管理業務主任者は転職に有利な資格なのでしょうか?

管理業務主任者の資格取得を目指している方にとって気になるのではないかと思います。

また、管理業務主任者の資格を取得すると、どのような就職先があるのかについても気になるでしょう。

そこで、管理業務主任者の資格は転職に有利なのか、そして、資格を活かせる就職先について解説します。


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管理業務主任者は転職に有利な資格

結論から申し上げますと、管理業務主任者は転職に有利な資格です。


管理業務主任者はマンション管理のエキスパートとして、マンション管理に欠かすことのできない仕事をしています。

そのため、管理業務主任者のニーズは高く、積極的に採用されやすいと考えられます。


管理業務主任者の資格は、マンション管理会社をはじめとする不動産業界で特に有利です。


不動産関連の資格はいくつかありますが、管理業務主任者・宅建士・マンション管理士の3つの資格は「不動産三冠資格」と呼ばれており、不動産業界では人気の資格です。

管理業務主任者が転職に有利な理由

管理業務主任者が転職に有利な理由は、以下の通りとなっています。

①忍耐力があり、向上心の高い人材と評価される

管理業務主任者試験は合格までに300時間ほど必要とされる試験であり、合格率は例年20~23%(最新令和5年度は21.9%)程度となっています。

勉強時間300時間といえば、毎日2時間勉強して、5か月かかるため、決して簡単な試験ではないということが分かります。

管理業務主任者試験に合格するということは、働きながら勉強時間を削り出し、勉強をつづけてきたということが推察できます。

そのため、採用担当者に、時間を削って勉強するという忍耐力を有しており、また学び続けることのできる向上心の高い人材と評価されやすい可能性があります。

②マンション管理をはじめとする幅広い知識を持った人材と評価される

管理業務主任者試験では、区分所有法や建築物の構造・設備といったマンション管理に必要な知識が出題されます。

そして、管理業務主任者を取得するということは、試験に合格しているため、マンション管理への造詣が深い人材となります。

マンション管理に関する知識を持っている求職者は多くなく、マンション管理会社では即戦力として期待でき、積極的に採用されやすくなります。

また、管理業務主任者試験ではマンション管理にのみ活用できる知識だけでなく、簿記、財務諸表論、民法といった幅広い業界で活用できる知識も出題されます。

そのため、管理業務主任者資格をもっている場合、幅広い業界で活用できる知識を持った人材としての評価も可能であり、マンション管理会社以外の業界でも積極的な採用が期待されます。

③管理業務主任者には独占業務がある

管理業務主任者には独占業務があります。

独占業務とは、管理業務主任者の資格を持っている人のみが独占的に特定の仕事をすることができるというものです。

管理業務主任者の独占業務は、

①管理委託契約に関する重要事項の説明

②その関連書類への記名・押印

③管理事務の報告

です。

これらの仕事はマンションの管理にあたって欠かすことのできない仕事といえ、マンション管理会社において管理業務主任者は不可欠の存在となっています。

そのため、管理業務主任者はマンション管理会社からのニーズが高いです。

④マンション管理会社では、事務所に一定数の管理業務主任者がいなければならない

マンション管理会社では、その事務所ごとに、30管理組合に1人の割合で管理業務主任者を置かなければならないと法令で定められています。

例えば、90の管理組合と管理委託契約を結んでいるマンション管理会社があるとしましょう。

この場合、90÷30=3名の管理業務主任者が事務所に必要となります。

事務所にこの数未満の管理業務主任者しかいない場合、マンション管理会社は営業をできなくなってしまうため、管理業務主任者の確保が必要です。

そのため、積極的な採用が期待できます。

⑤将来性があり、今後も高いニーズがある

管理業務主任者の仕事は将来性があるため、採用されやすいです。

国土交通省『平成30年度 住宅経済関連データ』によると、平成30年では10.7万戸もの新規マンションが竣工されており、今後も毎年10万戸前後の新規マンションの竣工が予想されます。

管理業務主任者の①管理委託契約に関する重要事項の説明、②その関連書類への記名・押印、③管理事務の報告といった仕事は、マンションが増えれば増えるほど増加します。

また、これらの仕事はAIの苦手なコミュニケーション能力や交渉能力が必要なものも含まれており、AIが発展しても管理業務主任者が必要であることに変わりありません。

転職に有利な就職先は?

管理業務主任者の資格を持っている転職する場合、以下の就職先での転職に有利と考えられます。

マンション管理会社

管理業務主任者は、①管理委託契約に関する重要事項の説明、②その関連書類への記名・押印、③管理事務の報告といった仕事を独占業務として行うことができます。

これらはマンションの管理の仕事をするうえで欠かすことができず、また顧客との信頼を維持するための重要な仕事となっています。

また、マンション管理会社では事務所に一定数の管理業務主任者がいなければなりません。

そのため、マンション管理会社において管理業務主任者のニーズは高く、管理業務主任者の多くがこの就職先で働いています。

資格を活かして管理業務主任者の独占業務である①~③の仕事を遂行するため、やりがいのある就職先といえるでしょう。

不動産会社

管理業務主任者はマンションの設備や構造などにも詳しいため、その知識が必要な不動産会社でも転職に有利です。

不動産会社ではマンションの売買や賃貸を行うことがあり、その際にマンションの設備や構造に詳しい管理業務主任者が顧客に対して説明することができます。

また、不動産会社がマンションを賃貸したうえで、管理を担当することもあります。

このように、不動産会社でも管理業務主任者の知識が必要とされているため、不動産会社も管理業務主任者の有力な就職先といえます。

まとめ

今回のコラムでは、管理業務主任者の資格は転職に有利なのか、について解説しました。

管理業務主任者は転職に有利な資格であることがわかりましたね。

ぜひ管理業務主任者の取得を目指してはいかがでしょうか?

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