日常でネイルサロンを利用することはあっても、「ネイリストは1日どんな流れで働いているのか」「施術していないときはどんな風に過ごしているのか」意外とわからないものです。

本コラムでは、ネイリストの一日の流れについて解説します。

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ネイリストの1日の流れ

働くエリアや雇用形態によっても異なりますが、ネイルサロンの営業時間は9:00〜20:00が一般的です。

勤務時間は、8時間で多くのネイルサロンでは早番と遅番のシフト制となっています。

9:00 出社・開店準備

早番スタッフは、店内清掃や備品の補充、ネット予約の確認など開店に向けた準備を行います。お客様がリラックスできるよう、BGMを流したりアロマオイルを炊いたりするのも、早番の重要な役割です。などで空間作りをすることも

10:00 サロンオープン・施術

爪の状態やアートのボリュームにもよりますが、お客様一人あたりの施術時間は、1時間30分〜2時間前後が目安です。

14:00 お昼休憩

予約が空いている時間を見つけて昼食をとるケースがほとんどです。予約が多い土日・祝は、休憩なしで働くこともざらにあります。

お客様が予約時間よりも早く来店する可能性もあるでしょう。昼食を買いに行かなくても済むよう、その場ですぐに温めて食べられるお弁当を持参すると良いかもしれません。

15:00 ネイルチップ作成・備品管理

ネイルチップ作成をはじめ、備品や在庫の確認や発注、シフト作成などを含めた事務作業は隙間時間に行います。

また、当日予約が入ることも多いため、こまめにネット予約をチェックしましょう。

17:00 施術・引継ぎ業務

お客様の施術・接客が終わったら、遅番のスタッフに引継ぎをして退社します。

遅番の1日のスケジュールは、下記の通りです。

【遅番の1日の流れ】
11:00 出社・施術
14:00 お昼休憩
15:00 補充作りや発注、サンプル作りなどの雑務
16:00 施術
20:00 店内清掃・閉店作業

ネイリストの仕事がきついといわれる7つの理由

1.人間関係

近年、男性ネイリストの割合は増えてはいるもののまだまだ女性が多い職業です。

職場によっては、スタッフ間の派閥があったり上司と関係がうまくいかなかったりなど、人間関係に悩まされているネイリストも少なくありません。

2.腰痛や目の疲れ

前屈みの状態で施術を行うため、腰や首に負担がかかります。

また、長時間一点に集中して作業することから、目のかすみや眼精疲労に悩まされるネイリストは多くいるのが現状です。

ゆっくり湯船に浸かったり全身ストレッチ体の凝りをほぐしたり、疲れを溜めないようにしましょう。

3.アシスタント時代は給料が低い

アシスタントとしての長い下積みを経てようやく、ネイリストとしてのキャリアがスタートします。歩合制度を導入しているネイルサロンが大半で、下積み時代は給料がやや低めです。

指名客が少ないと給料が上がらないこともあり、「思っていたより給料が少ない」という入社後のミスマッチで1年経たずに辞めてしまう人が多いのかもしれません。

4.休日出勤や残業

一人前のネイリストとして活躍する近道は、とにかく何度も練習すること。

最近は、勤務時間に練習やテストを行うサロンも増えていますが、休日や勤務前、勤務後の時間を使って練習に励んでいます。

「勤務時間以外はネイルをしたくない」「プライベートの時間を充実させたい」という人にとって、ネイリストの仕事は苦痛に感じてしまうのではないでしょうか。

5.腰痛・首痛や肩こり

1人のお客様にかかる施術時間の平均は、1〜2時間前後。人気のネイリストになると、1日に4〜5名のお客様を担当することも。

施術中は前かがみの姿勢となるため、首や肩、腰に大きな負担がかかります。職業病といってもいいほど、「腰痛」「首痛」「肩凝り」に悩まされるネイリストは少なくありません。

鍼や整体、マッサージはもちろん、肩まで湯船に浸かったり寝る前にストレッチをしたり日々のケアが大切です。

6.眼精疲労や頭痛

爪にアートを施したりホログラムやスタッズで装飾したり、細かな作業がほとんどです。ほんの少し手がブレただけでもデザインが歪んでしまい見栄えが変わってしまうため、一点に集中して施術を行わなければなりません。

こうした手元の細かい作業は、慢性的な目の疲れやドライアイの原因になることも。症状が悪化すると、頭痛や肩こりになる可能性もあります。

ホットタオルで目のまわりを温めると血行が良くなり、疲れが和らぎます。

7.ジェルやアセトンのアレルギー

ネイリストは毎日、長時間にわたってジェルやアクリルリキッドを扱うため、ある日突然アレルギー症状が出る場合もあります。

ジェルのダストは非常に細かく、マスクをしていても吸い込んでしまったり、皮膚に付着してしまったりと、完全に防ぐのは難しいもの。

乾燥やかゆみといった手荒れが原因でネイリストを辞めざるを得ない人も多いのが現状です。

マスクを二重にする・施術後は必ず手洗いうがいを徹底しましょう。症状があまりにもひどい場合は、病院で診てもらった方が良いかもしれません。

ネイリストに求められるスキル

コミュニケーション能力

接客業でもあるネイリストに求められる代表的なスキルといえば、コミュニケーション能力です。

ここでいうコミュニケーション能力は、お客様に話しかけて緊張を和らげるということではありません。お客様の服装や髪型、持ち物などから相手の好みのテイストを把握しそれをデザインに反映することが重要です。

コミュニケーション能力が高いネイリストは、自ずとリピーターが増えていきます。

※関連コラム:ネイリストに求められるのは相手のニーズに合わせた接客!会話に自信がなくても大丈夫?

色彩やデザインのセンス

お客様のなかには、色の組み合わせやデザインが分からずネイリストにすべてお任せするという方も多くいます。

お客様に対して、トレンドカラーを使ったデザインを施したり、肌に合う色の組み合わせを提案したりすることもネイリストに求められるスキルのひとつです。

【雇用形態別】ネイリストの働き方

正社員

正社員は、労働基準法に則り1日8時間(休憩は含まない)・週5勤務です。

パート・アルバイトや派遣社員といったほかの雇用形態と違い、就業時間や休日が決められています。

パート・アルバイト

未経験者で資格を持っていない方は、アシスタントとしてパート・アルバイトで働くケースもあります。自分の都合に合わせてシフトを申請できます。

※関連コラム:ネイルアシスタントの仕事内容は?努力次第で1年以内のデビューも可能

業務委託・フリーランス

業務委託では、空いているスペースを借りて営業し自分の売上を委託先に30〜50%ほど支払います。

フリーランスは、自分でネイルサロンの空室を契約し一人で働くスタイルです。業務委託とフリーランス、いずれも勤務時間は自分で自由に決められます。

自分に合ったネイルサロンを見つけるには?

サロンの雰囲気

就職・転職先を探すときは、サロンの雰囲気やネイルのデザインが自分に合っているかが重要です。

いくら給料が良くても、自分のやりたいデザインができないとなるとモチベーションは下がる一方。ホームページやSNSをこまめにチェックして、自分に合ったネイルサロンを見つけましょう。

スタッフの接客や雰囲気

歩合制のネイルサロンのなかには、スタッフ同士でお客様を取り合い人間関係がギスギスしているケースもあります。

気になるネイルサロンがあった場合は、お客様としてお店に行きスタッフの接客や雰囲気を見てみるといいでしょう。

まとめ

華やかなイメージがあるネイリストは、慌ただしく動き回っていることが多く体力が必要な仕事です。

パート・アルバイトや業務委託、フリーランスなど自分のライフタイルに合わせた働き方を選びましょう。

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