社労士に20代で合格!暗記は本質を理解すること【インタビュー】
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当時(2017年)の社労士試験に20代で最年少で合格したFさんにインタビューを行いました。
かけた勉強時間、苦手科目への対処法や暗記のコツなど、役に立つ勉強法を余すところなく語って頂きました。
これから社労士試験を目指す方、試験勉強に取り組んでいる方は、是非参考にしてみて下さい。
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Q:社労士を目指した動機は?
私は、2017年の社会保険労務士試験(以下、社労士試験)を受験し、合格しました。
当時は25歳。
中堅の専門商社にて人事業務を担当しており、採用や研修、社会保険の手続き、法改正に伴う就業規則の改定等を担当していました。
私が実際に社労士試験の学習を開始したのは2015年。
社会人になって1カ月が経過した時でした。
入社した当時、私はそれまでの人生において法律について学んだことはありませんでした。
さらに言えば、バイトに精を出した経験もなかったため、他の学生がバイトで知るような労働基準法の基礎的な知識もなかったのです。
そのような私によって、社会人経験もないまま人事部門で業務を行うことは、最初は未知への挑戦、というより未知への恐怖でした。
聞きなれない法律用語や文章表現は、異国の言葉を聞いてるような感覚になり、「何が分からないかも分からない。」「言われたことすらできない。」そのような日々を1か月過ごしました。
当時を振り返ると、あまりにも分からないと却って開き直ることが出来た気がします。
当時の私は、「これだけ分からないことが多いなら、これを早い段階で理解することは、自分の社会人人生を有利に進めることが出来る」と考えたのです。
そこで、無知ながらにインターネットで「人事 おススメ 資格」と検索し、もっとも資格の評価が高い社労士の受験を決意しました。
Q:勉強時間・期間はどれほど確保しましたか?
平日は最低1時間、試験直前では2時間~3時間の勉強時間を確保していたと思います。
主に通勤時間と会社での始業までの時間と昼休憩の時間、帰宅後に睡眠を取るまでの時間を勉強時間として充てていました。
休日は(予定にもよりますが)2時間の日もあれば、7時間程度の勉強時間を確保していた日もありました。
2015年の5月頃に勉強を開始し、2017年の8月に合格しているため、勉強期間は概ね27ヶ月ほど。
勉強時間を合計すると900~1,100時間といったところでしょうか。
Q:受験された回数は?
2回目の試験で合格しました。
Q:勉強のスケジュール・順番を教えて下さい
勉強の進め方としては、まず試験範囲の内容をひたすら読み込んで、ある程度頭に入った後は、ひたすら過去問や問題集を解くというように進めていました。
科目の勉強順番は、色々なサイトでおススメの順番などが紹介されていると思いますが、個人的には自分のやりやすい方法が良いのではないかと思っています。
例えば、私の場合、性格的にテキスト等を途中で飛ばして次の章に行くと不快に感じてしまうので、素直に労働基準法からページの順番に沿って勉強をしていました。
Q:苦手科目の勉強法・対処法は?
科目ごとの勉強でまず意識したのは、誰の権利を保護する法律かということです。
例えば、労働基準法は労使双方が法律を守ることが求められるため、端数処理等でもどちらかに有利な方法ではなく、四捨五入する処理が多くあります。
しかし、労災法は労働者を守る要素が強いため、小数点以下は切り上げとなります。
そのように、法律の前提を掴むことで、ただ覚えるから、理解して覚えるようにすることで学習効率を高めることが出来ると考えました。
私は勉強を開始して、テキストを1周した時、社会保険法関連が特に苦手でした。
実際、最初がむしゃらに覚えよう何度もテキストを読み返しましたが、いまいち覚えることが出来ず、試験問題でも半分も解くことが出来ませんでした。
ただ、各条文の対象等をはっきり意識して勉強することで、記憶定着にもつながり、最終的には社労士試験の中でも得点源とすることが出来ました。
Q:どのように暗記されましたか?コツは?
暗記については、試験直前に詰め込んだ記憶があります。
ゴロ覚えがあまり好きではないので、ひたすらノートに手書きで書いて覚えました。
ただ、今思うのは社労士試験の暗記は、本質を理解することが大切なのかなと思っています。
例えば、私は受験時、「以前」なのか「前」なのか等を覚えることが非常に苦痛でした。
これを覚えたところで何の意味があるんだと本気で考えたものです。
しかし、業務で上記のような対応をすることになった時、「あー、以前だと事務処理上おかしくなるな。業務でやることを前提に考えると確かに起点は前じゃないとおかしいんだな。」と思うことが多々ありました。
なので、コツといえるかは分かりませんが、業務やその他の法律との流れを理解することが暗記の近道なのではないかと思います。
本質的に理解していれば、試験時にたとえ記憶したことが真っ白になってしまったとしても、自力で解くことが出来ると私は考えます。
Q:やっておけば良かったと思うことは?
やっておけばよかったと思うことは、直前期よりも前に模擬試験に参加することです。
私は、試験直前までは模擬試験にあまり参加をせずに試験直前に2か所模擬試験を受験しました。
どちらも合格点には達しておらず、かなり焦ったことを覚えています。
資格試験はどうしても閉鎖的になりやすく、自分の現在の立ち位置を見誤ることが予期せずして起こりうると思います。
実際、私は模擬試験を受けるまで、社労士試験の合格基準点は60%くらいだと勘違いしていて大いに慌てました。
早い段階から模擬試験に参加して、自分の得意科目、苦手科目や時間の使い方を学ぶのは、その後の勉強にも生かすことが出来ると思います。
いわゆるPDCAをどれだけ速く回せるかという話でしょうか。
私の場合、Pに時間をかけすぎるという、よくある失敗例を地で進んでしまい、直前期は不安感の強い日々を過ごすことになってしまいました。
Q:やって良かったと思う勉強法
社労士の試験は、いかに勉強を自分の日常に落とし込むことが出来るかが大切だと考えています。
様々な学習サイトでも書かれていますが、私も隙間時間の活用がとても大切だったと思います。
日常の中で、スマホゲームをやるかのように、なんとなく2~3問問題を解く。
そのような形で、私は勉強を日常に溶け込ませていました。
就寝前は「満足いくまで問題を解いてから、寝る。」という毎日を過ごしていて、連続正解するとつい楽しくなって夜更かしし、次の日の出勤が辛くなってしまうことも。
ゲームをしている感覚で過ごしていたので、あまり根を詰めて勉強したというようには思っていませんでしたが、通算するとそれなりの勉強時間を捻出していたのではないと思います。
※関連コラム:社労士は独学だと無理?その理由と独学合格が難しい人の3つの特徴
受験生の方へ
社労士試験は合格まで非常に長い道のりを進むことになる試験です。
一人で地道に進めるには、モチベーションの維持が難しいだけでなく、誤って解釈で覚えてしまうというリスクも考えられます。
自習に励む時間も必要ですが、法律等に馴染みがなく勉強を始める場合は、最初のハードルが非常に高く感じるのではないでしょうか。
そのような時は、試験予備校に通って理解度の促進を図るということは、時間で見た時に、費用対効果の高い選択肢といえると思います。
ただ、オフラインで講義に通うのは、時間の制約が非常に大きいです。
試験予備校の学習を隙間時間含めて学習していくと考えると、オンライン講義でかつ単元を細分化した動画にて提供しているアガルートは、学習とその他生活の両立を図ることのできるものかと思いますので、一度資料請求等をしてみると良いのではないでしょうか。
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