社会福祉士試験を過去問だけで合格するのは難しい!その理由と活用法
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社会福祉士試験を控えている方、勉強の進め方が分からず不安を感じている方も多いと思います。
今回は重要といわれる過去問題集(以下「過去問」)に注目し、過去問のみの学習で一発合格できるのか、過去問を有効に活用する方法を紹介します。
試験への挑戦を控えている方、ぜひ最後までご覧ください。
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社会福祉士国家試験は過去問だけで合格するのは難しい
まず初めに、社会福祉士試験は過去問のみの学習で一発合格を掴みとることは可能なのでしょうか。
結論からいうと難しい場合が多いです。
これから過去問だけの学習では難しい理由を3つ紹介します。
理由1 統計データ・制度改正などの変化を過去問だけで追うのが難しい
試験内容に関連する様々な統計データや制度改正は毎年変わっており、過去問では古い情報のままの可能性があります。
過去問を解くことで、どのようなデータや制度が頻出しているなどの傾向は掴むことはできますが、正しい情報を知るには参考書などの方が効率的です。
参考書では図やイラストで視覚的に分かりやすく解説されており、効率よく知識を深めていくことができます。
理由2 周辺知識を深めるのが難しい
過去問には各問題に解説があり、どの部分が正しく間違っているのか知ることができますが、問題同士の関連性などは深く解説されていない場合が多いです。
社会福祉士試験は全23科目あり、中には関連性の深い科目や用語があります。
例えば、ある時代に活躍した人物はどのような思想だったか?何をしたか?関連する制度は?などの関連性を過去問のみで理解するには難しい場合が多いです。
その点、参考書では関連する周辺知識がまとめられており、勉強効率をより高めることができます。
理由3 隙間時間での活用が難しい
まとまった時間があれば机に向かい過去問を解く時間をつくることができます。
しかし、多忙な方が多い現代、1日の中で勉強時間を確保するのが難しい日もあると思います。
そこで必要になってくるのが隙間時間の活用です。
日々の通学・通勤時間の活用は貴重で、勉強時間として活用するかしないかで知識に大きな差が生まれます。
一般的に過去問は過去数年分の問題と解説がセットになっており、持ち歩くには向きません。
そこで、軽くて短時間で気軽に見ることができる一問一答などは便利です。
短時間で要点を押さえることができるので外出先でも有効に学習することができます。
最近では一問一答問題形式のスマホアプリも無料で利用することもできます。
このように、隙間時間の活用する際に過去問のみでは難しい場合があります。
社会福祉士のおすすめ過去問題集3冊【2024年合格目標】
ここでは社会福祉士試験対策のおすすめ過去問集を紹介します。
社会福祉士国家試験過去問解説集2024: 第33回-第35回完全解説+第31回-第32回問題&解答
第35回試験問題を含む、直近5年分、計750問の問題が掲載されています。
とにかく多くの問題を解きたいと考えている方におすすめです。
みんなが欲しかった! 社会福祉士の過去問題集 2024年
良問は繰り返し出題される社会福祉士国家試験の特徴から、頻出問題が掲載されています。
正誤ポイントや重要語句を赤シートで隠せるので、解説部分を空欄補充(穴埋め)形式の問題集として使用することができます。
クエスチョン・バンク社会福祉士国家試験問題解説2023ー24
各年度別に問題を出題するのではなく、教科やテーマ別に出題されるため苦手科目を集中的に勉強することができます。
過去問を解きつつ、苦手科目を重点的に学習したい方におすすめです。
過去問活用3つのポイント
ここまで過去問だけでの合格は難しいとお伝えしましたが、過去問による学習が合格の鍵を握ることに代わりはありません。
では、過去問をどのように活用していけばいいのでしょうか。
3つのポイントを紹介します。
1 始める時期はできるだけ早く、遅くとも5ヶ月前には始める
合格するために必要な勉強時間は300時間程といわれています。
単純計算すると、
- 1日1時間勉強する場合 300日(10か月)
- 1日2時間勉強する場合 150日(5か月)
となります。
1日2時間を試験勉強の時間に当てるとしても、5ヶ月前には始めなければ目安となる300時間に届きません。
早く始めるに越したことはありませんが、遅くとも5ヶ月前を基準に学習を始めましょう。
2 少なくとも3周は繰り返し解く
過去問には合格に近づくためのヒントがたくさんあります。
- 現状の得点力
- 文章の表現方法
- 時間配分
など、過去問から分かる情報はたくさんあります。
中には「同じ問題を何度も解くのは無駄じゃないか」と疑問に感じる方もいるかもしれません。
しかし、問題を繰り返すことは記憶の定着するためには重要な要素です。
目安としては少なくとも3周は繰り返し解くようにしましょう。
ポイントになるのが、正解の選択肢はもちろん、不正解の選択肢のどの部分が誤りなのかも理解することです。
試験に傾向があるとはいえ、過去と全く同じ問題が出ることはありません。
「選択肢のどの部分が誤りなのか」まで理解することが本番で役立つ知識に繋がります。
1問1問丁寧に解くことを心がけましょう。
3 最初に全て解いてみて、0点になりそうな科目から進める
試験に合格するにはある程度の勉強時間が求められます。
そのため、自分が効率よく学習できる方法で進めていくことが大切です。
しかし「どの科目から解いていけばいいか分からない」という方もいるかもしれません。
このような場合は、最初に全て一通り解いてから苦手科目(0点科目)になりそうなものから勉強をすすめていくことをおすすめします。
社会福祉士の試験はたとえ合格点以上であっても、1科目群でも0点があるとその時点で不合格になってしまいます。
「合格点以上とっていたのに0点科目があったから不合格だった」というケースは本当に勿体ないです。
このような事態にならないよう、苦手科目や不安な科目から進めていくことをおすすめします。
少しずつ得点が上がっていくことで自信に繋がり、同時に0点科目をとる可能性も下がっていきます。
とはいえ、苦手科目ばかりだとモチベーションが下がってしまうという方は、適度に得意科目も解くなど、自分に合った勉強方法を見つけてみましょう。
関連コラム:社会福祉士の勉強法!勉強時間や独学についても詳しく解説
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▶資料請求して特典を受け取るこの記事の監修者 遠藤 愛 講師
全くの異業種から介護の世界に飛び込み、訪問介護員として介護業界での勤務をスタート。住居環境・経済状況が様々なケースを担当。
現在は、医療ソーシャルワーカーとして、地域の在宅・施設の福祉職と協働しながら、数多くの高齢者・障害者とその家族への退院支援業務にあたる。