【高卒の場合】社会福祉士国家試験の受験資格の取得ルートを解説
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高卒で社会福祉士を目指す場合、どのようなルートがあるかご存知でしょうか?
高卒の場合すぐに試験に挑戦することはできず、まずは受験資格を手に入れる必要があります。
今記事では、高卒の方が社会福祉士の受験資格を得るルート、おすすめできるルートを紹介します。
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高卒の場合の社会福祉士の受験資格を得るルート
以下の図は社会福祉士の受験資格を得るためのルートです。
図を参考に高卒の方が社会福祉士の受験資格を手に入れるルートを紹介します。
高卒の場合、すぐに受験資格を手に入れることはできず、期間などを考慮し自分に合ったルートを選ぶ必要があります。主なルートは以下のとおりです。
- 福祉系(指定科目)の大学(短大)に通うルート
- 福祉系(基礎科目)の大学(短大)に通うルート
- 社会福祉主事養成機関に通うルート
- 実務経験を要件とするルート
関連コラム:【図解あり】社会福祉士試験の受験資格と対象者をわかりやすく紹介
それぞれ紹介します。
福祉系(指定科目)の大学(短大)に通うルート
「指定科目」を履修できる福祉系の大学(短大)にいくことで受験資格を手に入れられるルートです。
ルート図では第1、4、7号が該当します。
このルートの特徴は、養成施設に通わずに受験資格を手に入れられる点です。
第1号は、4年間大学に通うことで実務経験がなくても受験資格を手に入れることができます。
第4号、7号は短大の年数に応じ、それぞれ実務経験が必要になるので注意しましょう。
※指定科目の確認はこちら:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
【関連コラム】社会福祉士試験の受験資格を得られる通信大学一覧と選び方
福祉系(基礎科目)の大学(短大)に通うルート
「基礎科目」を履修できる福祉系の大学(短大)にいくことで受験資格を手に入れられるルートです。
ルート図では第2、5、8号が該当します。
このルートの特徴は、短期養成施設に通い卒業することで受験資格を手に入れられる点です。
第2号の4年制大学を卒業することで実務経験の要件なく短期養成施設に入学することができます。
一方、第5、8号は実務経験が必要になります。
上記で紹介した福祉系(指定科目)の大学(短大)に通うルートと比較すると、短期養成施設に通わなけれなばならず、高卒の場合あまりおすすめできないルートになります。
社会福祉主事養成機関に通うルート
社会福祉主事を養成する社会福祉主事養成機関を卒業し、実務経験を2年積み、短期養成施設に通うことで受験資格を得るルートになります。
ルート図では第9号が該当します。
社会福祉主事養成機関は2・3年制の専門学校、4年制大学があり、夜間課程に対応しているところもあります。
とはいえ、実務経験が必要な点や、短期養成施設を卒業する必要があるなど、高卒からこのルートを選ぶメリットは薄いといえます。
※社会福祉主事養成機関の確認はこちら:WAM NET
実務経験を要件とするルート
定められた業務を4年間従事し、養成学校に通うことで受験資格が手に入れるルートです。
ルート図では第11号が該当します。
実務経験は厚生労働省が認めた業務に就くことが要件となります。
その後一般養成施設を卒業し受験資格を手に入れることができます。
第12号の児童福祉司などは、大学卒業が要件になっており高卒の場合は該当にらないので注意しましょう。
実務経験の期間によっては短大(3年制、2年制)の大学に通った後、一般養成施設に入学することが可能になります。
ルート図では第6、10号になります。
※該当する実務経験は確認はこちら
・福祉事務所の査察指導員等の実務経験が4年以上ある方
・相談援助業務(実務経験)
関連コラム:働きながら社会福祉士資格を取得するには?おすすめのルートを紹介
おすすめの受験資格取得ルート
つづいて、高卒で社会福祉士を目指す場合のおすすめルートを実務経験がない場合とある場合に分けて紹介します。
実務経験がない場合は福祉系大学(指定科目)ルートがおすすめ
実務経験がない場合は、4年制大学を卒業することで受験資格を手に入れることができる福祉系(指定科目)の大学に通うルートがおすすめです。
ルート図では第1号になります。
4年制とはいえ通信制の大学であれば、働きながらでも通うことも可能です。
通信の場合、自分のペースで勉強でき、仕事やプライペートとの両立もしやすいというメリットもあります。
多くのルートは実務経験を必要としますが、本ルートは実務経験がなくても受験資格を手に入れることが可能です。
知識のないまま現場に出るのではなく、援助理論など必要な知識を理解してから働き始められるので実際の現場に出てからも活かせる機会が多いでしょう。
POINT 大学選びは慎重に
大学を選ぶ際、福祉系の大学の中でも卒業後に受験資格を取得することができる「指定科目」を履修できるところを選ぶようにしましょう。
また、学費面にも注意が必要です。
大学によって学費が違うだけでなく、通学に比べ通信制の方が学費が安いといった違いもあるので、自分に合う学校を選ぶようにしましょう。
POINT 私生活や仕事と両立できる環境を整える
最短で受験資格が手に入るとはいえ4年間の学習が必要になり、私生活や仕事と両立しながら計画的に進める必要があります。
とくに仕事をしている社会人の方は働きながら大学の勉強をおこなうため、相応の時間を割くことになります。
第1号ルートを選ぶ際は計画的なスケジュール管理が求められます。
実務経験が4年以上ある場合は実務経験ルートがおすすめ
4年以上の実務経験がある方は、実務経験を活かしたルートがおすすめです。
ルート図では第11号が該当します。
すでに4年以上の相談援助の実務経験を積んでいる方は、学歴関係なく一般養成施設に入学することが可能です。
実務経験として認められている相談援助に4年以上従事している(していた)方は本コースを検討してみましょう。
POINT 一般養成施設には1年以上通う必要がある
実務経験がある場合でも、一般養成施設で勉強しなければいけない点に変わりはありません。
卒業まで最短でも1年かかり、実務経験と合わせ最低でも5年以上かかる計算になり、相応の期間ががかかる点に注意しましょう。
POINT 実務経験として認められる業務か要確認
受験資格として認められる実務経験か否かは厚生労働省で明確に定められています。
そのため、自身の実務経験が該当しているか確認しておく必要があります。
※該当の実務経験は以下で確認できるので、気になる方はチェックしてみましょう。
※認められる実務経験かの確認はこちら:社会福祉振興・試験センター
まとめ
以上の通り、最終学歴が高卒の場合、受験資格を得るルートは主に4つ。
①福祉系(指定科目)の大学(短大)に通う②福祉系(基礎科目)の大学(短大)に通う③社会福祉主事養成機関に通う④実務経験を要件とするルート
中でもオススメのルートは、実務経験がない場合は福祉系大学(指定科目)ルート、実務経験が4年以上ある場合は実務経験ルートです。
自分にあったルートで受験資格を獲得し、その上で試験に合格しましょう!
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全くの異業種から介護の世界に飛び込み、訪問介護員として介護業界での勤務をスタート。住居環境・経済状況が様々なケースを担当。
現在は、医療ソーシャルワーカーとして、地域の在宅・施設の福祉職と協働しながら、数多くの高齢者・障害者とその家族への退院支援業務にあたる。