合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

社労士試験を目指した理由・契機

私は障害者福祉のNPO法人で勤続20年以上働いてきました。そのうち10年以上は総務の責任者も兼任して、法人理事としての業務でした。その経験を活かして、関連する別法人の経営・労務関係のアドバイスも業務として行ってきたので、よりその業務に専門性を持たせようと社労士試験の受験を決意しました。

受験をイメージしてからは、多忙を理由に勉強をスタートさせることができずにいましたが、コロナ禍において自宅にいる時間が長くなったことで、今こそチャンスかもしれないと2021年1月に決意し、2度目の受験にして2022年の試験に合格することができました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

2021年度試験に向けての勉強はスタートが1月後半だったために、短期間の講座でパッと決めた他校の速習本科生の通信講座に申し込みしました。
試験までに1000時間の勉強をしましたが、択一式で点数が足りず不合格に。

2022年度試験に向けては前年(2021年)9月後半に予備校選びからスタートしましたが、今回は複数の通信講座の資料請求をし、比較検討した結果アガルートにお世話になろうと決めました。
ポイントはテキストがもっとも分厚く試験に関係のある判例・通達なども幅広く掲載されていたことで、「このテキストを理解しきれば必ず合格できるはずだ」と思えたこと。そして、竹田講師の講義を視聴した際に淡々とお話しをされる姿が、他の通信講座の先生方と比較して、1年を通して視聴し続けるのにもっとも大事だと思う「耳馴染みの良さ」を感じたからです。ご自身も数々の難関国家試験に合格されており、まさに資格試験における「侍」という雰囲気が、私の試験勉強のイメージにマッチするという印象もありました。
また、私には他の予備校の先生方のような、パワポ資料の分かりやすさや寸劇、語呂合わせなどのポップさは合わないと感じたのでアガルートにお世話になろうと決めました。

合格体験記・学習上の工夫

私は今回2度目の受験でしたので、ある程度全体的に理解ができていて、かつ学習スケジュールの見通しを立てやすい状態でのスタートでした。
初学の時には、1月下旬からのスタートだったので、とにかくこの学習スケジュールが不安でした。いつまでに何を終わらせれば良いのか、合格体験記ではテキストや過去問を何周もしたような情報を見ると、はたして本試験までにそれだけこなせるのか分からず不安で、ただがむしゃらに予備校のカリキュラムに沿って7か月間で1000時間の勉強をしました。

2年目の勉強は10月からスタートしました。1年目と違って何をいつまでに終わらせれば良いのか、スケジュールを立てるところから始めることができました。
まず勉強時間の確保ですが、私はスタディサプリのアプリを使い、週の目標時間を設定し、勉強実績時間をテキスト別に細かく入力して把握しました。立てた目標は週に2時間からスタートし、クリアしたら翌週は2時間増やすという単純な方式で、年内には週20時間まで延びたので4月まではその目標時間をキープし続けました。4月に入ってからは、再度2時間ずつ増やす方式を再開し、超直前期の8月には週40時間まで延ばすことができました。社労士試験の勉強は1年間続くフルマラソンのようなものなので、途中で息切れすることが一番良くないと感じていたので、私にはこの方式があっていたと思います。結果、2年目は11か月で1200時間の勉強時間でした。
初年度の不合格の結果を受けて痛感したのが、20代30代の頃のような短期記憶力はもう持っていないことでした。それならと2年目は論点の理解を土台にした長期記憶で勝負するということと、そのために勉強時間数にこだわりました。社会人受験ですので勉強時間の確保を2年間続けることは相当な困難でしたが、家族と職場の理解があったからこそやり切れたと思います。

学習上の工夫としては、アガルートの講義の配信が、数科目まとめて配信されるので、次の配信までに視聴とテキスト学習と過去問を1周終わらせることを目標にしました。その際に、過去問で躓いたポイントは必ずテキストに戻り、論点を書き込むことを繰り返しました。また、過去問にもテキストの該当ページ数と簡単に論点を書いておくようにしましたが、これが2周目以降の過去問学習においてスピードアップできたのでとても役立ちました。
一般常識科目が終わり横断や答練の始まる5月以降は、配信される講義に沿った学習と並行して、全科目の問題演習をして間違えた論点をテキストに戻って確認しメモする、という作業をひたすら繰り返しました。
模擬試験はアガルートのほかにも3社で受験し、それもやはり答え合わせをしてテキストに戻る、を必ず行いました。私の場合、選択式は2021年の本試験でも全科目基準点をクリアし、2022年に受けた各社の模擬試験においても基準点を割ることはほぼなかったので、根詰めた対策は必要無いと考え、択一式対策中心に6月までの学習に没頭しました。
7月以降は択一式対策や模擬試験に加えて、選択式対策として目的条文の一覧表を作成し読み上げた音声を隙間時間に聞く学習と、一般の選択式対策のテキストを1冊買って1度だけ通して学習しました。
試験前最後の1週間は、問題演習をするかテキスト読みをするか直前まで悩んだ挙句、竹田講師のおっしゃっていた「テキストを何度も読むことが大事」という旨の言葉を信じて問題演習を止めて、全テキストを1週間かけて並行して通読することに専念しました。
これが功を奏して、本試験でも落ち着いて自信をもって臨むことができ、択一式は各社模擬試験より低い点数になりましたが、全科目基準点補正なしという今年の試験に合格することができたのだと思います。

総合講義のご感想・ご利用方法

アガルートのポイントはテキストのボリュームの多さだと思います。他校のテキストと比べて倍くらいのボリュームではないかと。私にはテキストの文字で理解するという学習法が合っているので、このテキストを読み込むというモチベーションを落とすことはありませんでした。
なおかつ2年目の受験でしたので講義は常時1.5倍速で視聴し、1つの科目が終了するごとにテキストの読み直しをしつつ、過去問題集を1周し間違えた箇所をテキストに戻って確認し論点をメモする。それが終わったら次の科目に移る、という学習方法でした。
総合講義の期間は上限週20時間の勉強時間の設定でしたので、これがスケジュール的に精一杯でした。
竹田講師の講義は資料請求して視聴した時にも感じていましたが、私にとって耳馴染みが良く、気になる口ぐせもありませんでしたし、滑舌も良いですし、お姿も清潔感があってスマートで、講義を視聴し続ける上での苦しさは感じませんでした。

科目横断整理講座のご感想・ご利用方法

私としては社労士試験でこの横断学習がもっとも大事なポイントだと思っており、それを受験者が自分で整理することは幅が広すぎて難しく、予備校の講座としてはとても大事な講座だろうと思います。
横断整理で私が苦手だった箇所は、①賃金が関わる届出内容の雇用と健保厚年の違い(例えば雇用の介護休業、育児休業の休業開始時賃金証明書と、健保厚年の育児休業終了時改定の提出期限の違い),②全科目を横断した「認可・許可・認定・承認」の違い、などです。

法改正対策講座のご感想・ご利用方法

法改正対策講座はとても有効に利用させていただきました。講義は1度視聴したのみですが、テキストは直前まで何度も振り返りました。本試験でも数多く出題されたので、やはりこの講座は直前期に欠かせないツールだと思います。
しかも、テキストの記載内容のボリュームがあり、数年の法改正内容が科目別に網羅されており、講義時間も長く丁寧に説明していただいたので、法改正対策としてはばっちりな状態で本試験に臨むことができました。特に令和3年4年の法改正内容については、総合講義でも学習しつつ、この法改正対策講座でも二重に学習することができた科目も多かったので、総合講義の復習としてもとてもためになったのだと思います。

模擬試験のご感想・ご利用方法

基本的な論点に忠実に作られている模擬試験だと感じました。他社の模擬試験では、あえて本試験より難しく作って受験生にストレスを与える意味はあるのか、と感じる怒りをさらなる学習のエネルギーに変換する作業が必要でしたが、アガルートの模擬試験は正解した問題で自信をつけて、不正解の問題はきっちりテキストで振り返ることができたので、そういった意味でとても良い教材だったと思います。
本試験では、各予備校でも予想できないような出題形式が必ずあるので、模擬試験ではそれを狙った作問をするのかもしれませんが、それよりもアガルートの模擬試験のように基本理解を確認するためという目的の方が良いのではと思います。

選択式集中特訓講座のご感想・ご利用方法

選択式集中特訓講座は、初学者の方に向けて、攻略の仕方の基本的なパターンを、要点をまとめて学習できる良い講座だったと感じました。
また、唯一の女性講師である平野講師でしたが、雰囲気も画面構成も変わり、長丁場の講義全体における良いアクセント的な要素もあったと感じました。

実力確認答練のご感想・ご利用方法

これも模擬試験同様に基本事項の得意・不得意を確認する上で、とても重要な取り組みだと思います。
講義については、池田講師の分かりやすい解説がとても良かったです。論点をシンプルに、解法テクニックや語呂合わせなども交えて講義されていたので、自分の理解できていないポイントをシンプルに捉えることができました。

社労士試験合格を目指す方へのメッセージ

私は30代前半で社労士試験をいつか受けてみたいと思うようになり、実際に受験を決意して行動したのが41歳になってからでした。これくらいの年齢の方は、職場でも重要ポストについている方も多く、始業終業の時刻や休日の取り方など、自分の都合では決められず、部署や部下の様子に合わせながらでないと予定を組めないという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。私の場合は、子どもも3人いて、それぞれの受験などもあり自分の時間などもとから大してありませんでした。
そんな中で受験を決意しましたが、資格試験は何かをきっかけにした思い切りが大事だと思います。私の場合は、コロナ禍の自粛生活でした。どうせ出かけたりもできず、休日も自宅で過ごしているのだから、その時間を利用してとりあえず始めてみよう!という感じです。でももし短期間で合格ができるのであればその方が良いし、自分の覚悟を決めるためにも予備校受講は必須、でもコロナ禍だから通信講座で。

そんな考えで、初年度であった2021年度の受験は他の予備校の通信講座を利用し7か月間の学習で不合格、2年目のチャレンジとなった2022年度の試験に向けては比較検討の結果アガルートにお世話になることを決めました。
40代になると20代30代の頃のような勢いも自信もなくなり、安定を求める年代になりますが、そんな中でも難関試験と言われる社労士試験にチャレンジできたこと、そして子どもたちの高校受験・大学受験よりも勉強している姿を見せられたことは、父親として一番良い教育となったのではないかと思います

是非迷っている方は挑戦の一歩を踏み出してください。

講師へのメッセージ等

この度は、アガルートの講師の皆さまのおかげで、とりわけ竹田講師の講義のおかげで、無事に2回目の挑戦で合格することができました。約1年前に各通信講座を資料請求し比較検討し、かなり悩んだ末にテキストのボリュームと視聴した竹田講師の講義を信じてアガルートに決めたその時の自分を褒めてあげたいです。おかげ様で、親孝行にもなりましたし、子どもへの最高のお手本を見せることもできました。
皆さん、これからも多くの受験生の幸福のために、お体に気を付けながら頑張ってください。1年間、大変お世話になりました。ありがとうございました。