【図解あり】社会福祉士試験の受験資格と対象者をわかりやすく紹介
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社会福祉士試験には受験資格をがあることをご存知でしょうか?
受験資格を得るための方法は12種類あり、自分はどれに該当するのか知る必要があります。
しかし、種類が多い分、自分がどれに当てはまるのか分からないという声もよく耳にします。
今回はどのようすれば社会福祉士の受験資格を手に入れることができるのか紹介します。
今記事で自分はどうしたら受験資格までの方法が分かり、もう迷う必要はなくなります。
ぜひ最後までご覧ください。
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社会福祉士の受験資格を手に入れる方法を見ていきましょう。
受験資格を得るパターンは12種類あります。
図では下記のようになります。
どうでしょうか?
「これだけでは分かりにくい」という方も多いと思います。
そこで、分かりやすくなるよう3つの分類に分けて解説しますので、自分はどれに当てはまるのか確認しましょう。
1 すぐに受験できる人
- 福祉系大学などで4年+指定科目を履修
- 福祉系短大などで3年+指定科目を履修+相談援助実務1年
- 福祉系短大などで2年+指定科目を履修+相談援助実務2年
上記の方は既に受験資格を持っており、図では第1号、4号、7号が該当します。
4年間福祉系大学で「指定科目」を受けることで、在学中に合格すれば社会福祉士資格を手に入れることが可能です。
それとは別に、福祉系短大に通い2年または3年の在籍期間だった方は「相談援助実務」の経験が必要になります。
注意したいポイントを2つ紹介します。
ポイント① 福祉系大学で指定科目を履修している
指定科目と呼ばれるものがあり、履修していることが必要になります。
【指定科目とは】
指定科目とは「社会福祉士に関する科目を定める省令で定められた19科目(18科目群)」のことを指します。
- 現代社会と福祉
- 社会調査の基礎
などを含み、社会福祉士試験にも繋がる科目です。
詳しくは社会福祉振興・試験センターで紹介されています。
ポイント② 福祉系短大など3年間通った場合は1年、2年間の場合は2年、それぞれ相談援助実務を経験する必要がある
福祉系短期大学で指定科目を受けた方は、「相談援助実務」を一定年数に達することで受験資格を手に入れることができます。
学校3年+実務1年、学校2年+実務2年という様に、学校+実務で合計4年必要になる点に注意が必要です。
【相談援助実務とは】
相談援助実務とは「厚労省社会局長、厚労省児童家庭局長通知により定めらられた施設、事業、職種」が対象になります。
一例を紹介します。
- 児童分野(児童相談所の児童福司など)
- 高齢者分野(介護老人保健施設の支援相談員など)
- 障害者分野(身体障害者更生相談所の身体障害者福祉司など)
- その他の分野(保健所の精神保健福祉相談員など)
などが該当します。
他にも対象はあり、どの仕事が該当するのかこちらから確認することができます。
2 短期養成施設(6ヶ月以上)に行く必要がある人
- 福祉系大学などで4年+基礎科目を履修
- 福祉系大学などで3年+基礎科目を履修+相談援助実務1年
- 福祉系大学などで2年+基礎科目を履修+相談援助実務2年
- 社会福祉主事養成機関+基礎科目を履修+相談援助実務2年
- 児童福祉士、老人福祉指導主事などの実務経験4年
続いて2つ目の分類について解説します。
図では第2号、5号、8号、9号、12号が該当します。
該当する方は4月に短期養成施設に通うことができれば最短で次の試験(毎年2月の初め頃実施)を受験することができます。
【短期養成施設とは】
短期養成施設とは主に通信で通う専門学校のことを指し、毎月の課題やスクーリングなどが必要になります。
9ヶ月程度で過程終了後(または終了見込み)することができ、社会福祉士試験を受験することができます。
こちらもいくつかポイントがあるので紹介します。
【関連コラム】
【社会福祉士の短期養成施設一覧】基本情報と選び方のポイントを紹介
ポイント① 福祉系大学などで基礎科目を履修
すぐに受験可能な方は指定科目だったことに対し、短期養成施設に通うには「基礎科目」が必要になります。
基礎科目は全12科目あり、上でも紹介した指定科目と重なっている科目もあり、一度確認してみるとをおすすめします。
詳しくは社会福祉振興・試験センターのHPをご確認ください。
ポイント② 福祉系短大など3年間通った場合は1年、2年間の場合は2年、それぞれ相談援助実務を経験する必要がある
上で紹介した1のポイント②と同様です。
違う点は、指定科目ではなく「基礎科目」を履修した場合になるのでご注意ください。
ポイント③ 社会福祉主事養成機関の場合は指定された機関を修了してなければならない
社会福祉主事養成機関を履修した場合も+2年の相談援助実務を完了することで受験資格を手に入れることができます。
【社会福祉主事養成機関とは】
社会福祉主事養成機関とは社会福祉主事任用資格を取得するための養成施設です。
注意したいのが社会福祉主事任用資格の資格だけでは不十分な可能性があるということ。
指定されている社会福祉主事養成機関を修了することが必要になります。
社会福祉士を目指す予定の方は受験資格を得れる養成施設か事前に確認するようにしましょう。
社会福祉主事養成機関の確認はこちらから確認できます。
ポイント④特定の実務経験が4年あれば短期養成学校に通える
- 児童福祉士司
- 身体障害者福祉司
- 審査指導員
- 知的障害者福祉司
- 老人福祉指導主事
上記の5つの実務経験が4年あることを証明できれば短期養成に通うことで受験資格を手に入れることが可能です。
3 一般養成施設(1年以上)に行く必要がある人
- 一般大学などで4年
- 一般大学などで3年+相談援助実務1年
- 一般大学などで2年+相談援助実務2年
- 相談援助実務4年
最後の分類になり、主に福祉系大学に通っていない方が対象になります。
一般養成施設とは先ほど紹介した短期養成施設に比べ長期間履修する必要があり昼間、夜間、通信などの形態があります。
該当する学校はこちらから確認できます。
こちらも注意すべきポイントを2つ紹介します。
① 福祉の学校に行ったことがない人はこのパターンになる場合が多い
上で紹介した1・2のパターンはそれぞれ福祉大学を経験した方の場合がほとんどでした。
この場合は福祉学校に行っていない人が主な対象となります。
② 一般大学など3年間通った場合は1年、2年間の場合は2年、それぞれ相談援助実務を経験する必要がある
上の2つのパターンは共に福祉系の大学(短大)が要件となっていましたがこのパターンは大学・学部は関係ありません。
大卒の方なら一般養成施設に通うことで受験資格を手に入れることができます。
③ 実務経験4年あれば一般養成施設に通うことができる
福祉系の学校や大学に行っていない方も実務経験4年で一般養成施設に通い、受験資格を得ることができます。
既に関係のある仕事をされている方は、福祉系大学やその他の大学に通う必要はありません。
【関連コラム】
社会福祉士試験の受験資格を得られる通信大学一覧と選び方
【大卒の場合】社会福祉士国家試験の受験資格の取得ルートを解説
【高卒の場合】社会福祉士国家試験の受験資格の取得ルートを解説
以上3つの分類に分け紹介しました。
自分がどこに当てはまるのか確認してしてみましょう。
自分がどれにあてはまるかわからないときは
ここまでの紹介でも「自分はどこに当てはまるんだろう」と感じる方もいると思います。
そんな時は社会福祉振興・試験センターの「受験資格(資格取得ルート図)」の画像部各名称から確認することができます。
また、福祉系大学・短大・養成学校に問い合わせをすることも有効です。
試験に関して熟知しているので事情を説明すれば最適な案内をしてもらえます。
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遠藤 愛 講師
全くの異業種から介護の世界に飛び込み、訪問介護員として介護業界での勤務をスタート。住居環境・経済状況が様々なケースを担当。
現在は、医療ソーシャルワーカーとして、地域の在宅・施設の福祉職と協働しながら、数多くの高齢者・障害者とその家族への退院支援業務にあたる。
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