本記事では社会福祉士国家試験科目の1つである「福祉サービスの組織と経営」の概要や勉強法について紹介します。

福祉に携わる方の多くは、何らかの福祉サービス組織に所属することになります。

本科目は、福祉に関わる組織や運営方法について学ぶ科目です。

試験対策の参考にしていただき、効率的に学習を進めていただければ幸いです。

関連コラム:社会福祉士試験の19の試験科目(共通科目・専門科目)について解説

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「福祉サービスの組織と経営」科目とは?

福祉サービスの組織と経営の概要

「福祉サービスの組織と経営」は、社会福祉法人やNPO法人などの組織やその運営・経営のほか、福祉人材のマネジメントに関する知識や理解などが問われます。

福祉サービスの供給主体となる組織の運営・経営・人材管理などの理解は、福祉サービスを効果的かつ安定的に供給していくために不可欠であるため、大事に学習を進めていきましょう。

福祉サービスの組織と経営の重要度

他科目との関連性が弱く、他科目との学習の相乗効果はあまり期待できません。

しかし出題範囲が比較的狭く、出題の傾向にも大きな変化がないことから、対策がしやすく安定して得点を積むことができるため、重要度は普通といえます。

福祉サービスの組織と経営の難易度

出題範囲の狭さや出題傾向の絞りやすさから、難易度は低めといえます。

ただし、労働環境の整備として出題される労働関連法令には法改正が多いことから、過去問演習は、常に法改正がないか注意しながら進める必要があります

「福祉サービスの組織と経営」の勉強法

続いて、福祉サービスの組織と経営の勉強法をポイントを絞って紹介します。

1. 福祉サービスを提供する組織の役割を理解する

本科目の核となる組織に関わる部分から紹介します。

1−1 まず社会福祉法人の特徴から掴む

まずは、主な福祉サービスの提供主体である「社会福祉法人」について理解していきましょう。

社会福祉法人という言葉は聞いたことがあると思いますが、試験では更に深く知っておく必要があります。

社会福祉法人とは、社会福祉事業を主な目的とする場合に設立することができる法人を指します。

たとえば、社会福祉法人として、特別養護老人ホームなどが運営されています。

「社会福祉法」を根拠法としており「社会福祉事業を行うこと」を目的としています。

また、社会福祉事業は「第一種社会福祉事業及び第二種社会福祉事業」のことを指すことも理解しましょう。

試験では社会福祉法の規定や、組織の特徴などについてまんべんなく出題される傾向にあるため、知識の偏りがないように学習しましょう

社会福祉法人についてさらに詳しく知りたい方は、厚生労働省ホームページの「社会福祉法人の概要」をご確認ください。

1−2 ほかの組織も押さえる

社会福祉法人のほかにも福祉サービスを担っている組織は存在します。

社会福祉法人と合わせて、下記の2つは押さえておきましょう。

NPO法人

NPO法人とは、特定非営利活動促進法(NPO法)で特定非営利活動として規定されている、20種類の活動を行う場合に設立できる法人を指します。

同法では、「保健、医療又は福祉の増進を図る活動」「社会教育の推進を図る活動」「学術、文化、芸術又はスポーツの振興を図る活動」など20種類の活動が規定されており、活動の内容がこれに該当している必要があります(参考:活動分野 | NPOホームページ)。

医療法人

医療法人とは、病院、医師もしくは歯科医師が常時勤務する診療所又は介護老人保健施設を開設することを目的として、医療法の規定に基づき設立される法人のことを指します(参考:医療法人・医業経営のホームページ|厚生労働省)。

2. 福祉サービスの管理運営方法と実際を押さえる

福祉サービスの管理・提供体制を確保するための苦情対応やリスクマネジメント、人材育成については頻出傾向になります。

その中でも重要なキャリアパス、OJT、メンタルヘルスについては最低限知っておきましょう

2−1 キャリアパス

キャリアパスとは、職場内で仕事の経験を積み資格取得や能力向上を目指し、成果を上げる仕組みです。

法人の中で組織による従業員教育が行われ、キャリアを積み重ね、昇進していくというモデルが一般的です。

キャリアについてどのような出題があるか過去問題を通して学びましょう

2−2 OJT

OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)とは教育訓練の方法の1つで、実務を体験しながら仕事を覚えてもらう訓練方法のことです。

似た用語として、OFF-JT(オフ・ザ・ジョブ・トレーニング)というものがあります。こちらも教育訓練の方法の1つですが、現場から離れ、座学などを通じて仕事について学ぶ訓練方法になります。

2−3 メンタルヘルス

「メンタルヘルス」とは、精神的健康状態を意味します。

加えて、精神的、心理的な健康の回復、維持や増進状況も指して使われることもあります。

試験におけるメンタルヘルス対策の領域の中心的な法制度は「労働安全衛生法」に規定されています。

法に基づき職場で実施されている健康診断などは、試験でも問われることがあります

3. 見覚えがある用語・人名を見かけた分野を確認する

どの科目にも共通していえることですが、勉強している時に他の科目で見覚えがある用語・人名が出てきた際は、どの科目で出題されたのか確認する習慣を身につけるようにしましょう。

「この部分は共通するのか」とつながりが分かるようになれば、知識の定着につながり、より効率的に学習することができます。

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橋口 貴俊 講師

この記事の執筆者 橋口 貴俊 講師

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地元の都道府県社会福祉協議会で働く。
地域福祉の推進のため、県域における福祉人材の確保・育成・定着に関する業務に携わっている。

社会福祉士としての専門性を高めるため、社労士と行政書士の試験に、働きながら独学で合格する。
社会人のための効率の良い学習方法を追究した結果、80日の短期間で、難関と言われる行政書士試験の一発合格に至る。

受験生がつまずきやすい社会保障制度や法律について、社労士試験などで培った専門性を発揮し、合格に必要な知識だけに絞った分かりやすい講義を得意としている。