社労士の人数は何人?登録者数の推移と人気の理由
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「社労士は人気なの?」
「社労士は何人くらいいるの?」
社労士の受験を検討している方は気になることではないでしょうか。
本コラムでは、どのくらいの人数が社労士として活躍しているのか、どういった層の方が多く活躍しているのかを整理し、それから社労士の人気というものを述べていきたいと思います。
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今、社労士として登録をしている人数をご存じでしょうか。
下記データの通り、現在社労士として登録をしている方は4万人を超えている状況です。
※参考:社会保険労務士白書
10年前から比べてみてもその登録者数は年々上昇していることが分かります。
このデータを見てどう思われるでしょうか。
多い、少ない、どちらに感じる方もいらっしゃるでしょう。
ただ、総務省が出している経済センサスや労働直調査を見ると、日本にある企業数は約380万社、日本の労働人口は約6860万人となっています。
これに対して、4万人という数字を見ると決して少なくはないと思われます。
社労士は人気がある国家資格なのか?
前章では、社労士の登録者数の推移や日本の労働環境と比較して、その登録者数を考えましたが、他の士業と比較するとどうでしょうか。
各士業の登録者数の推移は下記のデータの通りです。
※下記の士業以外全て各年の3月31日現在
司法書士数:各年の4月1日現在
行政書士数:各年の4月1日現在
土地家屋調査士数:各年の4月1日現在
参考:弁護士白書 2019年版
社労士の登録者数は税理士、行政書士に続いて多いことが分かります。
これだけを見て、「他の資格よりも社労士が人気である」とまでは言い切れません。
しかし、2010年からの登録者は着実に増えており、一定の人気を得ていると考えられます。
では次に、この登録者数を女性に絞ってみるとどうなるでしょうか。
※下記の士業以外全て各年の3月31日現在
司法書士数:各年の4月1日現在
行政書士数:各年の4月1日現在
土地家屋調査士数:非開示
参考:弁護士白書 2019年版
こちらのデータでみると、社労士は他の資格と比較しても明らかに女性の登録者数が多いことが分かります。
男女比率でみても、他の士業の女性比率は20%を下回っているのに対し、社労士だけが女性比率で30%を超えています。
このことから、「社労士は士業の中でも女性人気の高い資格」であるということは間違いないでしょう。
社労士資格が人気だと考えられる理由とは?
他の士業と比較してもその女性比率の多さについて述べましたが、ここからはなぜ社労士は人気があるのかということを記載します。
これについては、大きく3つのポイントがあります。
「間口の広さ」「勉強の取っ付きやすさ」「活用の範囲」です。
間口の広さ
前章で述べたように社労士は女性比率の高い士業資格です。
ただ、これは女性人気が非常に高いというよりは、男女問わずに希望者が多いという解釈にもなります。
なぜ、そのように男女問わずに受験者が多いのでしょうか。
それは社労士という資格の間口の広さにあります。
日本では、一般的に学生から起業するということはあまり多くなく、ほとんどの学生が新卒として企業に就職します。
企業の中で働くということは、様々な労働法に触れることは想像に難くありません。
また、日本では皆保険、皆年金という考え方があるため、ほとんどの方は社会保険料を支払い、その制度を活用したサービスを得る機会があるでしょう。
改めてこれらを考えると、全て社労士の分野に関わることがお分かりになるかと思います。
上記について、社労士が解説しているWebメディアや本を見かけることも少なくありません。
このように、社労士の専門分野は、他の士業と比較しても触れる機会が多く、興味を持つ間口の広い士業資格だと言えます。
勉強の取っ付きやすさ
上述した通り、社労士の分野は私たちが働く中で、非常に関わりやすい資格です。
多くの方は自然と社労士の学習分野に触れる機会が多くあり、それを調べることも多くあるでしょう。
そのため、資格試験の学習を始めた時に取っ付きやすいとも言えます。
もちろん、社労士の学習は範囲も広く、深い知識が必要なため、働く中で触れた知識があれば学習が容易になるとは限りません。
それでも、自身の労働環境等を振り返りながら学習することが出来る点は、他の士業資格に比べて取っ付きやすいと考えられます。
実際、厚労省が出している社労士試験の合格者データを見ると、合格者の50%以上の方が会社員です。
これは、社会人が興味を持って学習のしやすいという社労士の特徴といえます。
活用の範囲が広い
社労士の人気でも特にポイントとなるのは、活用の範囲が広いということです。
社労士に合格をして独立を目指す方だけでなく、企業に務める中でも多くのメリットがあります。
企業内社労士として人事等で働くことはもちろんのこと、社労士としての活躍をしない部門でも、自身が労働者として働く上で、その知識が生かせる場面は多く存在しています。
前述してきたように、社労士の学習する内容は、企業で働く方には関わる分野が非常に多くなっています。
労働者として働く以上、労働法は必ずその適用を受けることになります。
その知識習得は、広く様々な場面で活用することが出来るでしょう。
社労士資格が人気だと考えられる3つの理由
- 間口の広さ
- 勉強の取っ付きやすさ
- 活用の範囲が広い
以上、社労士という資格がなぜ人気なのかを述べてきました。
より多くの方が社労士という資格に興味を持ち、挑戦する気持ちに本コラムが少しでもお役に立つことが出来ましたら幸いです。
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