に勉強したいときには重宝します。

「社労士 合格のトリセツ 基本テキスト・基本問題集」の微妙な点

一方、「基本テキスト」と「基本問題集」には、以下のような微妙な点もあります。

どちらも内容がやや薄い

「基本テキスト」と「基本問題集」のどちらも、内容が基礎的な部分に絞られています。
また、解説も簡潔にまとめられている部分が目立ちます。

社労士試験の全体像を把握したり、各分野の骨格となる部分を把握するためには効果的ではあるものの、このシリーズだけで本格的な試験対策は難しいかもしれません。

「社労士 合格のトリセツ 基本テキスト・基本問題集」の使い方とポイント

「基本テキスト」と「基本問題集」は内容がリンクしていることもあり、一緒に使うことをおすすめします。ここからは、具体的な使い方を紹介します。

始めに「基本テキスト」で知識を付ける

最初は「基本テキスト」から取りかかりましょう。本文を中心に読み進め、不明点があれば側注まで目を通してください。本文中に記載されている「重要度」が高いものから着手しても良いでしょう。

ただし、側注は全部読む必要はありません。側注の一部には、内容がかなり細かいものや難しいものもあり、学習を始めてすぐの段階ではピンとこないこともあるためです。全部を読むよりも、まずは各科目の基礎を押さえることを重視してください。

科目がひとつ終わるごとに「基本問題集」に取り組む

「基本テキスト」の科目がひとつ終わったら、「基本問題集」に取り組みましょう。各科目に42~94問、多いと130問以上の問題があります。一度に取り組むボリュームとしては多めになるため、科目ごとに解くとテンポ良く進むでしょう。

もちろん、テキストのすべての内容を読み終わってからでも大丈夫です。自分が取り組みやすいと思う順番で、進めてみてください。

間違えた場所は「基本テキスト」で復習

問題集で正解できなかったところは、「基本テキスト」に戻って内容を再確認しましょう。出題箇所がテキストのどこに収録されているかも記載されているため、見るべきテキストのページがどこかはすぐにわかるはずです。

この一連の流れを繰り返し、着実に知識をインプットしていってください。問題集で不正解だった内容に付箋を貼っておき、何度か見返す方法もおすすめです。

参考書・問題集の購入を検討している方へ

「社労士合格のトリセツ 基本テキスト」「社労士合格のトリセツ 基本問題集」は、社労士試験にこれから挑戦する方や、独学で勉強する方にぴったりのシリーズです。
特に「基本テキスト」は社労士試験のテキストには珍しく、オールカラーの紙面となっています。文字が多いテキストに抵抗がある方でも、スムーズに学習できるでしょう。

それでも独学が難しいと感じたら、オンライン講座を受講する手もあります。
アガルートアカデミーの通信講座は、初心者向け~試験経験者向けまで、レベル別の動画講座を展開しています。不明点は講師に直接質問もできるため、テキストを使った学習が苦手な方は一度試してみてはいかがでしょうか。

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