【社会福祉士国家試験】「保健医療と福祉」の基本情報と勉強法
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本記事では社会福祉士国家試験科目の1つである「保健医療と福祉」の概要や勉強法について紹介します。
本科目は主に医療に関する知識が問われ、特に医療ソーシャルワーカー(MSW)の業務に活かされる科目です。
比較的高得点を狙いやすい科目なので、試験対策の参考にしていただき、効率的に学習を進めていただければ幸いです。
関連コラム:社会福祉士試験の19の試験科目(共通科目・専門科目)について解説
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「保健医療と福祉」科目とは?
保健医療と福祉の概要
「保健医療と福祉」は、旧カリキュラムの「保健医療サービス」に相当する科目であり、保健医療に関する制度や倫理、実際の支援(多職種連携、地域移行)などの知識や理解が問われます。
本科目の知識や理解は、医療ソーシャルワーカーとして活躍する場合はもちろん、医療機関との連携が求められている全ての社会福祉士に必要なものです。
また、保健医療は、私たちの生活との関わりが非常に深く、相談支援に欠かせない基礎知識になるため、大事に学習を進めていきましょう。
保健医療と福祉の重要度
出題傾向に大きな変化はなく比較的出題範囲も絞りやすいため、安定して得点を積むことができます。
また、「社会保障」「ソーシャルワークの基盤と専門職」「ソーシャルワークの理論と方法」などの他科目との関連性も深く、試験全体としての学習効率が高い科目になります。
これらを踏まえると、学習の重要度はやや高いといえます。
保健医療と福祉の難易度
本科目は出題傾向がある程度固まっており、他科目に比べ、押さえるべき知識を絞り込みやすいです。
また、保健医療に係る倫理や実際の支援に関する問題については、一定の考え方を身につけることで安定して得点できるようになり、対策がしやすいため、難易度は低いといえます。
過去問題や旧カリキュラムの「保健医療サービス」の問題を解いて、出題傾向や考え方を掴むことから始めていきましょう。
「保健医療と福祉」の勉強法
続いて、保健医療と福祉の勉強法をポイントを絞って紹介します。
1. 保健医療に関係する専門職は頻出なので必ず押さえる
近年頻出傾向なのが、保健医療の専門職と、後で紹介する施設の知識や理解を問う問題です。
社会福祉士が担うことになる医療ソーシャルワーカーはもちろん、医師や看護師、リハビリテーション専門職などの役割について整理しましょう。
試験では、実際の現場で求められる連携の重要性を重視しており、多種職連携に関する事例問題などが出題される場合もあります。
また、各専門職の根拠法の理解も大切です。
例えば、「医師」は医師法を根拠としている専門職で、「看護師」は保健師助産師看護師法を根拠としている専門職となっています。
どのような法律に基づいて医療業務に従事しているのか理解しておきましょう。
2. 医療提供施設の種類と特徴を覚える
医療提供施設についても近年頻出傾向なので押さえておきましょう。
例えば、「病院」と「診療所」の違いです。
「病院」は病床数20床以上の施設をいい、19床以下が「診療所」と定められており、違いをハッキリと答えられるようにしておくと試験での迷いを減らすことができます。
更に、「介護老人保健施設」、「調剤薬局」も医療提供施設に含まれますので、どのような施設のことをいうのか理解しておきましょう。
また、「保健所」に関する知識も重要です。
- 地域保健法に規定されている
- 都道府県、指定都市、中核都市などが設置している
- 所長は原則医師としている
などは基本的な知識となります。
保健所がどのように地域に貢献しているのか、役割なども過去問題の演習を通して理解しましょう。
3. 医療保険制度は範囲が広いため、少しずつ掘り下げる
医療保険制度は、「社会保障」などの他科目との関連性も大きいため、確実に押さえましょう。
3−1 まずは概要からイメージを掴む
医療保険制度とは相互扶助の精神に基づいて、病気やけがに備えてあらかじめお金(保険料)を出し合っておき、医療費の支払いに充てる仕組みです。
試験では高額療養費制度、国民医療費、医療保険の適用からの出題頻度が高いです。
どのような出題があるかは過去問題に目を通すとイメージしやすいです。
3−2 国民医療費などの最新のデータを確認しよう
国民医療費のデータに関わる問題は頻出なので、厚生労働省ホームページのデータは押さえつつ、過去問題の出題でどのような問題が出ているのか確認しながら進めると効果的です。
関連する出題があった時に備え、データを整理しておきましょう。
3−3 医療に関するお金の流れを理解する
医療費、つまり医療を受けるときに必要なお金に関する知識も知っておく必要があります。
医療保険制度は、普段の生活でも医療機関を利用した際に「医療費の○割は保険給付、○割は自己負担」といった馴染み深い制度です。
しかし、実際に学習を進めると複雑に感じる部分も多く、理解するのに時間がかかるかもしれません。
ポイントは「保険者」「被保険者」「保険医療機関」「審査支払機関」の各役割や関係性を理解することです。
お金の流れを知り、診療報酬などの仕組みを少しずつ整理していきましょう。
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地元の都道府県社会福祉協議会で働く。
地域福祉の推進のため、県域における福祉人材の確保・育成・定着に関する業務に携わっている。
社会福祉士としての専門性を高めるため、社労士と行政書士の試験に、働きながら独学で合格する。
社会人のための効率の良い学習方法を追究した結果、80日の短期間で、難関と言われる行政書士試験の一発合格に至る。
受験生がつまずきやすい社会保障制度や法律について、社労士試験などで培った専門性を発揮し、合格に必要な知識だけに絞った分かりやすい講義を得意としている。