社労士の倫理研修とは?受ける頻度や内容について
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社労士の倫理研修とはどういったものなのでしょうか?
社労士を目指しているなど、社労士の情報を集めている方にとって気になるのではないかと思います。
そこで、当コラムでは社労士の倫理研修の内容や受講の流れといったものについて解説します。
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社労士の倫理研修とは、社労士の倫理観を養うために社労士登録後に開催される研修のことです。
社労士は士業の1つであり誇り高い職業です。
社労士が労務管理のエキスパートとして職務を遂行することで、企業は適切に労務管理を行い、社会の労働環境を適切なものにします。
そのため、社労士は遵法精神といった高い倫理観をもって仕事を行うことが必要です。
しかし、社労士の中には不正行為を行う、不適切な行為により社会に迷惑をかけてしまう、遵法精神の欠如によりトラブルに巻き込まれるといった人もいます。
特に、社労士のメイン業務の一つである助成金申請については、不正受給の案件が後を絶ちません。
残念なことに、毎年多くの社労士が不正に関与し、懲戒処分の対象となっています。
そこで、倫理研修を行うことで特別な仕事を与えられた国家資格保持者としてあるべき姿を再確認するためにこのような研修が設けられています。
社労士の倫理研修は、必ず受けなければなりません。
社労士について守らなければならないものを定めている社労士会の規則では、倫理研修を義務としており、また受講しなかった場合には処分の対象となることもあります。
健康上の理由などやむを得ない理由がある場合には受講を猶予されることもありますが、あくまで猶予にすぎず、後に受講することが義務付けられています。
社労士の倫理研修は5年に1回受ける必要があります。
登録年度の翌年が最初の研修となり、以後5年に1回受講します。
とりわけ、登録して間もない新人社労士が倫理研修の対象となっていることには意味があります。
何らかの不正の意図がある事業主は、しばしば経験の浅い新人社労士を隠れみのにしようと考えます。
新人であれば誰しも仕事が欲しいところですから、その様な話につい耳を貸してしまう可能性があります。
研修は、毎年ではないため負担は少ないですが、1回受講したら以後は受講しなくて良いというわけではありません。
受講する対象の年度を忘れないようにしましょう。
倫理研修の内容
倫理研修の内容ですが、社労士の職業倫理に関する講義とグループディスカッションを活用した職業倫理事例の解説の2つがあります。
まず職業倫理に関する講義では、1時間30分程度、倫理研修の意義等についての講師の話を聴講し、DVDの視聴をします。
講師は社労士の方がされることが多いようです。
10分ほど休憩後、2時間程度のグループディスカッションを行います。
グループディスカッションでは現実的な例題が挙げられ、それについて討議をしていくというものです。
例題として過去に挙げられた事例では、下記のようなものがあります。
①助成金受給後に事業主の提供情報の誤りが発覚した場合の対応
②障害年金受給決定者から申請代行手数料が高額すぎるとクレームがあった場合の対応
③労働法違反の顧問先にどのように指導するか
④必ず残業代を削減できる方法と称した広告の問題点
どの事例も社労士の仕事と密接に関わり、また考えさせられるものが多いです。
職業倫理の日時や場所ですが、これは各都道府県の社労士会がそれぞれ日時・場所を決めるため全国各地で異なります。
もっとも、調べてみると倫理研修についての報告が年明けの1月から年度末の3月にかけてに集中しているため、この時期に開催されることが多いようです。
また、場所についても、過去の倫理研修では以下のような場所で開催されていることが分かりました。
・東京都:日本教育会館一ツ橋ホール
・大阪府:テクスピア大阪
このように、主にホールや会議室といったところが会場となっています。
倫理研修を受講する流れ
倫理研修を受講する流れですが、受講対象者に対して社労士会より開催案内が届きます。
そのため自発的に申込みを行う必要はありません。
開催案内に記載の日時に会場へ赴き、倫理研修を受講します。
受講料は無料ですが、会場までの交通費は自己負担となっています。
まとめ
最後に、このコラムをまとめます。
- 倫理研修は5年に1回、必ず受講しなければならない
- 倫理研修では、講師の話の聴講やDVDの視聴のほか、具体的な事例についてのグループディスカッションもある
- 日時や場所は各地の社労士会によるが、1月~3月に主にホールや会議室で行われる
- 受講対象者に開催案内が社労士会より届くので、自分から申し込みを行う必要はない
社労士の高い倫理観を養うため、倫理研修には集中して取り組むようにしましょう。
以上、社労士の倫理研修について解説しました。
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これまで、ほぼ独学で行政書士試験、司法書士試験に合格し、社会保険労務士試験には一発で合格。
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