社労士への転職は未経験でもできる?20代・30代・40代と年齢別に解説!
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「実務経験がない場合、社労士資格を取得しても転職できないのでは?」
今回はこのような疑問についてお答えしていきます。
前半では社労士資格を取得後の主な転職先を4つご紹介。
後半では「20代」「30代」「40代」の3つの年齢別に、未経験者の転職について解説しています。
「実務経験はないけれど、社労士として転職したい!」と悩んでいる方は、ぜひ読み進めて下さい。
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社労士として実務未経験でも働けるのか、転職できるのか不安に思っている方は是非ご覧ください。
社労士の一般的な4つの転職先
社労士資格を取得すればどのような転職先があるのか気になりますよね。
社労士の一般的な転職先をみていきましょう。
➀社労士事務所
まずは「社労士事務所」。
社労士事務所への転職は、社労士の最もポピュラーな転職先といっても過言ではありません。
社労士事務所の仕事内容は、顧客先の社員の入退社手続きや労働保険事務、労務管理に関するアドバイスなどを行うことです。
大手の事務所では業務を細かく分業化しているケースもみられますが、小規模の事務所では顧客の業務すべてを任せられることも。
そのため、実務未経験であっても社労士の仕事をしっかりと学べるでしょう。
実際に社労士事務所の求人をのぞいてみると、「実務未経験者歓迎」と掲載されているものも多く、実務未経験の方でも転職しやすいメリットがあります。
ただし、社労事務所は小規模の事務所が多く、都市部に集中している点には注意が必要です。
お住いなっている地域によっては、「求人が見当たらない・・・」というケースも考えられるでしょう。
②企業の人事総務部
2つめの候補は「企業の人事総務部」。
テレワークの普及や残業時間の削減などの課題により、近年は特に「社労士資格」を持っている人材は重宝されます。
ただし、企業の人事総務部は「即戦力」を求めているケースが多く、特に中小企業はその傾向が強くなります。
そのため、実務未経験者が企業の人事総務部に転職することは、そう簡単なことではありません。
しかし、次のポイントを押さえることで評価されやすくなります。
・なぜ自分がその会社を選んだのか、理由を明確にする
・人事職においてどのような点に魅力や将来性を感じるのか
転職活動で大切なことは、「採用担当者を納得させられるか」どうか。
転職を成功させるカギは「志望動機」にあります。
③他士業事務所
3つ目の転職先には、弁護士や税理士事務所といった「他士業事務所」が挙げられます。
社労士がなぜ他の士業事務所に転職できるのかというと、近年注目されている「ワンストップサービス」を志向する士業事務所が増えたため。
※「ワンストップサービス」とは、複数の士業が連携・協力体制をとり、業務の幅を広めるサービスのこと
社労士は「助成金業務」、弁護士は「訴訟業務」、税理士は「税務申告業務」など、士業によって扱える業務の範囲が法律で定められています。
社労士事務所単体の場合、顧客から「税務申告についても相談したいのだけれど・・・」と言われても、社労士の業務ではないため対応できません。
この場合、税理士の先生を紹介する形になります。
しかし、もしワンストップサービスを提供できれば、同じお客様からより多くの依頼を受けることができ、さらなる売上の向上が見込めるでしょう。
このような経緯から、他士業事務所でも社労士として働くことができます。
しかしこのケースは、豊富な実務経験や高い実務能力が必要とされます。
実務未経験者にとっては少しハードルが高いといえるでしょう。
④独立開業
「社労士事務所」や「企業の人事総務部」などの求人は人気であるため、理想の転職先を見つけられないことも少なくありません。
そんなときは思い切って「独立開業」をするのも一つの方法です。
もちろん、実務未経験でいきなり独立開業となると厳しい道のりにはなるでしょう。
実務能力はもちろんのこと、顧客を集める「営業力」も求められるため、一朝一夕にはいかないかもしれません。
しかし、実際に活躍されている開業社労士の方でも実務未経験という方は決して少ないわけではなく、実務未経験者でも十分に活躍できます。
独立すると自分のペースで仕事を進められ、さらに年収1,000万以上を目指すことも夢ではありません。
実務未経験の方が独立開業を目指すのであれば、「事務指定講習」を受講するのがオススメです。
事務指定講習を受講すると実践的な知識を学べ、さらに社労士登録に必要な実務要件を満たすことができます。
※関連コラム:社労士試験に合格したら事務指定講習を受けた方が良い?その内容や費用は?
【年代別】社労士への転職は未経験でもできる?
20代の転職
20代で社労士へ転職するなら、成功する可能性は高いでしょう。
なぜなら、社労士試験に合格する20代は少なく、資格を持っていること自体が珍しいためです。
下記の表は、令和6年度社労士試験合格者の年齢構成をまとめたものです。
年齢別 | 合格者の割合 |
---|---|
20歳代以下 | 11.8% |
30歳代 | 32.5% |
40歳代 | 28.9% |
50歳代 | 19.2% |
60歳代以上 | 7.6% |
表から分かる通り、社労士試験に合格する20代の割合は「1割程度」。
20代という「若さ」はそれだけで強みとなるでしょう。
また、20代は自分なりのルールが確立されておらず、柔軟な対応ができるという見方もされるため、実務未経験がプラスとなるケースもあります。
30代の転職
30代での転職では「実務経験」が重視されやすくなり、特に企業の人事総務部ではその傾向が強くなります。
20代と比べると、転職活動が難しくなる可能性が高いといえるでしょう。
しかし、そのような中であっても採用を勝ち取る実務未経験者は存在します。
それは自分の強みを上手くアピールできる人。
30代となると10年以上働いている経験があるわけですから、自分だけの強み、スキルがあるはずです。
今までの社会人生活で培ったスキルと社労士資格を上手にアピールしましょう。
なお、「自分にはなにも強みがない」と感じている方は、自己分析から始めるのが得策です。
自己分析をすることで思いがけない強みが見つかりますし、他者との差別化にもつながります。
40代の転職
40代の実務未経験者が転職を成功させるのは、そう簡単なことではありません。
社労士に限った話ではありませんが、求人を募集する企業は「20代〜30代前半」の転職者を想定している企業が多くなるためです。
40代で転職に成功している人をみると、前職のスキルや業界に精通しているかがポイントになります。
例えば、「営業職」を経験している方。
顧客を獲得するには必ず「営業力」が必要なので、営業職を経験している人は重宝されるでしょう。
比較的に社労士を目指している方は営業を苦手とする人が多いので、営業が得意な方はぜひアピールしてみてください。
また、外国人労働者の増加に伴い、「英語を喋れる方」も転職に成功しやすい傾向にあります。
このように、社労士としての実務未経験であっても、今までの豊富な社会人経験を活かして「即戦力」として活躍できるのであれば、採用がスムーズに進むでしょう。
未経験でも社労士へ転職できる可能性は十分にある
転職市場において実務未経験の方は、経験者と比べるとどうしても不利になってしまいます。
しかし、仮に実務未経験でも、志望動機や前職のスキルをしっかりアピールできれば転職に成功できるでしょう。
「働き方改革」が叫ばれる今、社労士のニーズは格段に高まっています。
人事労務管理のスペシャリストである社労士を目指してみてはいかがでしょうか。
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