試験前にチェックしよう!ネイリスト技能検定試験2級・実技テストの採点基準と手順
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ネイルサロンへの転職や独立を考えているなら、ネイリスト技能検定試験2級は取得しておきたい資格のひとつです。
ネイリスト技能検定試験2級取得が、採用の必須条件となっているネイルサロンも多く見られます。
そのため、試験の流れをシミュレーションしながら練習を重ね、正しい技術を身に付けておくことが重要です。
本コラムでは、ネイリスト技能検定試験2級・実技試験の採点基準と各工程の手順や注意点について詳しく解説します。
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目次
ネイリスト技能検定2級実技試験の採点基準
ネイリスト技能検定試験2級は、「サロンワークで通用するネイルケア、リペア、チップ&ラップ、アートに関する技術及び知識」を証明する資格です。
まずは、実技試験の採点基準について確認していきましょう。
実技試験の採点は「減点方式」
ネイリスト技能検定試験2級・実技試験は、50点満点中38点以上で合格です。
全10項目のチェックポイントがあり、それぞれ5点満点の「減点方式」で行われます。満点を目指すというよりも「減点されないこと」を意識しましょう。
ただし、合格ラインに達していても失格対象に該当した場合は不合格となるため注意が必要です。
実技試験の減点対象
手指へのダメージ
ファイリングやキューティクルクリーンの際、モデルや自分の手を傷つけてしまい皮膚に赤みがある場合は減点対象となります。
後半試験で前半の工程を行った
前半試験の内容を後半で行うことです。たとえば、前半でファイリングした爪の長さや形に試験後半で手を加えるのはNGとなっています。
前半・後半試験それぞれの手順については、次の章で詳しく解説します。
トップコート忘れ
トップコートが塗っていなかったり、艶が出てなかったりした場合は減点となります。
実技試験の失格対象
タイムオーバー
時間内にすべての工程を終えられるように、時間配分を意識しながら進めましょう。試験終了後(インターバル中も含む)に手を加えた場合も失格対象です。
手指間違い
指定とは違う指に、ネイルアートやチップ&ラップすることがないよう、落ち着いて施術しましょう。
手指への出血
モデル・自分の手に出血を伴う損傷を与えた場合です。試験終了までに出血が止まり、赤みを帯びている程度であれば減点で済みます。
詳しい採点基準については、日本ネイリスト検定試験センターの公式サイトで確認できます。
ネイリスト技能検定2級実技試験手順(90分)
ネイリスト技能検定試験2級・実技試験の実際の流れについて、注意点を踏まえながら詳しく解説します。
試験は、前半35分でネイルケア、1分間のインターバルをはさみ後半55分でチップ&ラップ、カラーリング、ネイルアートを行います。
実技試験 前半(35分)
手指消毒
施術者→モデルの順で擦式清拭消毒を行います。指間や指先までスピーディに行いましょう。
ポリッシュオフ
モデル右手小指→左手小指の順番(※)でポリッシュを落とします。
1回で完璧に落ちなくても、焦らずやさしく丁寧にオフしましょう。取り残しがある部分は、最後にコットンスティックを使って落としてください。
※受験者が左利きの場合は、モデル左手小指→の順で施術します。ここでは、受験者が右利きの場合の手順で解説していきます。
右手ファイリング
右手の小指→親指の順でラウンドにファイルします。
エメリーボードは往復がけせず、必ず一方向に動かしてください。爪に当てる角度や持ち方・強さなどが適正かどうかがチェックされます。
ファイリング終了後、ネイルブラシでダストを除去し手を返して裏側のバリをバッファーで取り除きます。
右手フィンガーボール
キューティクルクリームを塗布し、フィンガーボールのお湯に右手をつけます。
左手ファイリング
右手をフィンガーボールにつけている間に、左手をファイリングします。左手親指からスタートし、ラウンドに整えましょう。
ファイリングでは、10本の長さとバランスがきれいに揃っていることが重要なポイントです。
右手ブラシダウン
右手をフィンガーボールから出し、ブラシダウンを行います。
爪についた余分なキューティクルクリームや油分・汚れを落としたら、タオルで軽く水分をオフしましょう。
左手フィンガーボール
左手にキューティクルクリームを塗布し、フィンガーボールにつけます。
右手プッシュアップ
キューティクル周りをメタルプッシャーで押し上げていきます。力を入れすぎると、ネイルプレートや皮膚を傷つけてしまうため注意が必要です。
プッシャーの強さや角度・持ち方はよく見られているため、意識して行いましょう。
右手キューティクルクリーン
親指にガーゼを巻き、ニッパーで不要なルースキューティクルを取り除きます。
必ずすべての指にニッパーを当てることが重要です。皮膚を傷つけたり、出血させたりしないよう、慎重に施術しましょう。
万が一出血してしまった場合は、すぐに止血します。試験終了までに止血ができなかった場合は失格となるため、十分に注意してください。
左手ブラシダウン、プッシュアップ
左手のブラシダウンを行い、メタルプッシャーでプッシュアップします。
左手キューティクルクリーン
右手と同じ要領で、左手のルースキューティクルを取り除きます。
最終チェック
ラウンドの形やバランス、ケアの状態を確認します。手を返して裏側のチェックも忘れずに行ってください。
最後に、テーブルの上とトレー内を整理しましょう。グルーやアルコールなど蓋の閉め忘れなどがないよう、しっかりと最終チェックを行います。
【ネイリスト技能検定2級 実技試験前半の時間配分(目安)】
手指消毒~ポリッシュオフ | 5分 |
ファイリング、ブラシダウン | 15分 |
キューティクルクリーン | 15分 |
実技試験 後半(55分)
手指消毒
前半同様、施術者→モデルの順番で擦式清拭消毒を行います。
サンディング
180Gのファイルで、チップ&ラップを施す手のキューティクル付近をサンディングします。
皮膚に近い部分のため、傷つけないように自分の指でブロックしながら行いましょう。サンディング後は、ネイルブラシでダストを取り除いてください。
プレプライマー塗布
プレプライマーを塗布し、爪の余分な水分や油分を除去します。
チップ装着・チップカット
事前にサイズと薄さを整えておいたチップにグルーを付け、ネイルプレートに貼り付けます。
接着箇所にアクティベーターを塗布し、グルーが硬化したらチップを適度な長さにカットしましょう。
ファイルでアウトラインを整えたら、ダスト・バリを取り除きます。
シルク貼り付け
装着したチップの上に、ピンセットでシルクを貼り付けます。しっかりとネイルプレートを覆っていることを確認したら、ビニールで圧着します。
その後、たっぷりとグルーを塗布してください。皮膚にグルーが漏れてしまった場合はウッドスティックで取り除きましょう。
アクティベーター噴霧
シルク部分にアクティベーターを噴霧します。一箇所に集中してかからないように、やや離れた位置からスプレーするのがポイントです。
ベースコート塗布(アート側)
チップ&ラップを施していないほうの手(ネイルアート側)に、ベースコートを塗ります。
モデルの手を返して5本のエッジからスタートしましょう。その後手を戻し、一番左の指から塗布します。
ムラにならないよう注意しながら、中心→左→右の順番で薄く塗ってください。
チップ&ラップアウトライン
シルクを貼り、アクティベーターを噴霧した部分を軽くウッドスティックでたたき、硬化しているか確認しましょう。
硬化できていたら、180Gのファイルでおおまかに形を整えます。先端は、シルクが剥がれないように注意しながら削りましょう。
手を裏返してバリをしっかりと取り除き、ダストもオフします。
チップ&ラップアプリケーション
横からハイポイントの位置をチェックしたら、レジンを塗布します。
高さが必要な部分には多めにのせますが、一度に大量にのせると気泡が出てしまうため少量ずつ足すようにしてください。
その後、アクティベーターをスプレーして硬化しましょう。
2回目は、キューティクル付近から一気にレジンを塗布して全体に厚みを持たせ、1回目と同様アクティベーターで硬化させます。
ハイポイントが足りない場合は、さらにレジンとアクティベーターを繰り返してください。横からしっかりと厚みと形を確認しながら行うのがポイントです。
カラーリング1回目(アート側)
アート側の指5本に、カラーポリッシュを塗布します。
まずアート指に指定色以外のポリッシュを塗り、その後残りの4本に指定色のポリッシュを塗っていきます。手指間違いが起こらないよう、塗布する前にしっかりと確認してください。
ベースコートと同様、先端→表面の順で、色ムラやハケ筋ができないように丁寧に塗布します。
皮膚にはみ出した部分は、リムーバーをウッドスティックにたっぷりつけてオフしましょう。
チップ&ラップ削り
ウッドスティックで軽くたたいてチップ&ラップが硬化していることを確認したら、ファイルで長さを整え、ラウンド形にします。
その後、220Gのバッファー→280Gバッファー→シャイナーの順で表面がなめらかになるように整え、ダストオフして仕上げます。
ベースコート塗布(チップ&ラップ側)
チップ&ラップの指以外の4本に、ベースコートを塗布します。
カラーリング2回目(アート側)
1回目と同じ要領で、カラーポリッシュを塗布します。
1回目のポリッシュがえぐれないように、軽いタッチで薄めに塗りましょう。
カラーリング1回目(チップ&ラップ側)
チップ&ラップの指以外の4本に、指定色のポリッシュを塗布します。
ネイルアート
テーマに沿ったアートを、指定の指にペイントします。ステッカーやドットペンなど、アートを筆以外で行った場合は失格とるため注意が必要です。
色彩やデザインのバランスもチェックポイントとなるため、アートは何度も練習しておきましょう。
カラーリング2回目(チップ&ラップ側)
チップ&ラップの指以外の4本に、指定色のポリッシュ2回目を塗布します。
トップコート
チップ&ラップの指以外の9本に、トップコートを塗布します。絵の具がしっかりと乾くように、ネイルアートをした指は最後に塗りましょう。
最後に、しっかりと艶が出ているかどうかを確認してください。
チップ&ラップガーゼクリーン
ダストが残らないように、チップ&ラップをガーゼで綺麗にします。
最終チェック
はみ出しやダストが残っていないか、隅々まで確認します。
仕上がりのチェックが終わったら、テーブルの上を綺麗に片付けてトレー内を整理整頓しましょう。
【ネイリスト技能検定2級 実技試験後半の時間配分(目安)】
手指消毒、チップ&ラップ | 20分 |
カラーリング | 15分 |
ネイルアート | 20分 |
試験開始前に10分間の事前審査がある!
ネイリスト技能検定試験2級・実技試験には、本試験の前に10分間の事前審査があります。
事前審査では、主にテーブルセッティングが適切か品名が正しくラベル表記されているかを確認します。
本試験と同じく事前審査にも減点項目・失格項目が定められており、モデルの爪の状態もチェックされます。
事前審査で条件を満たしていない場合は、試験の点数に影響するため油断しないよう気を引き締めて試験に挑みましょう。
また、モデルの爪は事前に指定色のカラーポリッシュを塗布し、ケアに関しても明らかに手入れされていない状態であることが大切です。試験前日や当日の試験前にしっかりと確認してください。
まとめ
ネイリスト技能検定試験2級・実技試験の採点基準や工程、減点・失格対象となる項目について解説しました。
サロンワークで通用するレベルとされるネイリスト技能検定試験2級を持ってしいれば、ネイルサロンへの転職がスムーズになるでしょう。
2級の実技試験は、3級に比べてチップ&ラップやネイルアート用のカラーポリッシュなど使う材料が多くなります。トレー内を素早く整理整頓できるよう、何度もシミュレーションしておきましょう。
ネイリスト技能検定試験の合格を
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この記事の著者
ネイリスト・ネイル講師。2児の母。
ネイリストとして約10年間、日本・アメリカ・フィリピンのサロンでグローバルに活躍。
現在はフィリピンにてネイル&アイラッシュサロンを経営するかたわら、美容分野の記事監修およびライティング業にも携わっている。