ネイリスト検定試験3級実技試験の手順・採点基準・気をつけるポイントを解説
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ネイリスト技能検定試験3級を取得するには、筆記試験と実技試験の両方に合格しなければなりません。
特に技術試験は、審査基準が細かく設けられており「どれだけ減点を少なくできるか」が合格の鍵となります。
とはいえ、実技試験の手順や審査基準についてイマイチよくわからない……という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ネイリスト技能検定試験3級・実技試験の採点基準や手順、気をつけるポイントについて解説します。
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ネイリスト技能検定3級実技試験の採点基準
ネイリスト技能検定試験3級・実技試験の合格の基準は、以下の通りです。
・50点満点で38点以上獲得すること
・失格対象に該当していないこと
採点方法は「減点方式」となっており、施術の手順や道具のセッティングといった基本的な部分で減点されないように気をつけてください。
事前に試験管がチェックする「実技採点基準」を隅々まで確認しておきましょう。
減点対象となる行為
テーブルセッティングに不備がある
テーブルセッティングの不備は、減点の対象となります。
用具の品名ラベル表示や衛生面における配慮、ウェットステリライザーの状態など試験要項に記載されている通りにテーブルセッティングしましょう。
消毒が不適切
ネイリストは衛生管理が大切です。施術前の消毒が不十分な場合は減点対象となります。
カラーリング・フラットアートの仕上げにトップコートを施していない
カラーリングやフラットアートを施した指は、トップコートで仕上げなければいけません。仕上げの時間を考えて施術を進めていきましょう。
事前のポリッシュカラー塗布が手抜き
事前にポリッシュを塗布する時間がないからといって、雑な施術をしている場合も減点対象となります。
試験前日までに、ハンドモデルとスケジュールを合わせて施術しておきましょう。
※関連コラム:【元ネイリストが伝授】赤ポリッシュをきれいに仕上げる塗り方のコツ
ナチュラルネイルにウォッシャブルファイルを使用している
ナチュラルネイル(自爪)へのウォッシャブルファイルの使用は減点対象です。
ウォッシャブルファイルは、ネイリスト技能検定試験3級では使用しないため会場への持ち込みも避けた方が良いかもしれません。
ブラシダウンを行わない
ネイルケアで指先をお湯に浸した後、ブラシダウンをしてからキューティクルクリーンを行います。
普段から使用していないと本番でも忘れてしまうため、手抜きせず練習でもブラシを使うようにしましょう。
カラーリングを1度塗りしかしていない
時間内に施術が終わるように、時間配分を考えて施術を進めましょう。
ゴミを持ち帰らない
試験終了後は、施術で使用したゴミはすべて持ち帰りましょう。
失格対象となる行為
遅刻
試験開始10分前に行われる事前審査までに着席していない受験者(モデルも含む)は、失格対象となります。
電車の遅延や道路の渋滞なども考慮し、余裕をもって試験会場へ向かいましょう。
実技試験のタイムオーバー
試験終了の合図が鳴ったら、すぐに手を止めて作品からに触れないようにしましょう。
完成前の手直しや修正の時間も考え、ペース配分を考えながら施術するのがポイントです。
禁止用具の使用
キッチン用具やキューティクルオイル、ドットペン、アートシールは使用禁止となっています。
これらの用具は使わなくてもテーブルに置いてあるだけで失格になるため、持ち込まない方が安心です。
手指間違い
実技試験では、施術を施す指があらかじめ決められています。試験要項でよく読み、どの指にどんな施術を行うのか頭に入れておきましょう。
出血を伴う損傷を与えてしまった
受験者・モデルともに出血を伴う損傷がおきた場合、その場で失格となります。
ファイリング用のエメリーボードをしっかり面取りしたり、キューティクルニッパーを丁寧に扱ったり、出血には十分注意してください。
ネイリスト技能検定3級実技試験手順(70分)
1.手指消毒
コットンに十分なエタノールを含ませ、指先や指間まで汚れを落としながら消毒する「擦式清拭(さっしきせいふ)」を行います。
2.ポリッシュオフ
手指消毒が終わったら、ポリッシュオフを行います。施術者が右利きなら、モデルの右手小指からスタートします。
コットンにポリッシュリムーバーを含ませ、サイドラインまでしっかりポリッシュを落としてください。
このとき、皮膚にポリッシュがつかないように注意してください。
落ちにくい部分や一度で落とせなかった場合は、ウッドスティックにコットンを巻きつけるとポリッシュオフしやすくなります。
※関連コラム:【検定対策】ネイリストが教える赤ポリッシュをきれいにオフするコツと注意点
3.ファイリング
ファイリングにはエメリーボードを使用し、フリーエッジは長くても5mm程度に整えます。
カットスタイルは「ラウンド」で形を整えたら、バッファーで爪裏のバリを除去してください。
4.ブラシダウン
キューティクルリムーバーを指先につけ、お湯を入れたフィンガーボールに浸します。
指先がふやけてきたら、ケア用ブラシでブラシダウンを行いタオルで水気をオフ。ブラシダウンを忘れてしまうと、減点対象になるので注意してください。
5.キューティクルクリーン
メタルプッシャーで甘皮周りをプッシュアップします。
10本すべてのプッシュアップを終えたら、軽く水をつけたガーゼとキューティクルニッパーでルースキューティクルを除去。
6.カラーリング
プレプライマーで油分を取り除いてから、エッジと爪表面にベースコートを塗布していきます。
表面が乾いたら、赤のポリッシュを2度塗りします。赤ポリッシュは、パールやメタリックが禁止されているため必ず検定色を使用してください。
7.ネイルアート
ポリッシュが乾いたことを確認したら、アクリル絵の具で右手中指にフラワーを描きましょう
時間に余裕があれば、ラメやストーンで装飾すると見た目が華やかになります。
8.トップコート仕上げ
表面のツヤは採点で重要視されるポイントでもあるため、表面のムラがないように均一に仕上げます。
9.見直しや微調整
残り時間の数分間は、見直しに充てられるようにペース配分を考えて施術を行いましょう。
カラーリングの漏れがないか、十分なツヤが出ているか、細かいところまで確認を行います。
試験開始前の事前審査も油断禁物
実技試験の開始前10分間の事前審査があり、不適切な場合は「減点対象」「失格対象」となります。
実技以外で減点されないように、試験の流れや試験項目をしっかり確認しておきましょう。
【テーブルセッティングと消毒管理】
・テーブルセッティングが適切かどう
・衛生面における配慮がされているか
・ウェットステリライザーの状
【モデルの爪】
・赤ポリッシュが塗布されているか
・赤ポリッシュのクオリティ
・イクステンションやリペアの有無
・爪の手入れの状態
・皮膚の状態
まとめ
ネイリスト技能検定試験3級・実技試験は、50点満点から減点方式で採点され35点以上で合格とりなります。
ただ闇雲に練習するのではなく、どの行為が減点・失格になるのか頭に入れておきましょう。
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