「日本語教師の仕事はつらい」「激務で疲れた」「やめた方がいいかも」と感じたことはありませんか?

日々の授業に加えて、授業準備や成績の管理、学校行事など、多岐にわたる業務に追われる中で、気持ちが折れそうになることもあるでしょう。

「このままで続けられるのか」と不安になる方も少なくありません。

日本語教師として働く中で感じる悩みや難しさは、誰もが経験するものです。けれども、それだけではありません。

日本語を教える楽しさや日本語教師という仕事ならではのやりがいも大きく、仕事に上手に対処することができるようになれば、仕事の充実感を味わえる瞬間がたくさんあります。

このコラムでは、日本語教師がつらいと感じる理由やその対処法を紹介するとともに、日本語を教える楽しさや魅力について紹介します。

このコラムを読むことで、今抱えている悩みを少しでも和らげ、前向きに働き続けられるヒントが見つかるはずです。

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日本語教師がつらいと言われるのはなぜ?

「日本語教師って激務で疲れる」「楽しくないし、オワコンじゃないの?」「やめとけって言われたんだけど…」こういった声を耳にすることも少なくないでしょう。

日本語教師はやりがいがある一方で、つらいと感じる理由も多くあります。日本語を教えるだけではなく、さまざまな負担や課題に直面することが多いからです。

以下では、日本語教師が「つらい」と言われる理由をいくつか紹介していきます。

1 授業以外の準備や作業が多く仕事が激務

日本語教師の仕事は授業だけではありません。成績付けやレポート作成、事務作業、学校行事など、授業外での業務は枚挙に暇がありません。

こうした仕事は、基本的に授業準備と並行して行わなければならないことが多く、ときには労働時間外に対応しなければならないこともあります。

特に、新任の頃は授業準備に追われるため、睡眠時間を削って対応することも少なくないでしょう。

2 教材作りに時間がかかる

日本語教師にとって、クラスのレベルや学生の日本語学習の目的に合わせた教材作りは欠かせません。

しかし、講義資料などの教材づくりは非常に時間がかかります。板書案を考えるだけで1日の仕事が終わってしまうことも少なくないでしょう。

学生一人ひとりのニーズや理解度に合わせた教材を作成するため、教案の準備や教材の見直し、アレンジに多くの時間を費やさなければなりません。

また、クラスごとに国籍や学習スタイルが異なるため、同じ教材がそのまま使えるわけではないので、一度作った資料を調整しなければならないケースがほとんどです。

そのため、日本語教師は常に教材をアップデートし続ける必要があり、この負担が「つらい」と感じる一因となっています。

3 学生のモチベーション維持、クラスの管理に気を使う

日本語教師の仕事は、単に授業を行うだけではありません。学生のモチベーションを維持することや、クラスの雰囲気を良好に保つことも重要な役割です。

特に、異なる国籍や文化背景を持つ学生が集まるクラスでは、学習の進度や理解度がバラバラであり、全員に対して適切な対応をすることが必要です。

学生が授業に参加しなくなったり、モチベーションが低下すると、クラス全体の学習の進み具合にも影響を及ぼします。

このようなクラス管理の難しさも、日本語教師が「つらい」と感じる理由の一つです。

4 給料が安く拘束時間に見合わない

日本語教師の給料は、決して高いとは言えません。常勤の教師であっても、他の職種と比べると給与水準は低めです。

さらに、非常勤の場合、授業1コマあたりの時給しか支払われないため、授業の組み立てや教材の準備に時間をかけても、その労働は報酬に反映されにくいのが現実です。

拘束時間と給料が見合わないことから、「割に合わない」と感じて辞めたくなる日本語教師も少なくありません。

5 キャリアビジョンが見えにくい

日本語教師としてのキャリアビジョンが見えにくいことも、つらいと感じる理由の一つです。

常勤であっても、最終的な昇進のゴールが校長程度しかなく、明確なキャリアパスが描きにくいのが現実です。

また、そもそも常勤の募集自体が少なく、多くの日本語教師は非常勤で働くことになります。

非常勤で10年以上勤めたとしても、新任の頃と比べてわずかな時給アップしか期待できず、キャリアアップの可能性が限られています。

さらに、コロナ禍など社会情勢によって日本語教師の需要は大きく変動し、安定した職種とは言い難い面もあります。

こうした将来への不安や見通しの立たなさが、つらさを感じさせる一因となっています。

日本語教師は最初の1年が1番つらい

日本語教師としての最初の1年は、多くの人にとって最もつらい時期だと言われています。

新任の時期は、授業の進め方や学生とのコミュニケーション方法など、初めての仕事を覚えていく過程で、多くのことを学ばなければなりません。

そのうえで、0から1を作り出す作業、つまり教材づくりも同時にこなす必要があり、時間も労力もかかります。

どれくらい教材づくりに時間がかかるかわからないのが1年目なので、日々の授業の準備に追われ、慣れない業務にストレスを感じることも多いです。

しかし、2年目以降になると、徐々に仕事を覚え、要領よくこなせるようになります。

1年目に作成した教材も、必要に応じて改良していけばよく、毎回ゼロから作り直す必要はなくなっていきます。

また、学生からのよくある質問も、経験を重ねることで瞬時に説明できるようになり、授業の進行にも余裕が生まれます。

時間をかけて経験を積むことで、次第に業務が楽になっていくのが普通です。

新しい環境や業務に慣れるまでには時間がかかりますが、日本語教師としての1年目は、教師としての基礎を築くための大切な時期です。

まだ日本語教師になったばかりの方には、ぜひしばらく続けてみることをおすすめします。最初は大変でも、その経験が必ず後々の仕事を支える力となります。

また、悩んだ時や行き詰まった時は、一人で抱え込まず、先輩に相談することで早く解決することができるでしょう。

先輩たちはかつて同じ悩みを抱えていた経験もあるため、実践的なアドバイスやサポートをしてくれるでしょう。

最初の1年がつらく感じるのは当たり前ですが、それを乗り越えることで、教師としての自信とスキルが確実に身につきます。

今、もし壁にぶつかっていると感じるなら、それは成長の一部と考えましょう。しばらく続けてみて、少しずつ仕事の楽しさややりがいを見つけていくことが大切です。

日本語教師の仕事がつらいと思ったときの対処法

日本語教師として働く中で、激務や学生との関係、将来への不安から「つらい」と感じることも多いでしょう。

特に、日本語教師は「激務」「疲れた」「やめとけ」などの声があがることも多く、時には「もう無理」と感じてしまうことも多いです。

以下では、そんな時にどう対処すればいいのか、いくつかの方法を紹介します。

激務がつらいなら仕事の仕方を見直す

日本語教師の仕事は、授業だけでなく、成績付けやレポート作成、事務作業、学校行事の準備など、授業以外の業務も多いです。

「自分ではこれ以上効率を上げられない」と思っていても、実は改善の余地があるかもしれません。

例えば、最新のAIアプリやデジタルツールを活用して作業の効率化を図ることもできるでしょう。

すでに使っているアプリでも、新しい使い方や機能があるかもしれないので、同僚に仕事の進め方や使用しているツールを改めて聞いてみるのも良いでしょう。

また、勤務先に業務の負担を減らしてもらうよう相談したり、仕事の配分の見直しをお願いすることも大切です。

時には常勤から非常勤に切り替えることで、業務の負担を軽減する選択もあります。

疲れ切っているときは、思考が鈍りがちですので、一度しっかり休んでから、クリアな思考で次の行動を考えることをおすすめします。

どうしても仕事が辛くて病んでしまいそうな場合は、無理せず退職や休職を検討することも大切です。自分の心と体を守ることが最優先であると考えましょう。

学生との関係性や職場の人間関係がつらいなら働き方を変える

学生との関係や職場の人間関係が原因でつらいと感じることも多いでしょう。

例えば、日本語学校に勤めていて、学生のビザ対応や、サボらずに来てもらうために頭を悩ませることが重荷になることがあります。

このような場合には、フリーランスになったり、非常勤として働き方を変えることで、学生との関わり方を自分で選べるようになり、ストレスを軽減できます。

フリーランスであれば、自分で教える相手や働く時間を選ぶことができるため、働きやすい環境を整えることも可能です。

非常勤として働く場合も、授業のみの関わりに集中することができ、負担を減らすことができるでしょう。

将来への不安につらさを覚えたら転職・副業・フリーランスを検討する

日本語教師の仕事はやりがいがある一方で、将来への不安を抱えることも少なくないでしょう。

特に、給料やキャリアパスの見えにくさから、「このままでいいのか?」と悩むことも多いです。

そのような場合は、転職や副業、フリーランスとしての働き方を検討しましょう。

日本語教師は専門職であり、経験を活かして転職することも比較的しやすいと言えます。

授業をしなくても、日本語教育の専門知識を活かせる仕事は多く、例えば教材作成や日本語教育プログラムの開発、企業内研修なども選択肢に入ります。

また、フリーランスとして自分のペースで仕事をすることで、心の安らぎを保ちながら働くことも可能です。

非常勤でコマをこなしながら、フリーランスとしてオンラインでマンツーマンレッスンを提供するなど、リスクを抑えつつ新しい働き方に移行することもできます。

将来の不安を感じたら、柔軟に働き方を見直し、自分に合った道を見つけていきましょう。

つらいと感じた時こそ、立ち止まって自分の状況を見つめ直し、最適な解決策を見つけるチャンスだと考えて、日本語教師としてのキャリアを考えてみてはいかがでしょうか。

日本語教師はつらいだけじゃない!楽しさや魅力も大きい!

日本語教師という仕事は、「激務」「給料が低い」といったネガティブな面が注目されがちですが、それだけでは語り尽くせない大きな魅力や楽しさもたくさんあります。

日本語教師として働く中で得られる喜びややりがいは、日々の忙しさを忘れさせてくれるほどのものです。

ここでは、日本語教師の楽しさや醍醐味について紹介していきましょう。

授業にオリジナリティを出せる

日本語教師の醍醐味の一つは、授業にオリジナリティを出せることです。

クラス全体の雰囲気や、学生一人ひとりのニーズやレベルに合わせて授業をデザインすることで、他にはない自分だけの授業を作ることができます。

例えば、アニメが好きな学生にはアニメの例文を用いたり、ビジネス日本語が必要な学生には実践的な会話練習を重視するなど、そのクラスにぴったり合った授業を展開できます。

日本語教師の仕事のなかでも、特に授業は一人ひとりに与えられた裁量権も大きく、自分だけの授業を展開できる点に魅力を感じる人も多いのではないでしょうか。

十人十色の学生から刺激をもらえる

日本語教師の楽しさは、学生からの刺激にもあります。

授業で同じ問題を出しても、返ってくる答えは学生によって全く異なります。それぞれのバックグラウンドや考え方が反映されたユニークな回答に、思わず笑ってしまうこともあるでしょう。

十人十色の学生たちとのやり取りは、毎日が新鮮で飽きることがありません。学生から新しい視点や発想を教わることも多く、教師自身が成長し続けられる仕事であると言えるでしょう。

言葉で通じあえる喜びを感じられる

日本語教師として、最も大きな喜びを感じる瞬間の一つは、学生と日本語で通じ合えるようになることです。

最初は全く日本語が分からなかった学生が、少しずつ日本語を覚え、自分の意思を日本語で伝えられるようになっていく過程を見守るのは、何物にも代えがたい喜びです。

「先生、わかった!」と学生の目が輝く瞬間や、自然な日本語で会話ができるようになった時には、教師としてのやりがいを強く感じられるでしょう。

より良い社会づくりに貢献できる

日本語教師の仕事は、日本語を教えることだけではなく、日本社会の一員として外国人の生活をサポートすることにもつながります。

日本に住む外国人に日本語を教えることで、彼らが行政や近隣住民とのコミュニケーションを円滑に行えるようになるでしょう。

これにより、彼らの生活がスムーズになり、多様性を受け入れる社会の実現に貢献することができます。

日本語教師という仕事はとても社会的意義の大きい仕事です。

社会的意義を持った仕事を通じて、より良い社会づくりに貢献できるという充実感を感じられるのも、日本語教師の大きな魅力であると言えるでしょう。

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