「ネイリストになりたい」

「基本的なネイルの知識・技術を身につけたい」

という方が最初に受けるのが、ネイリスト技能検定試験3級です。

検定試験を受けようと考えたときに気になるのが、合格率（難易度）や試験内容ではないでしょうか。

試験の概要をきちんと把握しておくことで、合格するための正しい試験対策を行えるようになります。

本コラムでは、ネイリスト技能検定試験3級の試験内容や合格率について解説します。

ネイリスト技能検定試験とは

ネイリスト技能検定試験とは、ネイリストを育成するための試験です。公益財団法人「日本ネイリスト検定試験センター」が主催しています。

この試験に合格することによって、ネイリストに必要な「正しい技術」「実践に役立つ知識」を習得することができます。

ネイリスト技能検定試験は、1〜3級まであり階級によってレベルや試験内容が異なります。

例えば、1級で求められるのは、トップレベルのネイリストとして必要な技術や知識。2級では、ネイリストとしてサロンで働くために必要な技術が必要となります。

今回紹介するネイリスト技能検定試験3級は、ネイリストを目指す方が最初に受ける初心者向けの試験です。

2024年夏期ネイリスト技能検定試験3級の合格率は？

2024年夏期ネイリスト技能検定試験3級の合格率は、90.3%でした。

なお、直近3年間におけるネイリスト技能検定試験3級の合格率は下記の通りです。

	冬期	春期	夏期	秋期
2024年度	90.9%	91.2%	90.3%	–
2023年度	89.5%	90.3%	92.1%	90.7%
2022年度	89.0%	91.4%	91.1%	90.6%

ネイリスト技能検定試験3級の試験内容

ネイリスト技能検定試験3級の試験は、春期・夏期・秋期・冬期の年4回。認定校スクールといった「3級登録試験会場」や全国各地の決められた「オフィシャル試験会場」で開催されます。

尚、開催回数はその年によって変更となる場合があるためご注意ください。

ネイリスト技能検定試験3級の試験会場・受験料

試験会場：札幌・仙台・東京・名古屋・新潟・金沢・大阪・広島・高松・福岡・沖縄（他、登録会場）

受験料：6,800円

ネイリスト技能検定試験3級の試験内容

ネイリスト技能検定試験3級の試験内容は、「実技試験」「筆記試験」の2部構成となっています。

ここからは、実技試験や筆記試験の具体的な内容を見ていきましょう。

実技試験（70分）

実技試験では、制限時間70分のなかで手指消毒やカラーリングなどを行います。限られた時間のなかで下記の工程を全て正確に行うには、ペース配分がポイントです。

「実技試験におけるタイムオーバー」は失格対象となるため、時間内に終えられるよう繰返し練習しましょう。

試験内容（70分）
・手指消毒
・ポリッシュオフ
・ファイリング
・クリーンナップ
・カラーリング
・アート
・トップコート

ちなみに、実技試験がはじまる前に10分間の事前審査があります。試験官が、テーブルセッティングやモデルの爪の状態などをチェック。

事前審査の時点で、指定された道具を持っていない、あるいは違反行為が認められた場合は、減点・失格となるため注意しましょう。

【事前審査（10分）】

• テーブルセッティング
• 手指消毒
• モデルの爪の状態

また、実技試験で施術するモデルは自分で用意しなければなりません。

モデル選びも合否を左右する大きなポイントです。指がすらっと細く、爪は縦長で均一にカーブを描いている状態が理想。モデルは、15歳以上であることが前提です。

筆記試験（30分）

筆記試験の制限時間は30分となっています。出題方式はマークシートで行われ、主な試験内容は下記の通りです。合格基準は「100点満点で80点以上」となっています。

試験内容
・衛生と消毒
・爪の構造（皮膚科学）
・爪の病気とトラブル（爪の生理解剖学）
・ネイルケアの手順

ネイリスト技能検定試験3級の試験問題は、日本ネイリスト検定試験センター発行の「公式問題集」から出題されます。試験対策を行う場合は、公式問題集を活用しましょう。

ネイリスト技能検定試験では、高得点を目指すのではなくいかに減点されないかが鍵となります。

遅刻も失格対象となるため、試験当日に慌てることがないよう時間に余裕を持った行動を心がけましょう。

まとめ

ネイリスト技能検定試験3級の平均合格率は90%台となっており、独学でも合格できる可能性は十分あります。

合格への近道は、ネイリストとしての正しい知識と技術を身につけることです。まずはその一歩として、オンライン講座を利用するのも良いかもしれません。