管理業務主任者試験の標準管理規約とは?出題傾向や勉強法
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管理業務主任者試験で出題される「標準管理規約」というルールは、なじみがないという方もいるでしょう。
そこで、標準管理規約とは何か、例年の出題数や学習法、攻略のコツを解説します。
標準管理規約は、民法や区分所有法と同様に、管理業務主任者試験で重要な法令です。
早期に合格を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
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標準管理規約とは、分譲マンションの自主ルールである「管理規約」のモデルパターンのことです。
ひとくちに「マンション」といっても、1棟全てを大家さんが所有する賃貸マンションと分譲マンションがあります。
区分所有建物とは、専有部分ごとに単独で所有することが可能な建物を言い、いわゆる分譲マンションのことだと思うとわかりやすいでしょう。
このコラムでは、「マンション」は区分所有建物のこととして説明します。
マンションでは、各専有部分の所有者全員が「管理組合」のメンバーになります。
管理組合は会社と同じように、管理組合を運営するためのルールがなければ円滑な管理を行うことはできません。
そこで、「管理規約」という管理や修繕、管理組合運営にかかわる事項を、各マンションの管理組合は定めています。
管理規約は法令に反しなければ自由に定めることができますが、管理組合がお手本とできるように、国土交通省によりモデルパターンが定められています。
これを「標準管理規約」と言い、次の種類があります。
- 単棟型
- 団地型
- 複合用途型(住居・店舗併用マンション)
標準管理規約の出題傾向【管理業務主任者試験】
例年、管理業務主任者試験では、標準管理規約が8問ほど出題されています。
一見すると、標準管理規約が占める割合は高くないように見えます。
しかし、建築、設備系科目や会計科目などで高得点を目指すのは簡単ではありませんから、標準管理規約についても、民法・区分所有法など主要法令科目と同様、しっかりと対策をして、穴をなくしておく必要があります。
標準管理規約はマンション管理士試験でも出題されています。
管理業務主任者試験での出題傾向は、マンション管理士での出題より難易度は高くありません。
テキスト、過去問の反復学習により対策すれば得点源とすることができる法令です。
ただ、標準管理規約は「とても細かいルール」というイメージをお持ちの方もいるかもしれません。
確かに、用語の定義に始まり、用法、管理の方法や役員、会計等、マンション管理の全般に及ぶ細かなルールが書かれています。
かつ、標準管理規約の「コメント」と呼ばれる部分からも出題されるので、学習の負担が大きいと思う方もいるでしょう。
単棟型、団地型、複合型の違いに戸惑うこともあるかもしれません。
しかし、次のポイントを意識しつつ、テキストや過去問に当たってください。
・区分所有法との違い
・各ルールが定められている理由
例えば、標準管理規約(単棟型)28条では、次のように定められています。
「管理組合は…(中略)…積み立てた修繕積立金は、次の各号に掲げる特別の管理に要する経費に充当する場合に限って取り崩すことができる。」
修繕積立金(建物のエントランスや外壁等の共用部分を維持修繕するために定期的に行われる大規模修繕等に必要な資金をまかなうため、毎月徴収して積み立てておくお金)を他の経費に充当するために取り崩せるかどうかは、よく問われる論点です。
修繕積立金が簡単に他の経費に流用されたのでは、マンションという資産を長く安全な状態で保持するために必要不可欠な資金を確保しておくことができません。
修繕積立金の流用につき厳しい制限が設けられている理由を考えれば、標準管理規約の規定を覚える際、丸暗記に頼らなくてすむでしょう。
※関連コラム:マンション管理士試験・管理業務主任者試験の勉強方法~傾向と対策~
標準管理規約の勉強のコツ【管理業務主任者試験】
標準管理規約の学習は、どうしても「暗記」しなければならない部分もあります。
しかし、「区分所有者の共同の利益を増進し、良好な住環境を確保することを目的」として定められているのが標準管理規約です。
標準管理規約の趣旨を考えればすんなり理解できることもたくさんあります。
テキスト・過去問の反復という効率的な学習に一味、「趣旨を考える」という視点も加えていただくと、少しひねった問題や、意地悪な引っ掛け問題にも対処できるようになるでしょう。
管理業務主任者試験合格に向けて、標準管理規約も得意科目にできるよう頑張ってください。
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不動産会社への入社をきっかけに、不動産関連資格の学習を開始。
何事も諦めないをモットーに、不動産会社での実務やモデル業と学習を両立させ、マンション管理士試験、管理業務主任者試験、宅建試験、賃貸不動産経営管理士試験全てにストレートで合格。
学習の継続のしやすさに重きを置き、要点の分かりやすいコンパクトな講義、受講生目線に立った使いやすいテキストの制作に心血を注いでいる。
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