ネイリストが海外で働く方法と就労ビザ取得の難しさ
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世界でもトップクラスといわれている、日本のネイル技術。丁寧な施術や豊富なデザインが高く評価され、多くの日本人ネイリストが海外で活躍しています。
これから、ネイリストを目指す方すでにサロンで働いている方のなかにも、「いつかは海外で挑戦してみたい!」と考えている方はいるでしょう。
とはいえ、必要な資格や語学力・就職する方法などわからないことも多いもの。そこで今回は、海外でネイリストとして働く方法について詳しく解説します。
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目次
ネイリストとして海外で働く場合、資格は必要?
日本にはネイルの国家資格がないため、資格がなくてもネイリストになることができます。
国によってネイル事情は異なるため一概には言えませんが、多くの場合はネイリストのライセンス(国家資格)が必要です。
ここでは、ネイルの国家資格がある国としてよく知られているアメリカ・オーストラリア・韓国のライセンス事情について紹介します。
アメリカのネイルライセンス事情
アメリカでネイリストとして働くには、国家資格であるマニキュアリストのライセンスが必須です。取得条件が州によって異なり、ライセンスを取得した州でのみ働くことができます。
また、アメリカは日本と違い試験を受けるには美容学校やネイルスクールで規定のカリキュラムを修了しなければなりません。
アメリカでネイリストを目指すのであれば、自分が働きたい州のライセンス取得条件についてしっかり確認しておきましょう。
オーストラリアのネイルライセンス事情
オーストラリアも日本と同じで、ネイリストとして働くうえで資格は必須ではありません。
オーストラリアには、ABQOと呼ばれる美容国際資格機構がありスクールのカリキュラム修了が必要です。
十分な技術と知識があることを認められると、ネイルテクニシャンのサーティフィケートを取得できます。
これは、国際的に認められている信頼性のある資格です。取得すればネイリストとしてステップアップできるのはもちろん、転職活動で有利になる可能性もあるでしょう。
韓国のネイルライセンス事情
韓国には、国家資格・美容師国家技術資格があり、そのなかにネイルも含まれています。韓国でネイリストとして働くには、必ず取得しなければなりません。
スクールの受講は必須ではなく独学でも受験できますが、筆記試験に合格した人のみが実技試験を受けられます。
韓国では、日本と同じジェルネイルが主流でトレンドのデザインも似ているため、日本人ネイリストは重宝されているようです。
上記で紹介した国以外でも現地でネイリストとして働く場合は、ライセンスの取得が必須です。
一方、東南アジアなどの発展途上国では、ネイルの資格自体が存在せず勤務条件もゆるい傾向にあります。
資格の種類や基準はさまざまなため、まずは自分が働きたい国の条件を確認することが重要です。
海外勤務には就労ビザの取得が必須
海外で働くためには、就労ビザの取得が必須です。
就労ビザとは、国が発行する就労許可書のことで日本人が海外で働く場合に取得しなければなりません。
国によって取得条件は異なりますが、一般的にネイリストとして就労ビザを取得するのは非常にハードルが高いといわれています。
アメリカで働いている日本人ネイリストの多くは、アーティストビザを取得していますがこれは卓越した能力を有する人のみに与えられる極めて難しい就労ビザです。
また、就労ビザを取得するためには、就労ビザ申請のスポンサーとなってもらえる就職先(ネイルサロンなど)を見つけなければなりません。
就労ビザを取得するまでには多くのプロセスがあり、手間も時間もかかります。
海外でネイリストとして働く方法
ここでは、「ワーキングホリデーを利用する」「現地採用」など海外でネイリストとして働く代表的な3つの方法を解説します。
ワーキングホリデーを利用する
ワーキングホリデーとは、協定に加盟している国で約1〜2年就業を体験できる制度です。年齢制限やビザ発給数といった条件はありますが、就労ビザよりも比較的簡単に取得できるのが魅力です。
2021年現在、ワーキングホリデーには、カナダやオーストラリア、イギリスなど全26ヶ国が加盟しています。申請方法や時期など要件は国によって異なるため注意しましょう。
現地採用
現地の美容専門学校を卒業して、ネイルサロンに就職するパターン。
未経験でも雇ってくれるサロンはありますが、実際に勤務するためには就労ビザを申請してもらう必要があります。ネイルのライセンスを持っているだけでは、現地採用はハードルが高いかもしれません。
すでに日本でサロンワークの経験があると、即戦力として採用されやすい傾向にあります。
駐在員として働く
日本ネイルサロンの海外支店で駐在員として働く方法もあります。
日系サロンでの勤務となるため、店舗に日本人スタッフがいることが多く安心して働けるでしょう。
また、時間はかかりますが、あらかじめ海外支店があるサロンを探して日本の支店で働くという手もあります。
日本での頑張りが認められれば、駐在スタッフとして海外勤務できる可能性も高くなるでしょう。
海外でネイリストとして働くには語学力があると尚良し
ネイルライセンスと就労ビザのほかに、海外でネイリストとして働くために重要なのが語学力です。
日系サロンやお客様の大半が日本人のサロンでは、語学が堪能ではなくても採用されるケースはあります。
しかし、語学力があったほうが接客やスタッフとのコミュニケーションがスムーズになり、さらなるステップアップにつながるはずです。
また、スクールの授業やライセンスの試験もほとんどの場合英語か現地の言葉で受ける必要があります。
日本にいる間にある程度の語学力を身に付けておくと役立つでしょう。
まとめ
海外でネイリストとして働くために必要な資格やスキルについて解説しました。
国家資格が必要な国や就労ビザの取得が難しい国もあり、海外のネイルサロンで働くのは決して簡単ではありません。
スキル次第では取得できる可能性もあるため海外でネイリストを目指す方は、日本で技術をしっかりと身に付けてから挑戦するのが望ましいでしょう。
「就労ビザは難しいから無理だろう……」と諦めず、いろいろな国の情報をリサーチしてみてください。
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