正しいネイル技術・知識を身に付けて試験合格を目指すなら、ネイルスクールで学習するのが一番の近道です。

とはいえ、数あるサービスのなかから自分の目的に合ったネイルスクールを選ぶのはなかなか難しいもの。「どんなコースがあるのか」「フォロー体制は整っているか」など、各スクールの特徴を事前に調べておくことが大切です。

今回は、ネイルスクールの選び方や目的に応じたコース選択のポイントについて詳しく解説していきます。

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ネイルスクールを選ぶポイント

通学orオンライン

ネイルスクールの種類は、通学制(スクーリング)と通信制(オンライン)の2パターン。

通学制ならクラスメイトと切磋琢磨しながら学習でき、通信制であれば場所や時間に捉われず効率よく学習を進められます。

ここからは、通学生と通信制それぞれのメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

【通学制

<メリット>
・経験豊富な講師から直接指導を受けられるため、技術の上達が早い
・同じ目標を持つ仲間の存在が心の支えになる(モチベーション維持)
・決められたスケジュールで通うことで、正確な技術を習得できる

<デメリット>
・通信制に比べて費用がやや高め
・授業の時間や曜日が決まっている(仕事と両立しづらい)
・通学するのに時間・交通費がかかる

通信制】

<メリット>
・自分のペースで受講できる
・通学する時間や交通費がかからない
・通学制に比べて比較的安価

<デメリット>
・細かい技術がわかりにくく、技術修得に時間がかかる(個人差あり)
・モチベーションを維持するのが難しい
・学習スケジュールを自分で管理しなければならない
・就職サポートがない場合が多い

JNA認定校かどうか

JNA認定校とは、NPO法人日本ネイリスト協会が定めたカリキュラムや指導者、施設などについての必要条件を満たしていると認められたネイルスクールのことです。

JNA認定校では、JNAから技術力を認められた指導者(JNA認定講師)が授業を行なっています。

JNA認定校は、JNAが主催しているジェルネイル検定やフットケア理論検定といった、試験対策に向けたさまざまなカリキュラムに対応。

ほかのネイルスクールと比べると設備も整っており、安心して学習できます。

※関連コラム:JNA認定校とは?通うメリットと他のネイルスクールとの違い

試験対策やサポート体制が充実している

検定試験の対策や就職、開業など、自分の目標に合ったコースがあるかどうかもチェックしましょう。

通学制のネイルスクールは、試験に合格できるまでサポートを行う「合格保証制度」に対応しているケースが大半です。

費用

選ぶネイルスクールや受けるコースによってかかる費用は異なります。

専門学校の場合は1年間で100~120万円前後オンライン講座なら比較的安価なもので5万円から受講できるコースもあるため、予算を決めておくと良いでしょう。

また、支払い方法も確認しておきたいポイントです。ローンが可能であれば、すぐにまとまったお金を用意できない場合でも安心して申し込みできます。

※関連コラム:ネイル検定試験の通信講座・予備校おすすめ5社を比較!費用や特徴は?

学ぶ目的に応じたコースを選ぼう

スキルアップのため

ネイリストとしてスキルアップを目指すのであれば、資格取得専門のコースを選ぶのがおすすめです。

多くのスクールでは、ネイリスト技能検定やジェルネイル技能検定など各試験に対応したカリキュラムが設けられています。

受験する試験や階級によって難易度や受講時間、費用などが異なるため自分のキャリアに合ったコースを選びましょう。

正社員として働きたい

アルバイトから正社員になるには、ネイルの知識・技術を満遍なく学べるネイリスト養成コースが良いかもしれません。

ネイルの基礎から応用まで、サロンワークで通用する幅広い技術を身につけられます。

養成コースは、コースの受講時間が200〜300時間と長いものが多く費用も高額になりますが、個別指導やオンラインでの質問制度、就職サポートなどフォロー体制が万全です。

コンテストへの出場経験を積みたい

コンテストに挑戦してみたいという方は、コンテスト対策コースを設けているスクールが最適です。

ネイルのコンテストと一口にいっても、全日本ネイリスト選手権やアジアネイルフェスティバル、海外のネイルコンテストなど多岐にわたります。

コンテストへの出場がきっかけでイベントやメディア出演につながることもあり、仕事の幅を広げるチャンスにもなります。

独立開業して自分のお店を持ちたい

ネイルサロンの開業には、ネイル技術だけでなく経営ノウハウが必要です。

ネイルスクールのなかには、独立開業をサポートするコースを用意しているところもあります。サロン出店場所の選び方や開業準備までの大まかな流れ、仕入先の紹介など開業支援サポートが充実。

さらに、必要な道具や材料を卸値で購入可能なサービスを受けられることもありスクール卒業後も安心です。

講師を目指したい

ネイルスクールや美容専門学校で講師として働きたい場合、JNA認定講師試験の対策コースも用意されています。

ただし、認定講師試験を受けるためには、JNA関連の資格を持っていることやネイルサロンでの実務経験が必須です。一般的なネイリスト養成コースや資格コースで技術を身につけるところからスタートしましょう。

ネイルスクール見学で申し込み後のミスマッチを防止

多くのネイルスクールでは、授業内容の見学や体験授業なども実施しています。

「公式サイトに書いてあった内容と違う」「サポート体制が物足りない」といった申し込み後のミスマッチを防ぐためにも、スクール見学・体験に参加して授業の雰囲気や内容、講師の質をしっかりチェックておきましょう。

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この記事の著者

篠原 ともみ

ネイリスト・ネイル講師。2児の母。
ネイリストとして約10年間、日本・アメリカ・フィリピンのサロンでグローバルに活躍。

現在はフィリピンにてネイル&アイラッシュサロンを経営するかたわら、美容分野の記事監修およびライティング業にも携わっている。