社会福祉士国家試験は、出題範囲が広く難易度が高いと言われています。

受験を検討している人のなかには、この国家試験の合格率がどのくらいで、どのくらいの難易度なのか気なっている人も多いのではないでしょうか。

このような経験を踏まえ、この記事では以下の4点について解説します。

  • 社会福祉士国家試験の合格率
  • 社会福祉士国家試験の難易度
  • どのような人が合格しやすいのか(合格者のデータから)
  • 独学と講座利用のメリット・デメリット

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社会福祉士の合格率は?

第36回(令和5年度)社会福祉士国家試験の合格率は58.1%でした。

大学新卒者の合格率は76.8%、既卒者の合格率は41.7%となっています。
(出典:公益財団法人社会福祉振興・試験センター

受験者数が34,539人に対し合格者数は20,050人で、合格率は58.1%となりました。

社会福祉士の合格率の推移

最新の第36回(令和5年度)試験では58.1%と、過去10年の中で最高の合格率となりました。

社会福祉士国家試験の合格率は例年30%程度で推移していましたが、近年上昇傾向にあります。

直近10年間の合格率を表にまとめました。

回(年度)受験者数(人)合格者数(人)合格率(%)
第36回(令和5年度)34,53920,05058.1
第35回(令和4年度)36,97416,33844.2
第34回(令和3年度)34,56310,74231.1
第33回(令和2年度)35,28710,33329.3
第32回(令和元年度)39,62911,61229.3
第31回(平成30年度)41,63912,45629.9
第30回(平成29年度)43,93713,28830.2
第29回(平成28年度)45,84911,82825.8
第28回(平成27年度)44,76411,73526.2
第27回(平成26年度)45,18712,18127.0

社会福祉士の合格率が低い4つの理由

社会福祉士の福祉系国家資格の中で合格率が低く難易度が高い理由として4つ考えられます。

  1. 科目数が多く、出題される範囲が広い
  2. 他の福祉系国家資格に比べて必要とされている勉強時間が長い
  3. 各種法律・制度の改正があった場合は、知識のアップデートが必要

社会福祉士は科目数が最も多く、出題範囲が広いため、精神保健福祉士、介護福祉士と比較して勉強時間が長く必要です。

社会福祉士の勉強をするうえで欠かすことができないのが、法律・制度の改正による知識のアップデートです。

あらゆる福祉制度は法律に則って実施されており、実態やニーズに合わせて随時改正が行われます。受験生は法・制度改正についても目を配っておき、必要に応じて知識をアップデートしなければなりません。

とはいえ、個人で全ての制度改正を把握するのは困難ですし、書店に並ぶ参考書も全てが最新の情報を記載しているとは限りません。

よって、知識がガラパゴス化しないためには、対策講座を運営するスクール等に通い、講師や受験生同士で情報交換・共有することが必要となってきます。

社会福祉士の合格点・合格基準は?

第37回社会福祉士国家試験は129点満点です(全129問/1問1点)。合格基準点は満点の60%程度とされているので、合格には78点以上の得点が必要です。

なお、社会福祉士国家試験の合格基準点は特典率60%以上を軸に、難易度による補正がかけられます。

また新カリキュラムの移行に伴い、第37回試験より出題数が150問から129問に変更となり、満点も変わっているので注意しましょう。

第36回の社会福祉士国家試験(150点満点)の合格基準点は90点でした。得点率60%に補正込みで、90点以上が合格基準点と発表されています。

※参考:第36回社会福祉士国家試験の合格基準及び正答について

合格基準は次のとおり定められています。

  1. 問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者。
  2. 1を満たした者のうち、以下の6科目群(ただし、(注意2)に該当する者にあっては2科目群。)すべてにおいて得点があった者。
    1. 医学概論、心理学と心理的支援、社会学と社会システム
    2. 社会福祉の原理と政策、社会保障、権利擁護を支える法制度
    3. 地域福祉と包括的支援体制、障害者福祉、刑事司法と福祉
    4. ソーシャルワークの基盤と専門職、ソーシャルワークの理論と方法、社会福祉調査の基礎
    5. 高齢者福祉、児童・家庭福祉、貧困に対する支援、保健医療と福祉
    6. ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)、ソーシャルワークの理論と方法(専門)、福祉サービスの組織と経営
      • (注意1)  配点は、1問1点の129点満点である。
      • (注意2)  社会福祉士及び介護福祉士法施行規則第5条の2の規定による試験科目の一部免除を受けた受験者にあっては、配点は、1問1点の45点満点である。
[社会福祉士国家試験]合格基準:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

全体の得点率が60%以上でも、正解が一つもない科目があれば不合格になるため、すべての科目で最低1問以上正解が必要です。

上記を踏まえたうえで、これまでの合格基準点の推移を見てみましょう。

回(年度)合格基準点(150点満点)
第36回(令和5年度)90
第35回(令和4年度)90
第34回(令和3年度)105
第33回(令和2年度)93
第32回(令和元年度)88
第31回(平成30年度)89
第30回(平成29年度)99
第29回(平成28年度)86
第28回(平成27年度)88
第27回(平成26年度)88
社会福祉士国家試験の合格基準点の推移 出典:出題基準・合格基準

第29回は86点、第34回では105点となっており、ここには約20点近くの開きがあります。

150点満点のうちの30点となると、全体得点の20%近くもあるので、試験年度によって試験の難しさの変動が大きいことがわかります。

社会福祉士の難易度は?

社会福祉士国家試験は、福祉系資格の中で合格率が最も低く、難易度は高いといえます。

直近の第36回社会福祉士国家試験の合格率は58.1%と過去最高を記録したものの、例年は30%前後を推移しています。

合格率について他の福祉系国家資格の直近の数字と比較すると、精神保健福祉士は65.6%、介護福祉士は72.3%と、社会福祉士が一番低くなっていることからも難易度の高さがうかがえます。

また、科目数が多く出題範囲が広いことや、受験資格として実務経験だけでなく福祉関連の学校の卒業が必要であることも、難易度が高い理由として挙げられるでしょう。

社労士(社会保険労務士)は社会福祉士と名前は似ていますが全く異なる資格で、社会保険制度・人事に関する最高峰の国家資格です。主に各種保険制度に関する書類作成、人事労務管理のコンサルティングを行います。

社労士は合格基準点の正答率は70%、必要とされている勉強時間が800時間と社会福祉士よりも難易度が高い資格となっています。

社会福祉士精神保健福祉士介護福祉士社労士
直近の合格率58.1%70.4%72.3%6.4%
直近の合格ライン(合格基準)90点/150点(正答率60%以上)95点/163点(正答率60%以上)※178点/125点(正答率60%以上)択一式:45点/70点
選択式:26点/40点(正答率65%)
出題形式マークシート方式で五肢択一または多肢選択式マークシート方式で五肢択一または多肢選択式マークシート方式で五肢択一択一式と選択式
出題範囲(科目)19科目16科目(科目免除者は6科目)11科目8科目
勉強時間※2約300時間約250時間約250時間約800時間

(出典:公益社団法人社会福祉振興・試験センター全国社会保険労務士連合会試験センター

※1:科目免除者は49点/80点、正答率60%以上

社会福祉士試験の難易度を偏差値で表すと?

社会福祉士試験の難易度を厳密に偏差値で表すことは難しいです。

しかし、その中で大学受験になぞらえてアガルートが独自に集計したところ、数字としては55.5であるという結論となりました。

なお、詳細な分析については以下のコラムをご覧ください。

※関連コラム:社会福祉士の偏差値は55.5!実際の難易度はどうなのか解説!

試験内容から見た社会福祉士の難易度

精神保健福祉士・介護福祉士とを比較しながら、出題形式・出題科目の視点から社会福祉士の難易度を分析してみましょう。

社会福祉士は、科目数や問題数、試験時間を比較しても一番難しい試験だと言えるでしょう。

社会福祉士の資格は一日で多くの分野、多くの問題を解く必要があり、多肢選択式の問題も出題されるため、高い集中力を長く維持しなくてはいけません。

3つの試験はいずれもマークシート方式で行われますが、試験時間や出題形式が異なります。

項目社会福祉士精神保健福祉士介護福祉士
科目数19科目16科目11科目
問題数150問163問125問
試験時間240分(1日間)1日目:140分2日目:135分220分(1日間)
出題形式五肢択一または多肢選択式五肢択一または多肢選択式五肢択一

出題科目で見ると一番多いのは19科目の社会福祉士となっています。

問題数が一番多くなっているのは精神保健福祉士で、163問となっています。

試験時間で見ると、精神保健福祉士が2日間で275分と一番長くなっていますが、1日当たりの試験時間ではで社会福祉士が240分と一番多くなっています。

関連コラム:社会福祉士国家試験の試験内容・情報をわかりやすくまとめて紹介!

社会福祉士の出題形式から見た難易度

社会福祉士は出題形式からみて福祉系資格の中では1番、集中力が必要とされる試験です。

介護福祉士は五肢択一であるため、どの問題が出ても「答えは1つ」という分かりやすい設定です。

しかし、社会福祉士・精神保健福祉士試験は「正しいものを1つ選ぶ」のか「適切なものを2つ選ぶ」のか問題によって異なるため、より注意して問題文を読む必要があります。

そのうえ、社会福祉士試験は(1日の)試験時間が240分と最も長いため、集中力が途中で切れてしまうと、この判断に誤り(2つ選ばないといけないのに1つしか選んでない等)が出る恐れがあります。

社会福祉士の出題科目からみた難易度

出題される科目の数は、社会福祉士が最も多く難しいと言えるでしょう。

精神保健福祉士の場合、1日目の試験で出題される科目数は6科目で、全て精神保健、精神障害者に関する科目・問題です。

一方の社会福祉士は、(お昼休憩はあるものの)1日をかけて19科目を解かなければならず、各種社会福祉制度から権利擁護・更生保護まで広範囲で出題されます。

また、一つの制度が複数の科目にまたがって出題される場合があり、科目と科目とを関連させて勉強していく必要があります。

社会福祉士の勉強時間から見た社会福祉士の難易度

社会福祉士の合格に必要な勉強時間は約300時間とされており、介護福祉士、精神保健福祉士よりも必要な勉強時間が多く、難しいと言えるでしょう。

社会福祉士は科目数が一番多いため必要な勉強時間も多く必要とされます。

一日あたり勉強時間を設定したうえで、何ヶ月前から試験勉強を始めるのか、計画に基づいて準備すれば、「決して手が届かない資格」ではありません。

しかし、社会人として働きながら勉強時間を確保することは難しいため、効率よく時間を使うことが重要だといえます。

この場合、公共交通機関を使った通勤時間や、入眠するまでの時間、人を待っている時間等のスキマ時間を効率よく使う必要があります。

関連コラム:社会福祉士の勉強法!勉強時間や独学についても詳しく解説

受験資格から見た難易度

福祉系国家資格の取得には受験資格が必要です。

社会福祉士は、介護福祉士と違って実務経験を積むだけでは受験資格を得ることができず、福祉系の4年生の短大や、養成施設で1年以上学ぶ必要があります。

精神保健福祉士は社会福祉士の資格を有していることで受験資格や科目の免除を得ることができます。

受験資格を取得するルートは多岐に渡るので、全ては紹介できませんが、代表的なものをピックアップして紹介します。

資格受験資格を得るための代表的なルート備考
社会福祉士・福祉系4年制大学の卒業・福祉系短大卒業+実務経験1年以上・一般4年制大学卒業後、一般養成施設で1年以上学ぶ短期養成施設(6ヶ月以上)のルートもある
精神保健福祉士・保健福祉系4年制大学の卒業・保健福祉系短大卒業+実務経験1年以上・一般4年制大学卒業後、一般養成施設で1年以上学ぶ・社会福祉士の有資格者社会福祉士有資格者は、短期養成施設で6ヶ月以上学習して卒業すれば、精神保健福祉士の受験資格が得られ、試験科目の一部が免除
介護福祉士・介護福祉士養成施設で2年以上学習・保育士取得+養成施設1年以上の学習・実務経験3年+実務者研修の修了実技試験が免除にならないルートもある

関連コラム:【図解あり】社会福祉士試験の受験資格と対象者をわかりやすく紹介

社会福祉士の科目別難易度

社会福祉士の科目別に難易度についてまとめました。

※第36回試験の科目でまとめています。新カリキュラムの科目については、追って更新します。

科目難易度・重要度
権利擁護と成年後見制度複雑で苦手意識を持ちやすく難易度が高め、ある程度の学習量が必要で重要度は高め
現代社会と福祉出題傾向がつかみにくく難易度は高い、学習量も必要で重要度は高い
更生保護制度出題範囲が絞られ難易度は低め、出題数が少なく難易度も低いので重要度は低め
高齢者に対する支援と介護保険制度出題されるポイントがい絞られ難易度は低め、高得点を狙いやすく重要度高め
児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度暗記が大変で難易度は高い、0点にならないように重要度も高め
社会調査の基礎比較的得点しやすい、覚える用語が多く重要度は高め
社会保障出題範囲が広く、覚える制度も多いので難易度は高い、苦手意識を持つ人が多く重要度は高い
社会理論と社会システム範囲が広く難易度は高い、覚える知識も多いので重要度高め
就労支援サービス出題傾向をつかみやすく難易度は低め、出題数も少なく重要度は低め
障害者に対する支援と障害者自立支援制度的を絞った学習がしやすく難易度は低め、出題傾向がつかみやすく重要度は平均的
心理学理論と心理的支援出題範囲が広く難易度が高め
人体の構造と機能及び疾病知識を問うものが多く難易度は低め、得点源になるので重要度は高い
相談援助の基盤と専門職理解しやすく難易度は低め、得点しやすく相談業務の基礎になるので重要度が高め
相談援助の理論と方法なじみやすい問題が多く難易度は低め、出題数が多いので重要度は高め
地域福祉の理論と方法難問は少なく難易度は低め、配点が高く重要度は高い
低所得者に対する支援と生活保護制度出題範囲が絞られ難易度は低め、得点しやすく重要度高め
福祉サービスの組織と経営傾向がつかみやすく難易度は低め、重要度も低め
福祉行財政と福祉計画難易度は平均的、他科目と関連性があり重要度は高い
保健医療サービス出題範囲が限定的で難易度は低め、学習の重要度は低め

社会福祉士の合格者の内訳

ここからは、公益社団法人社会福祉振興・試験センターの示した「第36回社会福祉士国家試験の合格発表について」などを紐解きながら、合格者の特徴について見ていきます。

 男女別合格率

合格者約1万人のうち、約70%は女性です。

区分
人数(人)6,18513,86520,050
割合(%)30.869.2100.0

 年齢別

年齢区分では、30歳未満の区分が最も受験者数が多く、また合格率も高いです。

年齢区分(歳)人数(人)割合(%)
~308,49442.4
31~403,52617.6
41~504,38021.8
51~602,86014.3
61~7903.9
20,050100.0

全体の合格率は40%前後ですが、30歳未満の人が占める合格者数の割合も40%程度と多くなっています。

これは「福祉系大学等ルート」等、高校卒業後ストレートで福祉系大学に進学し受験した人が多いためでしょう。

大学等で専業で学び、また学習習慣がある学生は、仕事や家事と両立しながら勉強をする人よりは相対的に難易度が下がります。

しかし、「31~40」「41~50」「51~60 」の区分も、1000人以上の合格者がおり、合格者数の占める割合も10~20%程度ずつあります。

合格者数の半分は31歳以上の人であり、様々な仕事や環境に身を置きながら勉強し、合格しています。

在学中など時間にゆとりがなければ合格は難しい、という試験では決してありません。

過去問題の傾向と対策をしっかり念頭に置いて、適切な学習方法を行えば決して困難なことではないでしょう。

 受験資格別

受験資格の種類を見てみると大きな差はありませんが、福祉系大学等の卒業生が多い傾向にあります。

区分福祉系大学等卒業者養成施設卒業者
人数(人)11,1818.86920,050
割合(%)55.844.2100.0

「福祉系大学等卒業者」「養成施設卒業者」の区分における合格者の割合は例年6:4程度で「福祉系大学等卒業者」区分の合格者のほうが少し多くなっています。

表をみてもわかるように大きな差はありません。

どのようなルートで受験資格を得ても難易度に差はなく、しっかり学ぶことで試験に合格できることがわかります。

新卒・既卒

「新卒」区分の平均合格率は75.1%と受験者の約4分の3が合格しました。一方で「既卒」の区分の平均合格率は、42.5%となりました。

令和5年度
(第36回)
新卒 既卒
受験者数 合格者数 合格率 受験者数 合格者数 合格率
① 福祉系大学等ルート
(福祉系大学等)
8,308人 6,381 人 76.8% 10,248人 4,275人 41.7%
② 福祉系大学等ルート
(福祉系短大等+実務経験)
1,390人 525人 37.8%
③ 短期養成施設等ルート 845人 575人 68.0% 1,461人 647人 44.3%
④ 一般養成施設等ルート 5,684人 4,586人 80.7% 6,603人 3,061人 46.4%

新卒、つまりその年度まで大学や養成施設で学んでいた人が合格しやすくなっています。

社会福祉士国家試験に限りませんが、勉強から一度でも離れてしまうと、学習環境を整えたり、モチベーションを維持するのが難しくなり難易度は上がります。

これは、年齢による合格者数の違いと通じる内容となっています。

 社会福祉士国家試験に一発合格は難しい?

一発合格は簡単ではありませんが、現実的であるといえます。

なぜなら、福祉系大学の新卒者の合格率が76.8%となっているからです。

つまり、受験者の半分が一発合格ができているため、実現の可能性としては現実的だと言えるでしょ。

一般的に、学生は社会人と比べて学習に費やす時間を確保しやすいというアドバンテージがあります。

また、(個人差はありますが)年齢が若い分、知的活動が盛んで、勉強が十分に捗るメリットもあります。

1発合格ができるように計画的に勉強を進めていきましょう。

社会人が社会福祉士の資格をとるのは難しい?

大学既卒者の合格率は新卒者に比べてやや低めなことから、再受験で合格する難易度は上がるといえるでしょう。

その理由として社会人で働きながら合格を目指すのは大変な努力が必要だからです。

働きながらの勉強は、どうしても孤独になりがちで、結果が出ないとモチベーションが下がってしまいます。

年齢別の合格者の内訳をみると、50%を超える人が30代、40代、50代以降になっても合格しています。

もし、このコラムを読んでいる方の中に「福祉職の経験がないけど、合格できるだろうか…」と不安であっても、受験資格を取得すればまだまだ合格できるチャンスはあります。

関連コラム:働きながら社会福祉士資格を取得するには?おすすめのルートを紹介

社会福祉士は独学と講座利用で難易度は変わるのか?

社会福祉士は独学と講座を利用するかで難易度が変わってきます。

社会福祉士は科目数が多いため、多くの勉強時間を確保してまんべんなく計画的に勉強することが求められます。

また、独学では見逃してしまいがちな法改正による知識のアップデートも確認する必要があります。

社会福祉士は講座を利用して、カリキュラムに沿って勉強することで計画的に無駄なく試験に必要な知識を身に着けることができます。

スキマ時間を活用して効率よく勉強する必要がある人は特に独学ではなく講座の利用をおすすめします。

社会人になって自分で勉強を進めるのが大変という方は講座を利用することをおすすめします。

 独学ではなく講座を利用するメリット・デメリット

講座を利用するメリット・デメリットは次のとおりです。

費用対効果を考えて自分に合った学習をして社会福祉士を目指しましょう。

項目内容
メリット・カリキュラムが組まれており、ほぼ全ての科目を網羅できる
・専門知識を持ち、指導に長けた講師が教えてくれる
・受験生同士で切磋琢磨し合うことができる
・オンライン動画解説等があれば、スマホで予習・復習ができる
・法・制度改正に伴う知識のアップデートが容易
デメリット・受講費用、テキスト代にお金がかかってしまう
・(講座によっては)質問に対する回答に時間がかかる
・他と比較して自分の成績が悪かったら、学習意欲が低くなる
・(通学の場合)通学するのが面倒、手間

関連コラム:社会福祉士国家試験の通信講座・予備校おすすめ6社を徹底比較!費用や特徴を解説

まとめ

以上、このコラムでは社会福祉士国家試験の難易度についてお伝えしました。

最後にこれまで述べてきた内容の要点をまとめます。

  • 国家試験の合格率は近年上がってきている。新卒は約76.8%、既卒は約41.7%
  • 合格基準点は正答率60%以上だが、実施回によって上下する。
  • 出題範囲が広く、科目は19科目ある。法改正によって知識のアップデートが必要
  • 合格に必要な勉強時間は300時間、時間をうまく使って計画的に勉強することが重要
  • 社会人が独学で一発合格するのは難しい。適切な講座利用が合格への近道

社会福祉士国家資格は、決して手の届かない資格ではありません。福祉分野でのキャリアアップを考えている人は、いち早く情報収集から始め、計画的に勉強をスタートしてみてはいかがでしょうか。

なお、独学での合格が難しいと感じた場合、予備校を用いるというのも一つの手です。

中でもアガルートでは、時間や場所を選ばないオンライン形式にて、最短ルートでの合格を目指すために必要十分な講座を提供しています。

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この記事の監修者 遠藤 愛 講師

遠藤 愛 講師

全くの異業種から介護の世界に飛び込み、訪問介護員として介護業界での勤務をスタート。住居環境・経済状況が様々なケースを担当。

現在は、医療ソーシャルワーカーとして、地域の在宅・施設の福祉職と協働しながら、数多くの高齢者・障害者とその家族への退院支援業務にあたる。

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